DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  絶好調ロッテ7連勝で96日ぶりに2位浮上  5位ハンファ、4連敗から脱出

SK 3−1 キア  (光州)
(勝)チェ・ビョンニョン 9勝2敗  (セーブ)ジャン 2S  (敗)ヤン・ヒョンジョン 4敗
 キアは1回裏SKの先発チェ・ビョンニョンから5番の大卒新人ナ・ジワンのタイムリーで1点を先制した。だがSKは2回表キアの先発ヤン・ヒョンジョンから1死2,3塁のチャンスを作ると、8番の大卒新人モ・チャンミンの内野ゴロを3塁キム・ジュヒョンがホームに投げたが間に合わず同点に追いつくと、9番チョン・サンホの犠牲フライで2−1と逆転した。その後ヤン・ヒョンジョン、チェ・ビョンニョンともに好投を続け無得点が続いたが、SKは7回表モ・チャンミンへの押し出しの四球で1点を追加した。
 SKは8回以降ユン・ギルヒョン、チョン・ウラム、ジャン(元阪神)の継投で相手の反撃を断ち、逆転勝ちで70勝に一番乗りとなり、公式戦優勝、韓国シリーズへのマジックナンバーを10に減らした。7回を1失点に抑えたチェ・ビョンニョンは9勝目。打線では5番チェ・ジョンが3安打と活躍。わずか4安打に抑えられた6位キアでは、8回裏キム・ジョングクが盗塁を成功させ、史上8人目の通算250盗塁を記録した。  

(7回を1失点に抑え9勝目をあげたチェ・ビョンニョン。)


トゥサン 1−3 サムソン  (大邱
(勝)ペ・ヨンス 8勝8敗  (セーブ)オ・スンファン 1勝1敗35S  (敗)ランデル 7勝9敗
本塁打) サムソン : キム・ジェゴル 1号
 サムソンは2回裏トゥサンの先発ランデル(元読売)から7番の高卒新人ウ・ドンギュンのタイムリーで1点を先制し、3回裏9番キム・ジェゴルの打球をセンターのイ・ジョンウクがそらしてしまい、これがランニング本塁打となり1点を追加した。サムソンの先発ペ・ヨンスは5回を無失点と好投し、打線も6回裏ランデルから5番パク・ソンミンのタイムリーで1点を追加した。4位サムソンは最近ロングリリーフで好投する2番手チョン・ヒョヌクが8回表の1番イ・ジョンウクのタイムリー以外に失点を許さず、最後は守護神オ・スンファンが締め、トゥサン相手に連敗はせず5位ハンファとのゲーム差1.5を守った。
 今季手術のリハビリからの復活を期待され、内容はよくないながらも先発ローテーションを守り続けているペ・ヨンスが8勝目。オ・スンファンはセーブ王争い独走の35セーブ目で、史上初の3年連続40セーブ達成の可能性も見えてきた。一方わずか6安打1得点に抑えられたトゥサンは、ゲーム差なしで並んでいたロッテがヒーローズに勝ったため、6月7日以来約3ヶ月ぶりに3位に後退。
                

ヒーローズ 4−5 ロッテ  (釜山・社稷
(勝)ソン・ミンハン 11勝3敗  (セーブ)チェ・ヒャンナム 2勝3敗9S  (敗)キム・スギョン 3勝5敗
本塁打) ロッテ : チョ・ソンファン 10号
 ロッテは3回裏ヒーローズの先発キム・スギョンから3番チョ・ソンファンの犠牲フライで1点を先制し、5番ガルシア(元オリックス)の内野ゴロの間に1点を追加した。ヒーローズは5回表、ロッテの先発ソン・ミンハンから、3回表史上2人目の通算2000本安打を達成した1番チョン・ジュンホのタイムリー、2番チョ・ジェホのタイムリーで3−2と逆転した。ロッテは6回裏9番パク・キヒョクの犠牲フライで3−3の同点とすると、7回裏チョ・ソンファンの本塁打で1点を勝ち越し逆転し、キム・スギョンをノックアウトした。
 ロッテは8回裏ヒーローズの3番手の高卒新人キム・ソンヒョンからパク・キヒョクのタイムリーで1点を追加し、ヒーローズは9回表ロッテの3番手チェ・ヒャンナムからチョ・ジェホのタイムリーで1点差とするが、何とか逃げ切った。これで9月2日までの11連勝に続き、7連勝となったロッテはゲーム差なしで並んでいたトゥサンがサムソンに敗れたため、6月6日以来97日ぶりに2位に復帰し、その勢いはとどまることを知らない。
 ソン・ミンハンは7回まで12安打を打たれながらも何とか3失点に抑え11勝目。決勝本塁打を打ったチョ・ソンファンは、自己最高の成績を収めている今季、プロ10年目にして初の2ケタ本塁打を記録。7位ヒーローズは14安打を打ちながらわずか4得点と相変わらずの拙攻で5連敗となった。通算2000本安打の大記録を達成したチョン・ジュンホは4安打1打点、チョ・ジェホが3安打3打点と活躍。なお、今季最終戦となったこのカードは、3位ロッテが12勝6敗と大きく勝ち越した。
      

ハンファ 5−1 LG  (ソウル・蚕室)
(勝)リュ・ヒョンジン 13勝6敗  (敗)オクスプリング 10勝9敗
本塁打) ハンファ : イ・ヨサン 1号、キム・テギュン 30号
 ハンファは2回表LGの先発オクスプリング(元阪神)から8番シン・ギョンヒョンの犠牲フライ、9番イ・ヨサンのプロ2年目にしての初本塁打となる2ランで3点を先制した。ハンファは3回表4番キム・テギュン本塁打王争いトップ、自身としては2003年以来5年ぶりとなる30号本塁打で1点を追加し、LGはその裏ハンファの先発リュ・ヒョンジンから1番パク・ヨングンの内野ゴロの間に1点を返した。その後ハンファはオクスプリングから追加点を奪えなかったが、8回表LGの4番手オ・サンミンから7番ハン・サンフンのタイムリーで1点を追加した。
 リュ・ヒョンジンはエースらしい投球で8回を1失点に抑えると、最後はセーブのつかない場面で守護神トーマス(元北海道日本ハム)が登板し相手の反撃を断ち、5位ハンファが連敗を4で止め、4位サムソンとのゲーム差1.5を守り何とか踏みとどまった。リュ・ヒョンジンは8奪三振を記録する好投でチーム最多の13勝目。故障から復帰し久しぶりにスタメン出場した、ベテランのイ・ヨンウが3安打と活躍。主砲として活躍してきたペタジーニ(元読売)が足の負傷のため帰国することになり、今季の残り試合に出場しないことになった最下位LGは、わずか3安打に抑えられ連勝が3でストップ。なお、今季最終戦となったこのカードは、12勝6敗とハンファが大きく勝ち越した。

(2回表プロ初本塁打となる2ランを打ったイ・ヨサン。)