DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   首位SK4連勝  し烈な4位争い、サムソン、ロッテ、キアそろって勝利

 27日の4試合では合計82656名が入場し、プロ野球の観客動員数は2年連続で400万人を突破した。
LG 0−11 SK  (仁川・文鶴)
(勝)ソン・ウンボム 7勝5敗  (敗)ポン・ジュングン 8勝7敗
本塁打) SK : チョン・グヌ 5,6号
 SKは1回裏LGの先発ポン・ジュングンから4番パク・チェホン、5番チェ・ジョン、7番ナ・ジュファンのタイムリーで3点を先制し、2回裏1番チョン・グヌの本塁打で1点、4回裏相手のエラーとチョン・グヌの犠牲フライで2点を追加した。SKの先発ソン・ウンボムは7回を無失点に抑えた。SKは8回裏LGの4番手イ・ボムジュンから9番チョ・ドンファのタイムリー、チョン・グヌのこの試合2本目の本塁打となる3ランで5点を追加しダメを押し、最後はチェ・サンドクが抑え完封リレーで4連勝とした。
 7勝目をあげたソン・ウンボムは、2003年以来LG戦5連勝と相性の良さを発揮した。チョン・グヌが3安打2本塁打4打点と活躍。最下位LGは頼みの左腕エースのポン・ジュングンが4回6失点と打たれてしまい、打線も6安打に抑えられいいところなく3連敗。


サムソン 5−4 トゥサン  (ソウル・蚕室)
(勝)アン・ジマン 4勝1敗  (セーブ)オ・スンファン 1勝1敗25S  (敗)キム・ソヌ 3勝4敗
本塁打) サムソン : ヤン・ジュンヒョク 6号、チェ・ヒョンウ 14号
 サムソンは1回表トゥサンの先発ランデル(元読売)から2番ヤン・ジュンヒョクの本塁打で1点を先制するが、トゥサンはその裏サムソンの先発ユン・ソンファンから4番キム・ドンジュのタイムリーで2−1と逆転した。サムソンは3回表ヤン・ジュンヒョクのタイムリーで2−2の同点とし、6回表トゥサンの2番手イム・テフンから4番チェ・ヒョンウの2ランで逆転した。トゥサンはその裏3番キム・ヒョンスの内野ゴロの間に1点を返すと、7回裏サムソンの2番手クォン・ヒョクから7番オ・ジェウォンのタイムリーで4−4の同点に追いついた。
 試合はその後トゥサンのイ・ジェウ、サムソンのチョン・ヒョヌクなどリリーフ陣の好投でお互い勝ち越し点を奪えず、延長に突入した。トゥサンは11回裏サムソンの5番手アン・ジマンから2死満塁のチャンスを作ったが、途中出場の6番ミン・ビョンホンが三振しチャンスを逃してしまった。するとサムソンは12回表、雨天中止となった26日の試合で先発予定だった7番手キム・ソヌから、2番ヤン・ジュンヒョクのタイムリーで1点を勝ち越すと、その裏を守護神オ・スンファンが抑え延長戦を制し、3連勝で5位ロッテと0.5ゲーム差の4位の座を守った。
 最近2番として起用されている大打者ヤン・ジュンヒョクが、12回表の決勝タイムリー2塁打を含む4安打1本塁打3打点と活躍。オ・スンファンはセーブ王争いトップタイの25セーブ目。2位トゥサンは接戦を落とし続け5連敗で、首位SKとのゲーム差が8に開き、9連勝したころの勢いは感じられない。

(決勝タイムリーを含む4安打と活躍したヤン・ジュンヒョク。)


ハンファ 2−9 ロッテ  (釜山・社稷
(勝)チョ・ジョンフン 2勝2敗  (敗)リュ・ヒョンジン 10勝6敗
本塁打) ハンファ : キム・テワン 20,21号  ロッテ : イ・デホ 13,14号
 最近勝率が5割を切り5位に後退したロッテだが、この試合には地元・釜山のファンたちが社稷野球場を埋め尽くし、チーム史上最多タイとなる今季14度目の3万人の満員を記録した。ロッテは1回裏ハンファの先発リュ・ヒョンジンから4番イ・デホの2ランで先制し、ハンファは2回表ロッテの先発チョ・ジョンフンから6番キム・テワンの本塁打で1点を返した。ロッテは3回裏イ・デホの2打席連続本塁打となる3ランでリードを広げ、チョ・ジョンフンも好投を続けた。ハンファは7回表キム・テワンのこの試合2本目となる本塁打で1点を返すが、ロッテはその裏ハンファの2番手キム・ヒョンミン、3番手マ・ジョンギルから、5番カン・ミンホ、7番チョン・ボミョンのタイムリーで4点を追加し、ダメを押した。
 9回表は2番手イ・ヨンフンが抑え、5位ロッテがハンファに快勝し、4位サムソンとのゲーム差0.5を守り、久しぶりに満員となった本拠地のファンの声援にこたえた。チョ・ジョンフンは8回を2失点に抑え2勝目。1ヶ月以上不振が続いた主砲イ・デホが、3安打2本塁打5打点と活躍し復活をアピールした。エースのリュ・ヒョンジンが打たれて敗れたハンファでは、今季大きく成長した若手キム・テワンが、自身初のシーズン20本塁打を記録し、3安打2本塁打2打点と一人気を吐いた。

(2本塁打5打点と復活をアピールしたイ・デホ。)


キア 8−2 ウリ  (ソウル・木洞)
(勝)ユン・ソンミン 12勝4敗  (敗)ファン・ドゥソン 6勝5敗8S
本塁打) キア : チャン・ソンホ 6号
 キアは1回表ウリの先発ファン・ドゥソンから3番チャン・ソンホの本塁打で1点を先制し、2回表相手のエラーでファン・ドゥソンをノックアウトすると、代わったウリの2番手イ・ヒョンスンから9番キム・ジョングクのタイムリーや暴投、2番キム・ウォンソプのタイムリーで5−0とリードを広げた。キアは6回表にもウリの4番手ノ・ファンスから、チャン・ソンホ、4番チェ・ヒィソプのタイムリーで3点を追加した。ウリはその裏キアの先発ユン・ソンミンから6番イ・スンヨンのタイムリーで2点を追加した。
 7回以降はディアス(元北海道日本ハム)、イ・ボムソク、守護神ハン・ギジュが相手の反撃を断ち、6位キアが快勝し5位ロッテとのゲーム差1.5を守り、3チームが1.5ゲーム差内にひしめくし烈な4位争いに食らいついている。6回を2失点に抑えたユン・ソンミンは、最多勝争いトップタイの12勝目。打線ではチャン・ソンホが3安打1本塁打3打点と活躍。7位ウリは先発ファン・ドゥソンが2回途中で降板し、打線もつながりを欠いた。