北京五輪韓国代表は5日、韓国で事前合宿中の北京五輪優勝候補キューバ代表とソウル・蚕室野球場で練習試合を行った。4日オランダ戦で10−2と快勝した韓国だったが、2回表先発チャン・ウォンサム(ウリ)が2番エンリケに2ランを打たれ先制された。ここでベンチは2番手キム・グァンヒョン(SK)をマウンドに送った。キム・グァンヒョンは追加点のピンチを招きながらも何とか抑え、5回で降板した。
打線は5回までキューバの先発ベラから毎回のようにチャンスを作るものの得点を奪えなかったが、6回裏7番イ・ジニョン(SK)のタイムリーで1点を返し、7回裏キューバの2番手オデリンから1番イ・ジョンウク(トゥサン)のタイムリーで2−2の同点に追いついた。6回、7回は3番手リュ・ヒョンジン(ハンファ)が抑えた。だがキューバは8回表韓国の4番手オ・スンファン(サムソン)から4番マイェタのタイムリーで1点を勝ち越すと、6番ベル、7番デスパーニュの連続本塁打で3点を追加した。韓国はここでオ・スンファンから5番手ハン・ギジュ(キア)に交代させ、後続を断った。
(6回裏タイムリーを打ったイ・ジニョン。)
(8回裏本塁打を打たれうなだれるオ・スンファン。)
韓国はその後キューバの3番手ラソから得点を奪えず、2−6と相手の3本の本塁打攻勢の前に敗れた。キューバはアマチュアチーム世界最強の名にふさわしく、終盤の勝負どころで確実に得点を奪い、投手陣が多少ヒットを許しても捕手、外野など守備陣が好プレーを見せ、余計な得点を与えず、その強さを存分に見せ付けた。
韓国は先発が予想されるキム・グァンヒョンやリュ・ヒョンジンが何とか抑えたが、抑え候補のオ・スンファンが本塁打2本を含む4失点で1アウトしか取れず降板と不安を残した。また先発当落線上の先発チャン・ウォンサムは一発を打たれた以外は悪くはない内容だった。打線は4番イ・スンヨプ(読売)、5番イ・デホ(ロッテ)の前にイ・ジョンウク(トゥサン)、イ・ヨンギュ(キア)、チョン・グヌ(SK)と快足の打者を並べたが、つながりが悪く10安打で2得点しか奪えなかった。
韓国は6日、ソウル・蚕室野球場で、北京入り前の国内最後での試合となるキューバと2試合目の練習試合を実施する。