DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  新外国人選手・高津臣吾投手(元東京ヤクルト)と契約  史上4人目の日本人選手誕生

 新球団ウリヒーローズは13日、5月に退団したジェイソン・スコービー投手に代わる新外国人選手として、史上4人目の日本人選手となる高津臣吾投手(39)と契約金6万ドル(約650万円)、年俸12万ドル(約1300万円)の総額18万ドル(約1950万円)で契約した、と発表した。ウリは新外国人選手として投手と契約することにしていて、日本プロ野球の2軍にいる外国人選手をリストアップしていると伝えられていた。
 高津は1991年亜細亜大学卒業後、日本プロ野球・ヤクルトに入団し、日本を代表するアンダースローのストッパーとして、5度のリーグ優勝、4度の日本シリーズ優勝に貢献した。また自身も4度のセントラルリーグ最優秀救援投手のタイトルを獲得している。2004年米国メジャーリーグホワイトソックスに移籍し抑えとして活躍したが、2005年オフに解雇となった。2006年に東京ヤクルトへ復帰したが、2007年オフに退団となった。その後日米で移籍先を探し、2008年1月米国メジャーリーグカブスマイナー契約を結んだが、オープン戦で結果を残せず解雇となった。その後3月にホワイトソックスの入団テストを受けたが不合格だった。日本プロ野球での通算成績は15年間で598試合に登板、36勝46敗286S、防御率3.20。メジャーリーグでの通算成績は2年間で99試合に登板、8勝6敗27S、防御率3.38。
 高津は6月15日に韓国へ入国し、メディカルチェックを受けたあと、17日にウリの本拠地・木洞野球場で入団記者会見を行う予定。信頼できる抑え投手不在で最下位争いを続け、12日現在7位に低迷するウリでは、日本プロ野球史上最多のセーブ数を誇る経験豊富な高津は、救世主としての活躍が期待される。

 なお、現在まで韓国プロ野球に在籍経験のある日本人選手(在日韓国人を除く)は、2003年の入来智(トゥサン、元ヤクルト)を最初として、同年の森一馬(ロッテ)、2006年の塩谷和彦(SK、元オリックス)があげられる。高津は4人目の日本人選手として、これまでの選手よりもはるかに知名度も実績も高いため、その成績は韓国のみならず日本からも注目を集めそうだ。
(文責 : ふるりん