ハンファ 0−2 現代 (水原)
(勝)キム・スギョン 12勝7敗 (セーブ)ファン・ドゥソン 7勝9敗1S (敗)ユ・ウォンサン 2勝1敗
現代は2回裏ハンファの先発ユ・ウォンサンの暴投で1点を先制すると、3回裏3番イ・テックンの内野ゴロの間に1点を追加した。現代の先発キム・スギョンは5回を無失点に抑えると、6回以降はイ・ヒョンスン、チョ・ヨンフン、マ・イリョン、ファン・ドゥソンの継投で相手に得点を許さず、完封リレーで本拠地・水原(スウォン)での今季最終戦を勝利で飾った。ハンファは7回から8回まで以前先発の柱だったが故障で長期離脱したムン・ドンファンが登板し無失点に抑え、9日からのサムソンとの準プレーオフに向けて調整した。今季最終戦となったこの対戦は、ハンファが11勝7敗と勝ち越した。
ゲーム差なしで並んでいたロッテがサムソンに勝利したが、勝率で上回っているため現代のシーズン6位が確定した。今季開幕前に経営危機のため農協への球団売却が報じられたが、農協内部での反対意見が強く買収は中止となり、その後も球団の今後の見通しが立たないままシーズンが開幕し、投手陣の不振もあり2006年の公式戦2位から今季は6位に後退した。9月末にSTXグループが球団買収を進めていると報じられ話題を呼んでおり、もしそれが実現すれば、1996年の球団創設以来4度の韓国シリーズ優勝を果たした強豪・現代ユニコーンズは、今季限りで12年間の歴史の幕を閉じることとなる。
サムソン 4−6 ロッテ (釜山・社稷)
(勝)カブレラ 3勝4敗22S (敗)チョ・ヒョングン 1勝2敗
(本塁打) サムソン : シン・ミョンチョル 5号 ロッテ : イ・デホ 29号、ペレス 8号
サムソンは1回表ロッテの先発ソン・スンジュンから1番シン・ミョンチョルの先頭打者本塁打と相手のエラーで2点を先制するが、ロッテはその裏サムソンの先発マゾーニから4番イ・デホの2ランで同点とする。ロッテは3回裏3番ペレス(元オリックス)の本塁打で1点を勝ち越すと、5回裏サムソンの2番手イム・チャンヨンから代打チョン・スグンの犠牲フライで1点を追加した。サムソンは8回表ロッテの守護神カブレラから7番パク・ハニのタイムリーで4−4の同点に追い付くが、ロッテはその裏サムソンの4番手チョ・ヒョングンから8番イ・ウォンソク、9番パク・キヒョクのタイムリーで2点を勝ち越した。
最後はカブレラが抑え、ロッテが本拠地・社稷(サジク)野球場での今季最終戦に勝ったが、ゲーム差なしで並んでいた現代もハンファに勝ち、勝率で下回り2年連続でシーズン7位に終わり、ポストシーズンに7年連続で進出できず熱狂的な釜山(プサン)のファンたちを今年も落胆させた。9日からのハンファとの準プレーオフ進出が決まっている4位サムソンも公式戦最終戦を迎えたが、終盤は6連敗するなど不振に陥り、2006年に韓国シリーズを連覇した王者の勢いを全く感じさせず、3連覇への道のりは大変厳しいものとなった。
なお、首位打者争いをしていたヤン・ジュンヒョク(サムソン)は打率.338に終わり、この日試合のなかったイ・ヒョンゴン(キア)の.339に及ばず全日程を終えた。だが3回表に盗塁を決め、史上最年長となる38歳での20本塁打、20盗塁を達成し打撃だけでなく走塁も健在であることを見せつけた。ヤン・ジュンヒョクは6月に史上初の通算2000本安打を達成するなど、記録づくしの1年となった。今季最終戦となったこの対戦は、9勝9敗の五分に終わった。
[20本塁打、20盗塁を達成したヤン・ジュンヒョク(右)。]