DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  高卒ルーキーのリュ・ヒョンジン(ハンファ)、プロ初先発で初勝利  現代、開幕4連敗

サムソン 4−2 現代  (水原)
(勝)キム・ヒョナム 1勝  (セーブ)オ・スンファン 2S  (敗)イ・ドンハク 1敗
本塁打) 現代 : イ・スンヨン 2号
 現代は2回裏、サムソンの先発で新外国人ブラウン(元阪神)からイ・スンヨンの本塁打で1点を先制する。その後は現代の先発で昨季はわずか1勝の2004年の新人王オ・ジェヨン、ブラウンの投げあいで投手戦となる。オ・ジェヨンに5回まで無安打に抑えられていたサムソンは、6回表パク・ハニのタイムリーとチン・ガビョンの犠牲フライで2−1と逆転する。開幕から3連敗の現代も7回裏、サムソンの2番手クォン・オジュンから代打チョン・ジュンホのタイムリーで2−2の同点とする。さらに現代は9回裏2死満塁とサヨナラ勝ちのチャンスを迎えるが、ソン・ジマンがサムソンの4番手でルーキーのキム・ヒョナムに抑えられ、試合はこのまま延長に突入する。
 サムソンは10回表、現代の4番手イ・ドンハクなどから勝ち越しのチャンスを作ると、代わった6番手ファン・ドゥソンからチン・ガビョンのタイムリーとキム・デイクへの押し出しの四球で2点を勝ち越す。その裏は守護神オ・スンファンが抑え、サムソンが延長戦を制し3連勝となった。9回裏のピンチをしのいだキム・ヒョナムはプロ初勝利。一方現代はわずか6安打に抑えられ、開幕4連敗で今季まだ唯一勝ち星がない。


SK 5−6 ロッテ  (釜山・社稷
(勝)カ・ドゥギョム 1勝  (セーブ)チェ・デソン 1S  (敗)チョ・ヒョンシク 1敗
本塁打) SK : キム・ジェヒョン 1号、パク・キョンワン 2号  ロッテ : マイロー 2号
 開幕カードに連勝した好調SKは3回表、ロッテの先発ヨム・ジョンソクからパク・チェホンと新外国人塩谷(元オリックス)のタイムリーで2点を先制する。地元開幕戦では負けられないロッテは4回裏、SKの先発チェ・ビョンニョンから新外国人マイローの本塁打とカン・ミンホのタイムリーで2−2の同点にすると、5回裏SKの2番手チョ・ヒョンシクからチャンスを作り代わった3番手キム・ギョンテからマイローのタイムリーで1点を勝ち越す。
 ロッテは7回裏SKの5番手チョン・ウラムから、イ・デホのタイムリーとイ・スンファの犠打などで3点を追加しリードを広げる。SKは9回表ロッテが抑えとして期待している若手のイ・ワンギからキム・ジェヒョンとパク・キョンワンの連続本塁打で3点を返し、6−5と1点差に迫る。ここであわててロッテはチェ・デソンに交代させ、何とか1点のリードを守り地元開幕戦に勝利した。ロッテの2番手で5回途中から6回まで投げたカ・ドゥギョムが勝利投手。SKは4番の新外国人ピッカリングが無安打だったのが敗因だった。
  

ハンファ 4−0 LG  (ソウル・蚕室)
(勝)リュ・ヒョンジン 1勝  (敗)シム・スチャン 1敗
本塁打) ハンファ : ヨン・ギョンフム 1号
 ハンファは1回表、LGの先発シム・スチャンからルーキーのヨン・ギョンフムの本塁打で1点を先制すると、5回表チョ・ウォヌのタイムリーで1点を追加する。ハンファの高卒ルーキーの左腕リュ・ヒョンジンはプロ初先発とは思えない好投を続け、LGに得点を許さない。ハンファは8回表LGの5番手ウ・ギュミンからイ・ドヒョンのタイムリーで1点を追加する。リュ・ヒョンジンは8回途中で交代したが、無失点と最高の内容だった。
 ハンファは9回表、LGの6番手カン・サンスからキム・スヨンのタイムリーで1点を追加する。最後は守護神ク・デソン(元オリックス)が抑え、ハンファがリュ・ヒョンジンの好投で勝利した。リュ・ヒョンジンは同じルーキーのヨン・ギョンフムの援護射撃もあり、今年のルーキーでプロ初勝利一番乗りとなった。LGはわずか4安打に抑えられ、打線につながりを欠いた。


トゥサン 1−1 キア  (光州)
 試合開始前、11日に行われる予定だったが雨天のため順延されたイ・ガンチョル(通算152勝、史上2位)の引退セレモニーが行われ、17年間の現役生活にピリオドが打たれた。地元開幕戦では負けられないキアは3回裏、トゥサンの先発パク・ミョンファンからイ・ヨンギュのタイムリーで1点を先制する。だがこの後はパク・ミョンファン、トゥサンの2番手キム・ミョンジェから追加点を奪えない。キアの先発グレイシンガーの前に7回まで無得点に抑えられていたトゥサンは8回表同点のチャンスを作ると、代わった2番手チャン・ムンソクから代打ホン・ソンフンのタイムリーで1−1の同点に追いつく。正捕手ホン・ソンフンは故障で代打に回っているが、相変わらずの勝負強さを見せた。
 試合はこのまま延長に入り、トゥサンのキム・サンヒョンやキム・スンフェ、キアのチョン・ビョンドゥらの好投で互いに得点が入らず、延長12回を終えても決着がつかなかったが規定により引き分けとなった。トゥサンは7安打、キアは6安打の投手戦だった。キアの今季初勝利は13日以降にお預けとなった。

(文責:ふるりん