DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  オバミュラー(元オリックス)、シャーンの両外国人投手が退団

 サムソンは16日、ウェス・オバミュラー投手(31、元オリックス)、トム・シャーン投手(30)の両外国人選手をウェーバー公示し、退団させることとなった。オバミュラーは2007年マーリンズで登板するなど、過去数年間に米国メジャーリーグでの登板経験があり、2005年には日本プロ野球オリックスに在籍するなど、先発として活躍が期待された。だが今季はここまで17試合に登板し、6勝8敗、防御率5.82の成績で、防御率が高く不安定な投球内容のため信頼を得られなかった。シャーンは、5月下旬に成績不振のため退団した外国人野手ジェイコブ・クルーズの代わりに入団したが、7試合に登板し0勝6敗、防御率10.73とまったく期待にこたえられなかった。15日のウリ戦で先発したが3回持たず7失点で降板し敗戦投手となっていた。
 サムソンは期待外れに終わった両外国人投手に代わる外国人選手を獲得せず、今季の残り試合は韓国人選手のみで戦う方針。15日現在サムソンは首位SKと17ゲーム差の6位に低迷していて、最近4連敗、7月は3勝9敗の成績で浮上の兆しがまったく見られない。特に両外国人選手が機能しなかった投手陣は15日現在チーム防御率4.71、失点448はそれぞれ8球団中7位の数字で、上位争いから遠ざかってしまった最大の要因となっている。2005,06年と韓国シリーズを連覇し黄金時代を築いたサムソンだが、世代交代の失敗でかつての強さは完全に失われてしまっている。公式戦はあと38試合残り、ポストシーズン進出権を得られる4位以内への進出の可能性はまだなくなってはいないが、ソン・ドンヨル監督(元中日)はじめ首脳陣は今後有望な若手を積極的に起用し、来季以降の巻き返しを図るようだ。
(文責 : ふるりん