ＳＫ ８−４ ヒーローズ （ソウル・木洞）
（勝）キム・グァンヒョン １６勝４敗 （セーブ）ジャン １勝６Ｓ （敗）キム・ソンヒョン ４敗１Ｓ
（本塁打） ＳＫ ： キム・ジェヒョン １０号
ＳＫは3回表ヒーローズの先発の高卒新人キム・ソンヒョンから、1番キム・ガンミンのタイムリーで1点を先制すると、2番パク・チェサンの内野ゴロの間や3番チョン・グヌ、4番イ・ジェウォンのタイムリーで3点を追加し、キム・ソンヒョンをノックアウトした。ＳＫは4回表ヒーローズの3番手の高卒新人ミン・ソンギから代打ユン・サンギュンの内野ゴロの間に1点を追加し、ユン・サンギュンはプロ初打点を記録した。ヒーローズは5回裏ＳＫの先発キム・グァンヒョンから3番チョン・ソンフンのタイムリーで1点を返したが、ＳＫは7回表ヒーローズの4番手チョン・スンユンから代打キム・ジェヒョンの3ランでリードを広げた。
ヒーローズは9回裏ＳＫの4番手シン・ユンホから代打イ・スンヨンのタイムリーや相手のエラー、2番チョン・スソンのタイムリーで3点を返すが、最後はジャン(元阪神)が抑え、すでに公式戦優勝を決めたＳＫが手綱を緩めることなく快勝し、80勝の大台に到達した。7回を1失点と好投したエースのキム・グァンヒョンは、プロ2年目の20歳にして初の最多勝のタイトル確実となる16勝目。若手主体のメンバーで臨んだ7位ヒーローズは連勝が3で止まった。
サムソン ０−５ トゥサン （ソウル・蚕室）
（勝）ランデル ８勝９敗 （敗）ユン・ソンファン ９勝１１敗
トゥサンは2回裏サムソンの先発ユン・ソンファンから9番イ・デスのタイムリーで2点を先制し、3回裏5番ホン・ソンフンのタイムリーで1点を追加した。先発ランデル(元読売)も5回を無失点に抑えると、トゥサンは5回裏サムソンの2番手チョ・ヒョングンから3番キム・ヒョンスのタイムリーで2点を追加した。サムソンは毎回のようにチャンスを作るが、4番チェ・ヒョンウ、5番パク・ソンミンの二人の若い主軸がブレーキとなり、6回以降イ・ジェウ、イム・テフンの2人に抑えられ、トゥサンが完封リレーで快勝し、公式戦2位確保に大きく前進した。
今季過去3年間と比べて物足りない成績のランデルは、この試合の勝利で今季全球団から勝利を記録した。トゥサン打線では現在首位打者(打率.356)のキム・ヒョンスが3安打2打点と活躍。4位の座を確保したいサムソンはこれで3連敗となり、足踏み状態が続いている。9安打を打ちながら完封された打線では、6番パク・チンマンが3安打と活躍。なお、同じく3安打と活躍した39歳の大打者ヤン・ジュンヒョクは、8回表イ・ジェウからセンター前ヒットを打ち、プロ16年目にして史上初となる通算2200安打を達成した。なおヤン・ジュンヒョクは、チャン・ジョンフン(ハンファ打撃コーチ)の持つ通算本塁打数のタイ記録まであと1本と迫っているが、力の衰えもあるのかなかなか達成できていない。
(史上初の通算2200本安打を達成したヤン・ジュンヒョク。)
ハンファ ３−４ ロッテ （釜山・社稷）
（勝）カン・ヨンシク ６勝２敗２Ｓ （敗）キム・ヒョンミン ４勝５敗
この試合の始球式は人気女優のチョン・ジヒョンがつとめ、2万3000人以上の釜山の観客を沸かせた。ロッテは1回裏ハンファの先発ユ・ウォンサンから、4番イ・デホの犠牲フライで1点を先制した。ハンファは4回表ロッテの先発ソン・ミンハンから6番イ・ボムホのタイムリーで同点とすると、7回表9番ハン・サンフン、代打キム・テワンのタイムリーで2点を勝ち越し3−1と逆転した。先発ユ・ウォンサンは6回を1失点に抑えると、7回からはソン・ジヌ(史上最多の通算209勝)、マ・ジョンギルの継投で2点のリードを守ろうとした。
だがロッテは9回裏ハンファの守護神トーマス(元北海道日本ハム)から途中出場の7番チョン・ボミョン、9番パク・キヒョクのタイムリーで3−3の同点に追いついた。ロッテは10回裏ハンファの6番手キム・ヒョンミンから2死1，2塁のチャンスを作ると、途中出場の6番チェ・ギムンのタイムリーで逆転サヨナラ勝ちし、6連敗脱出後久しぶりの連勝で、現在4位のサムソンがトゥサンに敗れたため、公式戦3位以上が確定した。9回途中から3番手として登板し10回まで無失点に抑えた左腕カン・ヨンシクが6勝目で、最近中継ぎとして安定した投球を続けチームに貢献している。敗れた5位ハンファは残り2試合共に勝たなければ、4位以上進出は厳しくなった。今季最終戦となったこの試合は、11勝7敗でロッテが勝ち越した。
ＬＧ ０−１ キア （光州）
（勝）ハン・ギジュ ２勝２敗６Ｓ （敗）リュ・テッキョン １敗
（本塁打） キア ： ナ・ジワン ６号
試合はＬＧの先発ポン・ジュングン、キアの先発ヤン・ヒョンジョンと左腕同士の投手戦となった。元メジャーリーガーで北京五輪にも出場したポン・ジュングンに負けじと、プロ2年目の20歳のヤン・ヒョンジョンも力投を続ける。ポン・ジュングンは6回を、ヤン・ヒョンジョンは7回を無失点に抑えた。キアはＬＧの2番手チョン・チャンホンなどから走者を出すがチャンスを生かしきれず、2番手ユ・ドンフンが好投し両者無得点のまま試合は延長に突入した。
今季最終戦となったこの試合は、10勝8敗で6位キアが勝ち越した。キアは11回裏ＬＧの5番手リュ・テッキョンからチャンスを作ると、代わった6番手チョン・ジェボクから3番の大卒新人ナ・ジワンがサヨナラヒットを打ち、投手戦を制した。11回表に登板し無失点に抑えた守護神ハン・ギジュが2勝目。両チームともにポストシーズン進出がなくなっていることもあり、来季を見据えて主に野手では若手の起用の目立った試合だった。サヨナラヒットを打ったナ・ジワンは最近レギュラーに定着し、勝負強い打撃で今後主軸としての活躍が期待される。今季最終戦となったこのカードは、キアが最下位ＬＧに11勝7敗と勝ち越した。
