DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   チャン・ウォンサムの17勝目でサムソン7連勝

SK 2−4 サムソン   (大邱
(勝)チャン・ウォンサム 17勝6敗  (セーブ)オ・スンファン 2勝1敗37S (敗)パク・チョンベ 4勝3敗
本塁打) SK : モ・チャンミン 1号
 SKは3回表、サムソンの先発チャン・ウォンサムから8番モ・チャンミンの2010年以来2年ぶりとなる本塁打で1点を先制した。SKの先発ブッシュは6回を無失点に抑え、チャン・ウォンサムも4回以降追加点を与えなかった。サムソンは7回表、SKの2番手イ・ジェヨンから1番ペ・ヨンソプのタイムリーで1-1の同点に追いついたが、SKは8回表2番チェ・ユンソクのタイムリーで1点を勝ち越した。しかしサムソンは8回裏、SKの3番手パク・チョンベから8番ソン・ジュインの走者一掃の3点タイムリーで4-2と逆転した。
 最後は守護神オ・スンファンが抑え、公式戦優勝を決めたサムソンが7連勝と破竹の勢いが続いている。8回を2失点に抑えたチャン・ウォンサムは最多勝争い単独トップの17勝目。オ・スンファンは37セーブ目で、2011年に続き2年連続最多セーブのタイトル獲得が確定した。なお試合終了後、本拠地・大邱での公式戦最終戦ということで、サムソンの公式戦優勝祝賀セレモニーが試合後グラウンドで行われ、韓国シリーズ2連覇をファンに誓った。2位SKはリリーフ陣が打たれ3連敗。2012年シーズン最終戦となったこのカードは、SKが10勝9敗と勝ち越した。


(優勝セレモニーで歓声にこたえるリュ・ジュンイル監督。)


ネクセン 1−1 ハンファ   (大田)
本塁打) ネクセン : カン・ジョンホ 25号  ハンファ : チェ・ジンヘン 17号
 ハンファは1回裏、ネクセンの先発バンヘッケンから3番チェ・ジンヘンの本塁打で1点を先制した。ハンファの先発リュ・ヒョンジンは三振の山を築き得点を与えなかったが、バンヘッケンも2回以降追加点を奪われなかった。投手戦が続く中、ネクセンは7回表3番カン・ジョンホの本塁打で1-1の同点に追いついた。リュ・ヒョンジンは援護がない中9回まで投げ、ハンファは9回裏、ネクセンの2番手の高卒新人ハン・ヒョンヒィからサヨナラ勝ちのチャンスを作ったがそれを生かせず、試合は延長に突入した。
 リュ・ヒョンジンは10回まで1失点に抑えたが、ネクセンはパク・ソンフン、ソン・スンナクなどリリーフ陣がサヨナラ負けのピンチを防いだ。結局パク・チョンジン、ソン・チャンシクといったハンファのリリーフ陣も無失点に抑え、試合は延長12回を終えても決着がつかなかったため、規定により引き分けとなった。
 2006年以降ハンファのエースとして活躍してきたリュ・ヒョンジンは、10回1失点12奪三振と圧巻の投球をしても、打線の援護がなく2006年以降7年連続2ケタ勝利となる10勝目はあげられなかった。最下位ハンファはこれで2012年シーズンの全日程を終了し、8月末にハン・デファ監督が辞任したことにより、2013年シーズンは新監督を迎えての巻き返しを図る。ネクセンはこの引き分けでシーズン6位が確定した。打線ではカン・ジョンホが3安打1本塁打1打点と活躍。2012年シーズン最終戦となったこのカードは、ハンファが10勝8敗1分けと勝ち越した。