新球団ウリヒーローズは13日、5月に退団したジェイソン・スコービー投手に代わる新外国人選手として、史上4人目の日本人選手となる高津臣吾投手(39)と契約金6万ドル(約650万円)、年俸12万ドル(約1300万円)の総額18万ドル(約1950万円)で契約した、と発表した。ウリは新外国人選手として投手と契約することにしていて、日本プロ野球の2軍にいる外国人選手をリストアップしていると伝えられていた。
高津は1991年亜細亜大学卒業後、日本プロ野球・ヤクルトに入団し、日本を代表するアンダースローのストッパーとして、5度のリーグ優勝、4度の日本シリーズ優勝に貢献した。また自身も4度のセントラルリーグ最優秀救援投手のタイトルを獲得している。2004年米国メジャーリーグ・ホワイトソックスに移籍し抑えとして活躍したが、2005年オフに解雇となった。2006年に東京ヤクルトへ復帰したが、2007年オフに退団となった。その後日米で移籍先を探し、2008年1月米国メジャーリーグ・カブスとマイナー契約を結んだが、オープン戦で結果を残せず解雇となった。その後3月にホワイトソックスの入団テストを受けたが不合格だった。日本プロ野球での通算成績は15年間で598試合に登板、36勝46敗286S、防御率3.20。メジャーリーグでの通算成績は2年間で99試合に登板、8勝6敗27S、防御率3.38。
高津は6月15日に韓国へ入国し、メディカルチェックを受けたあと、17日にウリの本拠地・木洞野球場で入団記者会見を行う予定。信頼できる抑え投手不在で最下位争いを続け、12日現在7位に低迷するウリでは、日本プロ野球史上最多のセーブ数を誇る経験豊富な高津は、救世主としての活躍が期待される。
なお、現在まで韓国プロ野球に在籍経験のある日本人選手(在日韓国人を除く)は、2003年の入来智(トゥサン、元ヤクルト)を最初として、同年の森一馬(ロッテ)、2006年の塩谷和彦(SK、元オリックス)があげられる。高津は4人目の日本人選手として、これまでの選手よりもはるかに知名度も実績も高いため、その成績は韓国のみならず日本からも注目を集めそうだ。
(文責 : ふるりん)