LGは12日、新外国人選手としてロベルト・ペタジーニ内野手(36、元読売)と契約金3万ドル(約310万円)、年俸22万ドル(約2280万円)の総額25万ドル(約2600万円)で契約した。これに伴い外国人枠の関係により、主力投手としての期待を裏切った外国人選手ジェイミー・ブラウン投手(31)はウェーバー公示され退団することになった。
ベネズエラ出身の左の強打者ペタジーニは1994年アストロズでメジャーリーグに初昇格し、その後パドレス、メッツ、レッズなどの球団を渡り歩いた。1999年日本プロ野球・ヤクルトに移籍するとその年44本塁打で本塁打王に輝き、主砲として活躍した。2001年には本塁打、打点、セントラルリーグMVPの3冠に輝き、チームの日本一に貢献した。2003年には読売に移籍し、故障もあり04年限りで退団した。
2005年には米国に戻り、レッドソックスでメジャーリーグに昇格し、06年はマリナーズで開幕メジャーに残ったが、満足行く成績を残せずシーズン中に解雇され、一時期現役を引退した。今季はメキシカンリーグのメキシコシティー・レッドデビルズに在籍し、現役に復帰していた。メジャーリーグの通算成績は7年間で242試合に出場、打率.227、83安打、12本塁打、54打点、1盗塁。日本プロ野球の通算成績は6年間で756試合に出場、打率.317、813安打、227本塁打、594打点、24盗塁。
今季LGは11日最下位に低迷し、5月は9連敗を記録するなど投打ともにチーム状況は最悪である。特に野手はチーム最多の5本塁打を記録していたベテランのチェ・ドンスが痛みを訴え2軍落ちし、かといって代役の選手も見つからないため、打線の補強が急務となっている。これまで韓国でプレーした外国人選手の中で、ペタジーニは日本プロ野球で通算227本塁打と最高の実績を誇り、チームの最下位脱出の救世主として期待される。
一方解雇されたブラウンは、2004年レッドソックスでメジャーリーグに昇格すると、2005年には日本プロ野球・阪神に在籍し4勝を記録した。その後2006年から07年までサムソンに在籍し、2年連続2ケタ勝利をあげたが先発投手としては十分な回数を投げられないなど首脳陣の評価は高くなく、自由契約となった。今季はサムソンでの実績を評価されLGと契約したが、8試合に登板し1勝5敗、防御率は7.56と期待外れの成績しか残せず、チームの低迷の一因を作っていた。韓国での3年間の通算成績は65試合に登板、24勝22敗、防御率3.52。