オーストラリア 2−16 韓国 (台湾・台中洲際)
(勝)リュ・ヒョンジン 1勝 (敗)ウィルトシャー 1敗
(本塁打) 韓国 : イ・スンヨプ 1号
7日の北京五輪世界最終予選の緒戦・南アフリカ戦に5−0で勝利した韓国代表チームは8日、オーストラリア代表と対戦した。韓国は2000年シドニー五輪以降、国際大会でオーストラリア相手に1勝3敗と分が悪く、難敵とされていた。そのため先発には若き左腕エースのリュ・ヒョンジン(ハンファ)を起用した。
[太極旗を広げる韓国応援団。]
しかしリュ・ヒョンジンは1回表2塁打を打たれピンチを招くと、オーストラリアの4番ウィリアムスにタイムリーを打たれ、1点を先制される。韓国はその裏オーストラリアの先発ウィルトシャーからすかさず満塁のチャンスを作り、暴投で同点に追いつくと、5番イ・デホ(ロッテ)、7番イ・テックン(ウリ)のタイムリーで4−1と逆転した。リュ・ヒョンジンは2回以降立ち直り、打線も2回裏オーストラリアの2番手モーデイから3番イ・スンヨプ(読売)のタイムリー、6番イ・ジニョン(SK)への押し出しで2点を追加した。
その後も打線の爆発は止まらず、3回裏1番イ・ヨンギュ(キア)のタイムリー、イ・スンヨプの3ランで4点、4回裏イ・ヨンギュ、途中出場のキム・ジュチャン(ロッテ)、イ・デホのタイムリーで6点を追加した。リュ・ヒョンジンは5回途中でマウンドを2番手ハン・ギジュ(キア)に譲り、オーストラリアもハン・ギジュから1点を返した。その後チャン・ウォンサム、ファン・ドゥソン(以上ウリ)の継投で相手の反撃を断ち、7回終了時点で10点差以上ついたため、韓国がコールド勝ちした。
[先発で好投したリュ・ヒョンジン。]
韓国打線は7日までのタイムリー欠乏症がうそのようにつながり、13安打、8四死球で16得点と大爆発した。特に主砲イ・スンヨプはダメ押しの3ランを含む3安打4打点と活躍し期待にこたえ、イ・デホ、キム・ドンジュが不振だったアジア地区予選の時と違い打線の不動の軸ができている。先発リュ・ヒョンジンも立ち上がりが悪く1点を奪われたが、大崩れせずオーストラリア打線を1点に抑えた。
連勝スタートとなった韓国代表は9日、カナダ、台湾に連敗しあとがなくなってきた強敵メキシコ代表と対戦する。先発は2007年の韓国シリーズ、アジアシリーズで好投した若き19歳の左腕キム・グァンヒョン(SK)が予定されている。韓国以外にはカナダ、台湾が連勝し、現在3チームが首位に立っている。