DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  FA申請したイ・ジニョン、SKからLGへ移籍

 LGは20日、今季オフFAを申請したイ・ジニョン外野手(28)と前年比1億2000万ウォン(約760万円)増の年俸3億6000万ウォン(約2290万円)で契約した。これでイ・ジニョンはSKからLGへの移籍が決まった。20日からFA選手の前所属球団以外との交渉期間が始まり、初日にLGはイ・ジニョンとの契約に成功した。
 イ・ジニョンは19日の前所属球団SKとの交渉で、SK側は契約期間4年、契約金10億ウォン(約6360万円)、年俸5億ウォン(約3180万円)、オプションで1億2500万ウォン(約790万円)の総額35億ウォン(約2億2250万円)を提示したが、イ・ジニョン側は総額40億ウォン(約2億5430万円)を要求したため、交渉は決裂していた。それよりも今回LG側の出した条件は1年契約で契約金なしの3億6000万ウォンに過ぎなかったが、2009年シーズンに一定の成績を残すと、2010年シーズン以降に破格の待遇が与えられると考えられる。
 イ・ジニョンは高校卒業後1999年サンバンウルに入団し、同球団の解散後2000年に他の選手と同じく新球団SKへ移籍した。SKでは外野のレギュラーとして活躍し、2003年アテネ五輪予選、2006年WBC、2008年北京五輪など数々の国際舞台で韓国を代表する外野手として活躍した。しかしここ2年間は故障も多く出場機会が減り、選手層が厚く韓国シリーズ2連覇を達成したSKでは、本来の外野ではなくレギュラー不在の1塁での出場も目立ち、決して満足していなかったと思われる。今季の成績は95試合に出場、打率.315、7本塁打、42打点、6盗塁。プロ10年間の通算成績は、1078試合に出場、打率.301、1064安打、109本塁打、74盗塁。
 今季2年ぶりに最下位に低迷したLGは、大物FA選手の獲得など戦力補強に乗り出していて、まずその第1弾としてイ・ジニョンの獲得が実現した。LGにはイ・デヒョン、アン・チヨン、パク・ヨンテクなど外野のレギュラーがそろっているが、キム・ジェバク監督はこれにイ・ジニョンを加えてチーム内の競争を激化させようとしている。またイ・ジニョン本人も新天地でここ数年の満足の行かない状況から立ち直ろうとしている。LGは規定によりあともう1名他球団からFAを申請した選手と契約できるため、その動向が大きく注目される。
(文責 : ふるりん