DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  首位SK、イ・ホジュンの2発で接戦を制す  5位LG、延長11回サヨナラ押し出しで3連勝

SK 7−5 現代  (水原)
(勝)ロマノ 10勝4敗  (セーブ)チョン・デヒョン 2勝2敗23S  (敗)パク・チュンス 4勝4敗3S
本塁打) SK : イ・ホジュン 10,11号、パク・チェホン 15号
 現代は1回裏首位SKの先発レイボーン(元広島)から相手のエラーもあり2点を先制するが、SKは2回表現代の先発キム・スギョンから4番イ・ホジュン本塁打で1点を返した。現代はその裏1番チョン・ジュンホのタイムリーで1点を追加したが、SKもすかさず3回表3番パク・キョンワンの犠打で1点を返し食らいつく。現代はその裏調子の上がらないレイボーンを降板させ、代わったSKの2番手ユン・ギルヒョンから7番ファン・ジェギュンの犠牲フライで1点を追加した。
 SKは4回表5番パク・チェホンの本塁打で1点を返すが、現代もその裏3番イ・テックンのタイムリーで1点を追加し、5−3と何とかSKを突き放そうとする。だがSKは5回表パク・キョンワンのタイムリーで5−5の同点に追いつき、キム・スギョンをノックアウトした。SKは7回表現代の2番手パク・チュンスからイ・ホジュンのこの試合2本目となるソロ本塁打で逆転すると、さらに変わった現代の3番手キム・ヨンミンから6番チョン・ギョンベのタイムリーで1点を追加した。
 SKは6回から26日のLG戦に先発したが早い回でノックアウトされたロマノ(元広島)を3番手として登板させ、ロマノは期待に応え6回まで完璧に抑えた。その後はチョ・ウンチョン、キム・ギョンテ、チョン・デヒョンの継投で相手に反撃を許さず、SKが逆転勝ちを収めた。ロマノはチーム最多勝の14勝をあげているレイボーン(元広島)に続いて、韓国1年目で2ケタ勝利を達成。イ・ホジュンが決勝アーチを含む3安打2本塁打2打点の活躍。7位現代は3連敗。


トゥサン 1−4 キア  (光州)
(勝)ユン・ソンミン 7勝15敗  (セーブ)ハン・ギジュ 2勝3敗23S  (敗)ランデル 11勝6敗
 試合はトゥサンの先発ランデル(元読売)、キアの先発ユン・ソンミンの緊迫した投手戦となった。キアは6回裏3番イ・ヒョンゴンのタイムリーで2点を先制し、8回裏トゥサンの2番手ノ・ギョンウンからイ・ヒョンゴンの2打席連続タイムリー、代わったトゥサンの3番手ウォン・ヨンモクから5番チェ・ヒィソプのタイムリーで2点を追加した。
 トゥサンは9回表キアの2番手ムン・ヒョンジョンから6番イ・デスのタイムリーで1点を返したが、最後は守護神ハン・ギジュが抑えキアが快勝した。好投しながらも最下位に低迷するチームで勝ち星を伸ばせないユン・ソンミンは、今季トゥサン戦での4勝目をあげ、キラーぶりを発揮した。現在首位打者のイ・ヒョンゴンは3安打3打点と活躍。敗れた2位トゥサンは首位SKとのゲーム差が6.5に広がった。
        

サムソン 1−2 ハンファ  (大田)
(勝)セドリック 10勝11敗   (セーブ)アン・ヨンミョン 1敗5S (敗)マゾーニ 5勝8敗
 3位の座をかけた対決となったこの試合は、3位サムソンが5回表4位ハンファの先発セドリック(元東北楽天)から3番ヤン・ジュンヒョクの内野ゴロで1点を先制した。ハンファはその裏サムソンの先発マゾーニから1番チョ・ウォヌの犠牲フライ、2番キム・ミンジェのタイムリーで2−1と逆転した。その後セドリック、マゾーニともに追加点を許さず、7回で降板した。
 サムソンは8回からハンファの2番手アン・ヨンミョンに抑えられ、ハンファが投手戦を制しサムソンに1ゲーム差と迫った。セドリックは韓国1年目にして2ケタ勝利を達成。サムソンはわずか3安打に抑えられ、好投したマゾーニを見殺しにした。
 

ロッテ 1−2 LG  (ソウル・蚕室)
(勝)ウ・ギュミン 3勝4敗28S  (敗)カブレラ 2勝4敗21S
 LGは2回裏ロッテの先発ソン・ミンハンから7番パク・キョンスの併殺打の間に1点を先制した。ロッテは5回表LGの先発パク・ミョンファンから2番イ・イングのタイムリーで1−1の同点に追いついた。パク・ミョンファンは7回を1失点に抑え降板したが、エース同士の対決に気合が入ったソン・ミンハンは味方の援護がない中で9回1失点で投げ抜き、試合は延長に入った。
 LGはキム・ミンギ、リュ・テッキョン、守護神ウ・ギュミンのリリーフ陣が相手に得点を許さない。すると11回裏LGはロッテの守護神カブレラから満塁のチャンスを作り、7月ロッテから移籍してきた6番ソン・インホが押し出しの四球を選び、サヨナラ勝ちで3連勝した。これで5位LGは4位ハンファとは1.5ゲーム差、3位サムソンとは2ゲーム差と、4位以内のポストシーズン進出権をめぐる争いは混戦となってきた。6位ロッテはLGとの直接対決に敗れ、4ゲーム差を付けられ4位争いからは後退した。