DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   準プレーオフ開幕  第1戦、ハンファがサヨナラ勝ち

プレーオフ 第1戦

キア 2−3 ハンファ  (大田)
(勝)ク・デソン 1勝  (敗)ハン・ギジュ 1敗
本塁打) キア : チャン・ソンホ 1号、イ・ジェジュ 1号  ハンファ : イ・ボムホ 1号
 2006年の韓国プロ野球ポストシーズンが8日、公式戦の3位ハンファと4位キアが2位現代とのプレーオフ進出をかけた準プレーオフ第1戦で開幕した。ハンファの本拠地大田(テジョン)ハンバッ公設野球場には1万人以上の大勢の観衆が詰め掛けた。始球式はコメディアンのチョン・チャヌが盛大に行った。
 キアは1回表ハンファの先発ムン・ドンファン(今季16勝9敗1S)から3番チャン・ソンホの本塁打で1点を先制すると、続く4番イ・ジェジュの本塁打でもう1点を追加し試合の主導権を握った。ハンファも4回裏キアの先発キム・ジヌ(今季10勝6敗)から3番デービスの犠牲フライで1点を返すと、5回裏6番イ・ボムホ本塁打で2−2の同点に追いつく。ハンファは6回表勝ち越しのピンチで先発ムン・ドンファンから2番手チェ・ヨンピルに交代させ何とかしのぐと、キアもその裏勝ち越しのピンチで先発キム・ジヌを2番手シン・ヨンウンに代え、互いに主導権を譲らず緊迫した展開になる。
 キアは8回表ハンファの3番手クォン・ジュンホンから勝ち越しのチャンスを作るが、ここで守護神ク・デソン(元オリックス)が登板し抑えられてしまう。キアは8回裏から3番手に高卒新人で10勝をあげたハン・ギジュを登板させ、必死の継投で打線の援護を待った。だがキアは9回表ク・デソンから勝ち越し点を奪えなかった。
 するとハンファは9回裏ハン・ギジュから先頭打者4番キム・テギュンがレフト前ヒットで出塁すると、このあと1塁へ牽制球を投げた際にボークを宣告され、1塁走者は2塁へ進塁した。そしてバントで2塁走者が進塁し1死3塁とサヨナラ勝ちのチャンスを作った。このあとキアは2者連続で敬遠し満塁策を取ったが、代打コリアーがレフトに犠牲フライを打ち、3塁走者がサヨナラのホームを踏み劇的なサヨナラ勝ちを収め、あと1勝でプレーオフ進出が決まることになった。
 昨季のトゥサンとのプレーオフで打線のブレーキとなったキム・テギュンがサヨナラ勝ちのチャンスを作ったヒットを含め3安打と活躍した。一方キアは俊足巧打の1番イ・ヨンギュが5打数ノーヒットと抑えられ打線に勢いがつかなかった。敗れたキアは2002年プレーオフ第4戦以来、ポストシーズン8連敗と相変わらずの勝負弱さを見せてしまった。
 現行のポストシーズン制度で、準プレーオフで第1戦を勝ったチームが15回すべてプレーオフへ進出しており、ハンファは大変有利な立場になった。準プレーオフ第2戦は、9日18時から舞台をキアの本拠地光州に移して行われる。予告先発はキアがグレイシンガー(今季14勝12敗、防御率3.02)、ハンファが高卒新人ながら投手三冠を達成したリュ・ヒョンジン(今季18勝6敗1S、防御率2.23)となっている。

(文責:ふるりん