準プレーオフ 第2戦
ハンファ 1−6 キア (光州)
(勝)ハン・ギジュ 1勝1敗 (敗)リュ・ヒョンジン 1敗
(本塁打) キア : イ・ヒョンゴン 1号
ハンファが第1戦を勝利した準プレーオフの第2戦は、舞台をキアの本拠地光州(クァンジュ)に移して行われた。負ければ準プレーオフ敗退となり後のないキアは4回裏、ハンファの先発で高卒新人ながら今季三冠王となったリュ・ヒョンジン(今季18勝6敗1S)から2番イ・ジョンボム(元中日)が出塁すると、気迫で2度盗塁を成功させ3塁まで進み先制点のチャンスを作る。そして5番チョ・ギョンファンの犠牲フライでイ・ジョンボムが生還し、キアが1点を先制した。勝てば現代とのプレーオフ進出が決まるハンファも6回表、キアの先発グレイシンガー(今季14勝12敗)から1死2塁と同点のチャンスを作ると、ここでグレイシンガーは2番手の高卒新人ハン・ギジュに交代する。ここで4番キム・テギュンがタイムリーを打ち、ハンファは1−1の同点とし試合を振り出しに戻した。
キアは6回裏イ・ジョンボムの2塁打や敬遠で満塁のチャンスを作ると、6番イ・ヒョンゴンがプロ初となる満塁本塁打を放ち5−1と勝ち越し、リュ・ヒョンジンをノックアウトした。さらに7回裏ハンファの2番手ソ・ミヌクからイ・ヨンギュのタイムリーで1点を追加した。第1戦で9回裏痛恨のボークをとられサヨナラ負けの犠牲フライを打たれたハン・ギジュは、前日の汚名をそそごうと好投し8回途中までハンファに反撃を許さない。最後や若き守護神ユン・ソンミンがハンファの反撃を断ち、キアが6−1で勝利し対戦成績を1勝1敗とし、決着は11日18時からの第3戦(大田)までもつれこむこととなった。
キアはハン・ギジュが見事ポストシーズン初勝利を記録し、同じ高卒新人のリュ・ヒョンジンに公式戦では水をあけられたがポストシーズンの大舞台で勝つことができた。打線ではチャンスを作り気迫あふれる走塁でチームに勢いを与えたベテランのイ・ジョンボムと、普段はショートを守る守備の人だが決勝満塁本塁打を含む2安打を打ったイ・ヒョンゴンの活躍が目立った。またキアは2002年プレーオフ第4戦から続くポストシーズンでの連敗を8で止めた。一方ハンファは3番デービス、5番イ・ドヒョン、6番イ・ボムホと中軸が無安打に終わり自慢の打線が機能せず、わずか4安打に抑えられてしまった。