韓国シリーズ 第1戦
ハンファ 0−4 サムソン (大邱)
(勝)ペ・ヨンス 1勝 (敗)リュ・ヒョンジン 2敗
3年連続の通算11回目の出場で球団史上初のシリーズ連覇を狙うサムソンと、7年ぶり2回目の出場となったハンファとの対戦となった2006年の韓国シリーズ第1戦は、サムソンの本拠地大邱(テグ)で12000人の超満員の観客を集め華やかに開幕した。先発はサムソンがペ・ヨンス(今季8勝9敗)、ハンファが高卒新人三冠王リュ・ヒョンジン(今季18勝6敗1S)で試合が開始された。
序盤は両先発の力投が続き互いにチャンスを作れなかったが、21世紀になってから5度も韓国シリーズに出場している経験豊富なサムソンは3回裏、リュ・ヒョンジンから先制点のチャンスを作ると1番パク・ハニがタイムリーを打ち1点を先制した。さらに続く2番チョ・ドンチャンのタイムリーで1点を追加した。ハンファは4回表ペ・ヨンスから無死満塁のチャンスを作ったが、ここで6番イ・ドヒョンが併殺打に倒れるなどこの回無得点に終わってしまう。
サムソンは5回裏1死1,3塁のチャンスを作ると、ここでリュ・ヒョンジンはひじの痛みを訴えマウンドを降り、2番手チ・ヨンギュが登板する。ここでサムソンはシーズンの大半を肩の故障で棒に振った4番シム・ジョンスがタイムリーを打ち1点を追加した。ペ・ヨンスは6回を無失点に抑え降板する。サムソンは7回裏ハンファの3番手チャ・ミョンジュからヤン・ジュンヒョクのタイムリーで1点を追加しダメを押した。
ハンファは8回表サムソンの2番手クォン・オジュンから無死1,2塁のチャンスを作るが、2番コリアーが併殺打に倒れ、この回途中から登板したサムソンの守護神オ・スンファンが3番デービスを三振に切って取り、得点をあげることができない。オ・スンファンは9回表もハンファに得点を許さず、サムソンが大事な韓国シリーズ緒戦をシーズン中と同じKOパンチ(クォン・オジュンとオ・スンファン)の黄金リレーで完封勝ちし、シリーズ連覇に向けて幸先よいスタートを切った。
今季は故障で満足な成績を残せなかったペ・ヨンスは大舞台で貫禄の投球を見せ、韓国シリーズで自身初の先発勝利をあげた。サムソンは4連勝で優勝した昨季の韓国シリーズから、シリーズでの連勝を5に伸ばした。ハンファは再三のチャンスを潰し、4番キム・テギュンが1四球だけと打線がつながらず完敗を喫した。第2戦は22日14時から大邱で行われ、予告先発はサムソンがブラウン(元阪神、今季27試合、11勝9敗、防御率2.69)、ハンファがチョン・ミンチョル(元読売、今季25試合、7勝13敗、防御率3.93)となっている。