23日、キューバとの北京五輪決勝戦で勝利し見事史上初の金メダルを獲得した韓国代表チームは、一夜明けた24日、北京市内で記者会見を実施し、キム・ギョンムン代表監督(トゥサン)、主将チン・ガビョン(サムソン)、主砲イ・スンヨプの3人が出席した。ここでイ・スンヨプは全国に60校あまり（実際は50校代前半）しか高校に野球部のない国が、五輪で優勝するなんて奇跡だ、とその快挙をたたえた。韓国での学生スポーツは、一部のエリートだけ集めて行われるものであり、野球もその例外ではない。さらに近年人数が集まらず廃部となる高校の野球部もあり、野球の競技人口の裾野は広がっていない。今回の五輪金メダル獲得で、野球を始める子供たちが増えることが期待される。
また、選手24名には韓国オリンピック委員会よりそれぞれ3750万ウォン(約380万円）、キム・ギョンムン監督には8000万ウォン(約820万円)の褒賞金が授与されることとなった。韓国代表選手や首脳陣は25日帰国し、夕方ソウル市内で行われるメダル獲得者の表彰式に出席する。26日には大統領府でイ・ミョンバク大統領と午餐をともにし、この日からプロ野球の公式戦が開催されるため、選手たちは所属チームに合流する。なお、日本プロ野球で活躍するイ・スンヨプは、27日に日本へ出発する。
（文責 ： ふるりん）
