DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  史上初のフューチャーズオールスター戦開催

 韓国史上初となるプロ野球2軍の若手主体のフューチャーズオールスター戦が18日、韓国東部の地方都市・春川(チュンチョン)で開催された。春川はどの球団の本拠地でもなく、プロ野球の試合が行われることも最近なかったが、今季からプロ野球の人気拡大のため2軍戦が何試合か行われた。フューチャーズオールスター戦の前には、プロ野球OBからなる「一球会」と芸能人野球チーム「ジョマジョマ」の親善試合も行われた。
 試合は8球団と、プロ出身選手が中心となって構成され2軍戦に参加している尚武(サンム、国軍直属の体育部隊)、警察庁野球団の10チームを北部(現代、トゥサン、SK、LG、尚武)、南部(サムソン、ハンファ、キア、ロッテ、警察庁)に分けて行われた。試合は19時に開始され、南部は1回表キム・ムンホ(ロッテ)の先頭打者本塁打で1点を先制し、4回表チェ・テイン(サムソン)の本塁打で1点、5回表北部のキム・グァンヒョン(SK)の暴投で1点を追加し、3−0とリードした。
 北部は5回裏イ・ドゥファン(トゥサン)とパク・ユン(SK)のタイムリーで2点を返し、7回裏アン・チヨン(LG)の犠牲フライで3−3の同点に追い付く。試合はこのまま引き分けとなり、MVPには3安打1打点と活躍したチェ・テインが選ばれた。チェ・テインは高校卒業後米国大リーグ・レッドソックスと契約し、マイナーリーグでプレーしていたが大リーグに昇格できず、今季海外進出選手特別ドラフトでサムソンに指名された。その他優秀打者賞にはパク・ユン、優秀投手賞にはイ・ヒョンスン(現代)が選ばれた。なお3回裏終了後のホームラン競争では、チョ・ピョンホ(現代)が優勝した。
 史上初のフューチャーズオールスター戦には3500名ほどの観客が集まった。決して大観衆が集まるわけでもなく世間の関心も高いとは言えないが、1軍昇格と定着を目指す若手たちにとってこういった晴れ舞台があることは大きな目標になる。今後もフューチャーズオールスター戦が継続して開催されることが期待される。

[4回裏本塁打を打ちベンチで祝福されるチェ・テイン(背番号64)。]
(文責:ふるりん