KBO(韓国野球委員会)は8日、2010年11月13日から中国・広州で開催されるアジア大会の野球韓国代表監督に、キアのチョ・ボムヒョン監督(49)が就任することを発表し、ソウルで記者会見を開いた。2009年2月、KBO理事会で「韓国シリーズ優勝監督が、自動的に翌年のプロ選手が出場する国際大会の韓国代表監督となる」と決定されたため、2009年シーズンキアを12年ぶりに韓国シリーズ優勝に導いたチョ・ボムヒョン監督が自動的に選ばれた。
記者会見には、2009年WBC(ワールドベースボールクラシック)で韓国代表を準優勝に導き、ハンファの監督を退任したキム・インシクKBO技術委員長も出席した。チョ・ボムヒョン監督は、初となる代表監督の大役を任された抱負を述べ、実力を最優先し最高の戦力で最高の代表チームを構成すると方針を明らかにした。2008年北京五輪限りで夏季五輪から野球競技が除外され、2009年WBCでも兵役免除の恩恵が受けられなかったこともあり、このアジア大会で優勝すれば兵役免除の対象となるため、韓国球界にとっては非常に重要な大会となっている。(前例としては、1998年、2002年のアジア大会で優勝した際、韓国代表選手たちは兵役免除の恩恵を受けた。)
チョ・ボムヒョン監督以外のコーチ陣はまだ決定しておらず、今後人選を進める。今後の予定としては、6月30日までに1次エントリー60名、9月30日までに最終エントリー22名を提出しなくてはならないことになっている。代表選手は国内のみならず、2009年WBCでも活躍したメジャーリーガー、チュ・シンス外野手(インディアンズ)など海外の選手も候補に挙げられる。
2大会ぶりの優勝を目指す韓国代表にとって強敵となるであろう、プロ選手の出場が予定されている日本、台湾といったライバルの動向については、今後戦力分析を進め必勝を期す。