DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   2011年保留選手名簿発表  ガルシア(ロッテ)、クルセタ(サムソン)などが外れる

 KBO(韓国野球委員会)は30日、8球団の2011年保留選手名簿を発表した。ここに掲載された449名の選手は2011年の再契約対象者となるが、特に外国人選手の場合は今後の交渉や球団の事情もあって流動的であり、これで再契約が確定したというわけではない。 
 また、2010年シーズン終了時まで選手登録された選手のうち、軍へ入隊し保留選手となった者、FA(フリーエージェント)を行使し未契約の者(3名)などを除いた、保留選手名簿から外れた主な選手は以下のようになっている。


SK : × カ・ドゥギョム(投手)、× キム・ジェヒョン(外野手)
サムソン : イム・ドンギュキム・ジヌン、○ レディング、○ クルセタ(以上投手)、シム・グァンホ(捕手)、× ヤン・ジュンヒョクパク・チンマン(以上内野手)
トゥサン : イ・ウォンヒィチ・スンミンキム・ミョンジェ(以上投手)
ロッテ : × チェ・ギムン(捕手)、○ ガルシア(外野手)
キア : コ・ウソク(投手)、× キム・ジョングクホン・セワン(以上内野手)
LG : リュ・テッキョンチェ・ウォンホ、○ 岡本、○ デュマトレイト(以上投手)、× キム・ジョンミン(捕手)
ネクセン : チョ・ヨンジュンシン・チョリンイ・ドンハク、○ バーンサイド、○ ニコースキー(以上投手)
ハンファ : × ク・デソン、○ ブエノ(以上投手)、ソン・ジファン(内野手)、× イ・ヨンウチョン・グンピョ(以上外野手)

注 : ×はすでに現役引退を表明した選手、○は外国人選手


保留選手名簿から外れた選手の中には、ヤン・ジュンヒョク、キム・ジェヒョン、ク・デソン(元オリックス)、キム・ジョングクなど、2010年シーズンで現役引退を表明した偉大な選手たちも含まれ、現代、サムソンで活躍した名ショートのパク・チンマンはすでにSKへの移籍が決まった。また通算811試合に登板したベテラン左腕リュ・テッキョン(LG)、2010年シーズンは1試合も1軍で登板できなかったベテラン右腕チェ・ウォンホ(LG)も外れた。
 
 外国人選手を見ると、まず2008年からロッテの主軸として活躍してきたガルシア(元オリックス)が目を引く。2008年打点王となりチームの上位進出に貢献してきたガルシアだが、2010年シーズンは118試合に出場、打率.252、26本塁打、83打点、3盗塁と、韓国3年間でもっとも成績が悪く下降気味だった。また9月には審判への抗議で退場になりその不満をツイッターで吐露するなど、トラブルも起こしていた。韓国3年間の通算成績は373試合に出場、打率.267、85本塁打、278打点、9盗塁。
 サムソンは外国人投手2名ともに再契約しないこととなった。2009年からサムソンでプレーしたクルセタは、2010年シーズン26試合に登板、6勝10敗、防御率5.25の成績で、終盤は故障で戦力にならなかった。2010年シーズン途中でサムソンへ入団したレディングは、9試合に登板、1勝3敗、防御率5.09の成績で、米国・メジャーリーグで2ケタ勝利したことがある実力を発揮できたとは言えず、ポストシーズンでも先発として起用されたが結果を残せなかった。
 LG、ネクセンも外国人投手2人と再契約しないこととなった。日本人投手・岡本はすでに11月、日本プロ野球東北楽天と契約している。岡本の2010年シーズンの成績は46試合に登板、5勝3敗16セーブ、防御率3.00。2010年シーズン途中に入団した左腕デュマトレイトは、15試合で4勝6敗、防御率8.22の成績に終わり、8月下旬以降のシーズン終盤は見切られて起用されなかった。
 バーンサイド(元読売)は29試合に登板、10勝10敗、防御率5.34の成績でチーム最多勝だったが、長いイニングを投げられず安定感を欠いたことがマイナス要因となったようだ。2010年シーズン途中で入団したニコースキー(元福岡ソフトバンク)は、9試合に登板、2勝6敗、防御率6.68と結果を残せなかった。これまた2010年シーズン途中で入団した左腕ブエノは9試合に登板、1勝3敗、防御率9.10と結果を残せなかった。