DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  チョン・スグンが一般市民への暴力事件で逮捕、任意脱退選手となり選手生命の危機に

 ロッテの主力外野手、チョン・スグン(31)が16日午前3時ごろ、釜山市内のパーキングタワーの前で泥酔し、警備員の男性と論争し暴力を振るい、全治2週間の怪我を負わせただけでなく、通報を聞いて駆けつけた警官にも罵声を浴びせ暴行を振るったことで逮捕された。チョン・スグンは2004年7月にも釜山市内で一般市民に暴行を振るった前歴があり、ロッテはこの事件を非常に重く見て、チョン・スグンを任意脱退選手としてKBO(韓国野球委員会)に申請することにした。
 チョン・スグンは1995年高校卒業後OB(現トゥサン)に入団し、1998年から2001年まで4年連続盗塁王に輝くなど、プロ野球を代表する俊足の外野手として活躍し、お祭り男としてオールスター戦などで活躍し非常に人気があり、2003年オフFAでトゥサンからロッテに移籍した。だが気性の激しさも有名で、2003年のハワイキャンプでも暴行事件を起こし、アメリカの裁判所で罰金刑を受けた。2004年のオールスター戦後2軍落ちした際、釜山市内で泥酔し一般市民相手にバットを振り回す暴行を働き、KBOから無期限試合出場停止(21試合で解除)と罰金500万ウォンが課された。
 ロッテ移籍後2度目の事件であり、現在し烈な4位争いの最中にあるチームの士気を著しく乱す行為であるとして、球団側はチョン・スグンにもっとも厳しい処分である任意脱退選手として処分することになり、選手生命の危機に立たされることとなった。任意脱退選手として認められると、最短でも1年間はプロ野球の選手として登録が認められず、1年を過ぎてもロッテが処分を解除しないとグラウンドに復帰することができない。プロ野球界全体にとっても、ファンや世間の信用を失う非常に悪質な行為であるため、KBOは17日に賞罰委員会を開いてチョン・スグンに懲戒処分を下すことになった。チョン・スグン自身は当分身柄を拘束され、事件に対する取調べを受けると思われる。