DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   現代、SKの前に10連勝はならず  高卒新人リュ・ヒョンジン(ハンファ)、早くも6勝目 

SK 11−5 現代  (水原)
(勝)ウィ・ジェヨン 1勝2敗  (敗)ファン・ドゥソン 1勝3敗
本塁打) 現代 : カン・グィテ 2号
 5連敗中のSKは苦肉の策として、リリーフ投手として活躍してきたチョ・ウンチョンを太平洋(現代の前身)時代の1995年以来11年ぶりとなる先発投手に指名した。だが9連勝中の首位SKは2回裏二塁チョン・グヌのエラーやカン・グィテの2ランで3点を先制する。SKは4回表現代の先発チョン・ジュンホからキム・テギュンの犠牲フライ、イ・デスのタイムリーで2点を返すと、先ほどエラーしたチョン・グヌの汚名返上のタイムリーで4−3と逆転する。だが現代は4回裏チョン・ソンフンの併殺打の間に3塁走者が生還し、4−4の同点とする。SKは6回表現代の3番手ファン・ドゥソンからパク・チェホンのタイムリーで勝ち越すと、その後イ・ジニョン、パク・キョンワンにもタイムリーが出て、代わった4番手イ・ヒョンスンからもピッカリングがタイムリーを打ち、9−4と大きくリードする。
 SKは7回表現代の5番手イ・ボグンからチョン・グヌの犠牲フライで1点、8回表にも1点を追加する。SKの2番手ウィ・ジェヨンは5回から7回まで無失点に抑えるが、現代は8回裏SKの4番手チョン・ウラムから代打ユ・ハンジュンのタイムリーで1点を返す。だが現代の反撃もここまでで、最後はチョン・デヒョンが余裕を持って抑え、SKが首位現代に勝ち連敗を5で止めた。首位現代の10連勝はならなかった。最近拙攻の目立ったSK打線も、この試合は13安打で11得点と効率的につながった。現代は快進撃を支えてきた自慢の投手陣がこの試合は不調だった。
  

ハンファ 3−1 トゥサン  (ソウル・蚕室)
(勝)リュ・ヒョンジン 6勝1敗  (セーブ)ク・デソン 15S  (敗)リオス 2勝4敗
本塁打) ハンファ : イ・ボムホ 5号 
 トゥサンは1回裏ハンファの先発リュ・ヒョンジンからチェ・ジュンソクの犠牲フライで1点を先制するが、2位ハンファは4回表トゥサンの先発リオスからイ・ボムホ本塁打で1−1の同点とする。その後両投手の投げあいとなり無得点が続くが、ハンファは8回表リオスからデービスのタイムリーで2点を勝ち越す。ハンファは8回途中から守護神ク・デソンを投入し2点のリードを守りきり勝利し、SKに破れた首位現代とのゲーム差を0.5に縮めた。高卒新人とは思えない投球を続けるリュ・ヒョンジンは7回1失点で早くも6勝目をあげ、奪三振部門でトップ(62個)に立った。貧弱なトゥサン打線はまたもリオスの好投に報いることができなかった。


サムソン 4−0 ロッテ  (釜山・社稷
(勝)ハリッカラ 4勝1敗  (セーブ)オ・スンファン 1勝1敗14S (敗)イ・サンモク 1勝2敗
本塁打) サムソン : キム・ハンス 1号
 サムソンは3回表故障明けのロッテの先発イ・サンモクからパク・ハニのタイムリーで1点を先制すると、4回表チン・ガビョンのタイムリーで1点を追加する。イ・サンモクは4回2失点で降板と期待に応えられなかった。サムソンは5回表ロッテの2番手チュ・ヒョングァンからヤン・ジュンヒョクのタイムリーで1点を追加する。ヤン・ジュンヒョクはこれでチャン・ジョンフン(ハンファ、昨季限りで引退)と並ぶ通算3172塁打のプロ野球タイ記録を達成した。なおヤン・ジュンヒョクは安打(1857本)、打点(1148点)、四死球(1051個)などの通算記録保持者でもある。
 サムソンの先発ハリッカラは6回を無失点に抑えると、打線も8回表ロッテの3番手イ・ジョンフンから今季は不振に苦しむキム・ハンスの本塁打で1点を追加した。7回以降はクォン・オジュン、チョン・ビョンホ、オ・スンファンがロッテの反撃を断ち、完封リレーでサムソンが勝った。ロッテは相変わらずの貧打で、1万5000人の地元ファンを満足させられる戦いができなかった。
 

LG 3−4 キア  (光州)
(勝)ハン・ギジュ 2勝5敗  (敗)ウ・ギュミン 2勝1敗1S
本塁打) LG : アン・ジェマン 3号
 LGは5回表キアの先発カン・チョルミンから主将イ・ビョンギュのタイムリーで1点を先制し、6回表キアの2番手チョン・ウォンからパク・ヨンテクの犠牲フライで1点を追加した。キアは8回裏ようやっと好投していたLGの先発チョン・ジェボクからチャンスを作り、代わった2番手チン・ピルジュンから代打ソン・サンが満塁で走者一掃のタイムリーを打ち3−2と逆転した。LGは9回表キアの3番手ユン・ソンミンからアン・ジェマンの本塁打で3−3の同点とし、試合はこのまま延長に突入する。
 キアは10回表途中から大型高卒新人ハン・ギジュを登板させ、LGに勝ち越し点を許さなかった。するとキアはその裏LGの4番手ウ・ギュミンからサヨナラ勝ちのチャンスを作ると、代わった5番手キム・ミンギからイ・ヨンギュのタイムリーで延長戦に決着をつけた。ハン・ギジュは幸運な2勝目。キアは勝率5割に復帰し、敗れたLGはビジターで9連敗。