DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   現代、今季最終戦で6位確定

ハンファ 0−2 現代  (水原)
(勝)キム・スギョン 12勝7敗  (セーブ)ファン・ドゥソン 7勝9敗1S  (敗)ユ・ウォンサン 2勝1敗
 現代は2回裏ハンファの先発ユ・ウォンサンの暴投で1点を先制すると、3回裏3番イ・テックンの内野ゴロの間に1点を追加した。現代の先発キム・スギョンは5回を無失点に抑えると、6回以降はイ・ヒョンスン、チョ・ヨンフン、マ・イリョン、ファン・ドゥソンの継投で相手に得点を許さず、完封リレーで本拠地・水原(スウォン)での今季最終戦を勝利で飾った。ハンファは7回から8回まで以前先発の柱だったが故障で長期離脱したムン・ドンファンが登板し無失点に抑え、9日からのサムソンとの準プレーオフに向けて調整した。今季最終戦となったこの対戦は、ハンファが11勝7敗と勝ち越した。
 ゲーム差なしで並んでいたロッテがサムソンに勝利したが、勝率で上回っているため現代のシーズン6位が確定した。今季開幕前に経営危機のため農協への球団売却が報じられたが、農協内部での反対意見が強く買収は中止となり、その後も球団の今後の見通しが立たないままシーズンが開幕し、投手陣の不振もあり2006年の公式戦2位から今季は6位に後退した。9月末にSTXグループが球団買収を進めていると報じられ話題を呼んでおり、もしそれが実現すれば、1996年の球団創設以来4度の韓国シリーズ優勝を果たした強豪・現代ユニコーンズは、今季限りで12年間の歴史の幕を閉じることとなる。
   

サムソン 4−6 ロッテ  (釜山・社稷
(勝)カブレラ 3勝4敗22S  (敗)チョ・ヒョングン 1勝2敗
本塁打) サムソン : シン・ミョンチョル 5号  ロッテ : イ・デホ 29号、ペレス 8号
 サムソンは1回表ロッテの先発ソン・スンジュンから1番シン・ミョンチョルの先頭打者本塁打と相手のエラーで2点を先制するが、ロッテはその裏サムソンの先発マゾーニから4番イ・デホの2ランで同点とする。ロッテは3回裏3番ペレス(元オリックス)の本塁打で1点を勝ち越すと、5回裏サムソンの2番手イム・チャンヨンから代打チョン・スグンの犠牲フライで1点を追加した。サムソンは8回表ロッテの守護神カブレラから7番パク・ハニのタイムリーで4−4の同点に追い付くが、ロッテはその裏サムソンの4番手チョ・ヒョングンから8番イ・ウォンソク、9番パク・キヒョクのタイムリーで2点を勝ち越した。
 最後はカブレラが抑え、ロッテが本拠地・社稷(サジク)野球場での今季最終戦に勝ったが、ゲーム差なしで並んでいた現代もハンファに勝ち、勝率で下回り2年連続でシーズン7位に終わり、ポストシーズンに7年連続で進出できず熱狂的な釜山(プサン)のファンたちを今年も落胆させた。9日からのハンファとの準プレーオフ進出が決まっている4位サムソンも公式戦最終戦を迎えたが、終盤は6連敗するなど不振に陥り、2006年に韓国シリーズを連覇した王者の勢いを全く感じさせず、3連覇への道のりは大変厳しいものとなった。
 なお、首位打者争いをしていたヤン・ジュンヒョク(サムソン)は打率.338に終わり、この日試合のなかったイ・ヒョンゴン(キア)の.339に及ばず全日程を終えた。だが3回表に盗塁を決め、史上最年長となる38歳での20本塁打、20盗塁を達成し打撃だけでなく走塁も健在であることを見せつけた。ヤン・ジュンヒョクは6月に史上初の通算2000本安打を達成するなど、記録づくしの1年となった。今季最終戦となったこの対戦は、9勝9敗の五分に終わった。

[20本塁打、20盗塁を達成したヤン・ジュンヒョク(右)。]