キア １−２ ＳＫ （仁川・文鶴）
（勝）チョン・デヒョン １勝４Ｓ （敗）ハン・ギジュ ２敗３Ｓ
キアは3回表ＳＫの先発の話題の大型高卒新人左腕キム・グァンヒョンから、不振で7番に下がった主軸打者チャン・ソンホのタイムリーで1点を先制した。引き分け1つを挟み6連勝中のＳＫは6回裏、キアの先発イ・デジンから3番キム・ジェヒョンのタイムリーで1−1の同点に追いつく。キム・グァンヒョンは打線の援護に恵まれずプロ初勝利はならなかったが、8回1失点とこれまで3試合に登板した中で最高の内容だった。
キアのシン・ヨンウン、ＳＫのチョ・ウンチョンなど互いにリリーフ陣を打てず、試合は延長に入った。ＳＫは11回裏キアの新守護神ハン・ギジュから、示範競技での怪我から復帰しこの試合途中から出場した7番イ・ジニョンのヒットなどでサヨナラ勝ちのチャンスを作るが、生かすことができなかった。だが12回裏ハン・ギジュから満塁のチャンスを作り、5番チョン・グヌがサヨナラタイムリーを打ち、4時間半以上に及ぶ熱戦に決着をつけた。
これでＳＫは7連勝で首位をキープし、今季4度の延長戦で2勝2分の負けなしと粘り強さを見せた。守護神チョン・デヒョンも11回途中から登板し、キアに勝ち越し点を許さなかった。打線では2番チョ・ドンファ、キム・ジェヒョン、チョン・グヌが3安打を記録した。一方キアは投手陣は踏ん張ったが打線がわずか5安打と振るわず、4番を打っていた新外国人サットンをスタメン落ちさせるなどてこ入れを図ったが、ＳＫに3連敗した。
なお、この試合でＳＫのチョ・ウンチョンが史上初の通算700試合登板を達成した。37歳のベテランとなったサイドハンド右腕のチョ・ウンチョンは、中継ぎに抑えにまだまだチームに欠かせない存在となっている。プロ18年間の通算成績は62勝49敗86S、防御率3.35。
[通算700試合登板を達成したチョ・ウンチョン。]
ロッテ ３−６ サムソン （大邱）
（勝）クォン・ヒョク ２勝 （セーブ）オ・スンファン １勝５Ｓ （敗）イ・サンモク １勝１敗
（本塁打） サムソン ： ヤン・ジュンヒョク ４号
サムソンは1回裏ロッテの先発イ・サンモクの暴投で1点を先制すると、2回裏普段は代走要員だが8番サードでスタメン出場したカン・ミョングのタイムリーで1点を追加した。さらに3回裏4番シム・ジョンスのタイムリーでイ・サンモクをノックアウトすると、この回代わった2番手ナ・スンヒョンから6番チン・ガビョンのタイムリーで2点を追加し、5−0とリードを広げた。
ロッテも4回表サムソンの先発イム・チャンヨンから6番ソン・インホ、7番チョン・ボミョン、9番イ・ウォンソクのタイムリーで3点を返し、イム・チャンヨンをノックアウトした。サムソンはクォン・ヒョク、クォン・オウォンなどの中継ぎ陣がロッテを抑え、7回裏3番ヤン・ジュンヒョクがロッテの3番手チュ・ヒョングァンから本塁打王争いトップとなる4号本塁打で1点を追加した。8回途中からは守護神オ・スンファンが完璧なリリーフでロッテの反撃を断ち、サムソンがロッテとの3連戦を2勝1敗と勝ち越し、再び勝率5割を超えた。両チームとも8安打ずつだったが、サムソンが王者らしい集中力を見せロッテを上回った。
ハンファ ２−４ ＬＧ （ソウル・蚕室）
（勝）キム・ミンギ ２勝１敗１Ｓ （セーブ）シム・スチャン １敗１Ｓ （敗）ムン・ドンファン １勝１敗
（本塁打） ＬＧ ： チェ・ドンス １号
5連勝中のＬＧは1回裏ハンファの先発ムン・ドンファンから相手のエラーが続き1点を先制するが、ハンファは2回表ＬＧの先発イ・スンホから9番シム・グァンホのタイムリーで同点とし、3回表4番キム・テギュンのタイムリーで2−1と逆転する。調子の上がらないかつての左腕エース、イ・スンホは5回途中で降板した。
ＬＧは5回裏9番クォン・ヨングァンのタイムリーで2-2の同点にすると、7回裏6番チェ・ドンスの本塁打で3−2と逆転し、ムン・ドンファンをノックアウトした。さらにこの回ハンファの2番手チェ・ヨンピルからクォン・ヨングァンのバントヒットで1点を追加した。ＬＧの2番手キム・ミンギは5回から7回まで何とか無失点に抑え、リュ・テッキョン、シム・スチャンがハンファの反撃を断ち、ＬＧが逆転勝ちで6連勝し7連勝中の首位ＳＫに食らいつき、0.5ゲーム差の2位をキープした。
2006年は主に先発で10勝したが、今季は中継ぎに回っているシム・スチャンは2004年以来3年ぶりのセーブ。肝心なところでエラーが目立ったハンファは5連敗。シム・グァンホだけが3安打と孤軍奮闘した。
トゥサン １−２ 現代 （水原）
（勝）チョ・ヨンフン １勝 （敗）イム・テフン １敗
最下位攻防戦第3ラウンドとなったこの試合は投手戦となった。トゥサンの先発キム・ミョンジェ、現代の先発チャン・ウォンサムと若手投手の投げ合いが続いたが、現代は6回裏5番ソン・ジマンのタイムリーで1点を先制した。チャン・ウォンサムは8回を無失点と好投したが、キム・ミョンジェも7回を1失点と好投し、トゥサンの2番手キム・スンフェも追加点を許さなかった。トゥサンは9回表現代の守護神パク・チュンスから4番キム・ドンジュのタイムリーで1−1の同点に追いつき、試合は延長戦に突入する。
現代は10回裏トゥサンの3番手の高卒新人イム・テフンからサヨナラ勝ちのチャンスを作るが、2番ユ・ハンジュン、3番イ・スンヨンが相次いで倒れた。11回裏現代は先頭4番ブランボー(元オリックス)がヒットでチャンスを作ると、代わったトゥサンの守護神チョン・ジェフンから満塁のチャンスを作る。ここで途中出場の8番ホ・ジュンがスクイズバントを見事に決め3塁走者が生還し、現代が2−1でサヨナラ勝ちし連敗を5で止め、本拠地水原で今季初勝利をあげた。まだ19歳の2年目の若手で、11回表トゥサンに得点を許さなかったチョ・ヨンフンがプロ初勝利。これで現代とトゥサンは同率7位となった。
[本拠地初勝利をあげた現代のキム・シジン新監督。]
