DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   シム・ジョンス(サムソン)、リュ・ヒョンジン(ハンファ)から復活の一発  ポン・ジュングン(LG)、韓国初登板

ハンファ 2−6 サムソン  (済州)
(勝)オ・サンミン 1勝  (敗)リュ・ヒョンジン 1敗
本塁打) サムソン : シム・ジョンス 1号
 ハンファの先発は2006年高卒新人ながら最多勝最優秀防御率最多奪三振、MVP、新人王の五冠に輝いた左腕リュ・ヒョンジンだった。リュ・ヒョンジンは1回裏を三者凡退に抑えたが、サムソンは2回裏4番シム・ジョンスの本塁打で1点を先制すると、この回1番チョ・ドンチャン、2番シン・ミョンチョル、3番パク・チンマンの3連続タイムリーで5点を追加した。リュ・ヒョンジンは2回を6失点で降板した。
 サムソンの先発で2006年はひじの故障でわずか1勝に終わったイム・チャンヨンは、4回を無失点と好投した。5回以降左の中継ぎオ・サンミン、若手のチョン・ホンジュン、中継ぎの柱クォン・オジュンなどの継投でハンファに得点を許さず、サムソンが3安打完封で示範競技初勝利をおさめた。2006年わずか1本塁打に終わった主砲シム・ジョンスは、キャンプの練習試合からの好調を維持し、この試合でも先制本塁打を打ち復活を大きくアピールした。ハンファも2番手以降のソ・ミヌク、ヤン・フン、キム・ヘニムなどの中継ぎ陣がサムソンに3回以降得点を許さず、リュ・ヒョンジンの乱調が悔やまれた。

[2回裏、先制本塁打を放ったシム・ジョンス(サムソン)]


トゥサン 5−1 現代  (水原)
(勝)イ・ウォンヒィ 1勝  (敗)チョン・ジュンホ 1敗
本塁打) トゥサン : チェ・ジュンソク 1号  現代 : イ・テックン 1号
 トゥサンは2回表、現代の先発で2006年は自己最多の14勝をあげたベテランのチョン・ジュンホから、大砲として期待されている7番チェ・ジュンソクの2ランで先制する。現代は4回裏トゥサンの先発で2006年は16勝をあげチーム最多勝だったランデル(元読売)から、2006年レギュラーとなり3割を記録した3番イ・テックンの本塁打で1点を返した。
 トゥサンは6回表、現代の3番手キム・ソンテから5番ホン・ソンフン、6番アン・ギョンヒョンのタイムリーなどで3点を追加した。トゥサンはイ・ウォンヒィ、ノ・ギョンウン、キム・ドギュンなどの細かい継投で現代に反撃を許さず、示範競技を連勝でスタートした。2006年は貧打に泣いたトゥサンだったがこの試合では11安打を記録し、今後打線につながりが出れば得点力アップが望める内容だった。現代では、2006年守護神の座を射止めたパク・チュンスが9回表に登板し、2塁打1本を打たれたものの無得点に抑えた。

[2回表、先制2ランを打ったチェ・ジュンソク(トゥサン)] 


SK 2−0 キア  (光州)
(勝)イ・ハンジン 1勝  (セーブ)チョ・ウンチョン 1S  (敗)チョン・ウォン 1敗
本塁打) SK : チョン・サンホ 1号
 試合は投手戦となり、SKの先発イ・ヨンウクは5回を無失点に抑えた。キアの先発の新外国人エサートンは3回を無失点に抑え、2番手イ・ドンヒョン、3番手キム・ヒィゴルもそれぞれ2回を無失点に抑えた。SKも2番手チョン・ウラム、3番手の若手イ・ハンジンも8回まで無失点に抑えた。SKは9回表キアの5番手チョン・ウォンから、高卒新人の強打の捕手チョン・サンホの本塁打でやっと1点を先制すると、外野のレギュラー定着を狙うキム・ガンミンのタイムリーで1点を追加した。9回裏のキアの攻撃はベテランのチョ・ウンチョンが抑え、SKが完封リレーで示範競技を連勝でスタートした。


ロッテ 5−1 LG  (馬山)
(勝)イム・ギョンワン 1勝  (敗)チョン・ジェボク 1敗
本塁打)ロッテ : キム・スングァン 1号
 2006年オフにトゥサンから総額40億ウォンで移籍したLGの先発パク・ミョンファンは、2回を無失点に抑え順調な調整ぶりだった。ロッテは4回表、LGの2番手で2006年は先発に定着し7勝をあげたチョン・ジェボクから、8番イ・ウォンソクと9番ファン・ソンヨンと2人の若手のタイムリーで4点を先制した。ロッテの先発で2006年は米国マイナーリーグでプレーしたチェ・ヒャンナムは、期待に応え4回を無失点に抑えた。
 LGは5回裏、ロッテの2番手の新人ホ・ジュンヒョクから9番のベテラン内野手イ・ジョンヨルのタイムリーで1点を返した。ロッテは6回表、LGの3番手で復活を期すかつての左腕エースのイ・スンホから、5番キム・スングァンの本塁打で1点を追加した。ロッテは兵役から復帰したイム・ギョンワン、復活を期す左腕チュ・ヒョングァンのリレーでLGに反撃を許さず、示範競技初勝利を収めた。なお、LGは9回表に元大リーガーの左腕ポン・ジュングンが韓国初登板し、走者を1人出したものの牽制で刺すなど1回を無失点に抑えた。

(韓国初登板のポン・ジュングン(LG)]
(文責:ふるりん