DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  首位キア、5連敗から脱出

キア 5−3 ハンファ  (大田)
(勝)ヤン・ヒョンジョン 11勝5敗  (セーブ)ユ・ドンフン 5勝2敗18S  (敗)ヤング 1勝6敗 
 キアは3回表ハンファの先発ヤング(元オリックス)から4番チェ・ヒィソプ、5番キム・サンヒョンのタイムリーで2点を先制し、5回表7番の高卒新人アン・チホンのタイムリーでヤングをノックアウトすると、代わったハンファの2番手の大卒新人ホ・ユガンから9番イ・ヒョンゴンのタイムリーで1点を追加した。ハンファはその裏キアの先発ヤン・ヒョンジョンから4番キム・テギュンのタイムリーで2点を返した。キアは7回表ハンファの4番手ヤン・フンからイ・ヒョンゴンの犠打で1点を追加し、ハンファは8回裏キアの2番手クァク・チョンチョルから代打イ・ヨンウのタイムリーで1点を返した。
 最後はユ・ドンフンが抑え、首位キアが2009年シーズン最長の5連敗から脱出し、試合のなかった11連勝中の2位SKとのゲーム差を1.5に広げ、公式戦優勝へのマジックナンバーを8に減らした。6回を2失点に抑えたヤン・ヒョンジョンが11勝目で見事連敗ストッパーとなった。最下位ハンファは先発ヤングがまたもや5回持たず降板し、首位キアの行く手を阻むことはできなかった。
 

ヒーローズ 11−9 トゥサン  (ソウル・蚕室)
(勝)ソン・シニョン 3勝3敗3S  (セーブ)チョ・ヨンジュン 1S  (敗)キム・ソヌ 10勝9敗
本塁打) トゥサン : キム・ヒョンス 23号
 トゥサンは1回裏ヒーローズの先発ファン・ドゥソンから故障から復帰した4番キム・ドンジュ、5番チェ・ジュンソクのタイムリーで2点を先制し、ヒーローズは2回表トゥサンの先発キム・ソヌから7番カン・ビョンシク、8番カン・グィテのタイムリーで2−2の同点に追いついた。トゥサンは2回裏1番の高卒新人チョン・スビンのタイムリーで1点を勝ち越したが、ヒーローズは3回表3番イ・テックン、6番カン・ジョンホ、カン・ビョンシクのタイムリーやキム・ソヌの暴投で7−3と逆転した。ヒーローズは4回表トゥサンの2番手ホン・サンサムから4番クラーク、5番ブランボー(元オリックス)のタイムリーで2点を追加し、トゥサンは5回裏3番キム・ヒョンスの3ランでファン・ドゥソンを降板させた。
 トゥサンは6回裏ヒーローズの2番手ソン・シニョンからチョン・スビンのタイムリーで7−9と2点差に迫ったが、ヒーローズは7回表トゥサンの3番手の大卒新人ユ・ヒィグァンから8番カン・グィテのタイムリーと相手のエラーで2点を追加した。トゥサンもその裏チェ・ジュンソクのタイムリーで2点を返したが、その後オ・ジェヨン、チョ・ヨンジュンの継投で6位ヒーローズが逃げ切り乱打戦を制し、3連敗から脱出し4位進出に希望を残した。
 5回途中から8回途中までロングリリーフを任されたソン・シニョンが3勝目。かつて現代の守護神として活躍し、故障で苦しみ2009年シーズン4年ぶりに1軍登板を果たしたチョ・ヨンジュンが、2005年以来4年ぶりのセーブ。打線ではカン・ヨンシクが3安打3打点と活躍。3位トゥサンは先発キム・ソヌが3回7失点と期待を裏切っただけでなくエラーも目立ち、打線も16安打ながらつながりを欠き9得点に終わり、試合のなかった2位SKとのゲーム差が4.5に広がった。打線ではチョン・スビンが3安打2打点、キム・ヒョンスが4安打1本塁打3打点、チェ・ジュンソクが2安打3打点と活躍。
  

LG 3−11 サムソン  (大邱)
(勝)ユン・ソンファン 13勝4敗  (敗)イ・スンウ 2敗
本塁打) LG : チョン・ジュヒョン 1号、チェ・ドンス 12号  サムソン : カン・ボンギュ 19号
 LGは4回表サムソンの先発ユン・ソンファンから5番イ・ジニョンのタイムリーで1点を先制し、サムソンはその裏LGの先発イ・スンウから6番チェ・テイン、7番パク・チンマンのタイムリーで3−1と逆転しイ・スンウをノックアウトすると、代わったLGの2番手の高卒新人チェ・ドンファンから2番パク・ハニのタイムリー、4番チェ・ヒョンウへの押し出しの四球で2点を追加した。サムソンは6回裏LGの4番手オ・サンミンから3番カン・ボンギュのタイムリーで2点を追加し、LGは7回表7番の高卒新人チョン・ジュヒョンの本塁打で1点、8回表代打チェ・ドンスの本塁打で1点を返した。
 サムソンは8回裏LGの5番手でプロ初登板となった大卒新人ペ・ウユルから1番シン・ミョンチョルのタイムリー、カン・ボンギュの3ランで4点を追加し、9回表のマウンドもユン・ソンファンが上がり反撃を断ち、打線の爆発で4連勝となり勝率5割に復帰し、試合のなかった5位ロッテとのゲーム差を2.5に広げ4位の座を固めている。3失点で完投し、チョン・ヒョヌク、クォン・ヒョクなどのリリーフ陣を休ませたユン・ソンファンは、最多勝争いトップタイの13勝目。打線では5番パク・ソンミンが3安打と活躍。7位がほぼ確実になったLGは、イ・スンウ、チョン・ジュヒョン、ペ・ウユルなど無名の若手選手を起用し、勝敗を度外視していたように見えた。 


(3失点完投で13勝目をあげたユン・ソンファン。)