DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

 スーパールーキーのハン・ギジュ(キア)、プロ初先発で最高のスタート

キア 4−0 サムソン  (大邱
(勝)キム・ヒィゴル 1勝  (セーブ)チャン・ムンソク 1S  (敗)オ・サンミン 1敗
本塁打) キア : ソン・ジファン 1号  
 昨季球団史上初の最下位に終わったキアの先発は、即戦力と期待されている高卒スーパールーキーのハン・ギジュだった。ハン・ギジュは光州東山(クァンジュトンサン)高校時代、2005年9月のアジアAAA選手権決勝に先発し辻内(読売)と投げあい、4−2とリードした9回裏同点2ランを打たれ惜しくも降板し、チームも2番手投手がサヨナラ本塁打を打たれ惜しくも敗戦した。そして高卒新人としては史上最高額の契約金10億ウォン(約1億2000万円)でキアに入団した。
 そのハン・ギジュはプロ初先発とは思えない堂々たるピッチングで、3回を無失点被安打0、与四球1と最高の内容だった。サムソンの先発チョン・ビョンホもそれに刺激されたか、5回無失点に抑えた。キアの2番手キム・ヒィゴルも2回を無失点に抑える。そしてキアは6回表、サムソンの2番手オ・サンミンからキム・ミンチョルの犠牲フライで1点を先制すると、8回表サムソンの3番手アン・ジマンからソン・ジファンの3ランでリードを広げる。このリードをチョ・テス、チョン・ウォン、チャン・ムンソク(LGから移籍)の継投で守り、キアがハン・ギジュを含む完封リレーで昨季の覇者サムソンに勝利し、示範競技初白星をあげた。なお、WBC(ワールドベースボールクラシック)韓国代表に参加していたサムソンのキム・ジェゴルが、9番ショートでスタメン出場した。
 

SK 10−7 トゥサン  (ソウル・蚕室)
(勝)チョ・ヒョンシク 1勝  (セーブ)チョン・ウラム 1S  (敗)キム・ソンベ 1敗
本塁打) SK : ピッカリング 1号 
 トゥサンは2回裏、SKの先発チェ・ビョンヒョンからナ・ジュファンのタイムリーで1点を先制すると、3回裏キム・チャンヒィとヨン・ドカンのタイムリーなどで4点を追加する。SKは4回表、トゥサンの先発で19歳の期待の若手キム・ミョンジェからキム・ガンミンとキム・テギュンのタイムリーで2点を返すと、5回表には新外国人塩谷(元オリックス)とピッカリングの初本塁打となる2ランで6−5と逆転する。トゥサンは5回裏、SKのサード塩谷のエラーで6−6の同点に追いつく。
 SKは6回表、トゥサンの2番手キム・ソンベからイ・デスとチョ・ドンファのタイムリーで2点を勝ち越すと、その裏トゥサンはSKの3番手チョ・ヒョンシクからムン・ヒィソンの犠牲フライで1点を返す。SKは7回表、トゥサンの3番手で19歳の若手クム・ミンチョルからイ・デスのタイムリーで2点を追加する。このリードをチョ・ヒョンシクとチョン・ウラムが守り、SKが示範競技3連勝となった。


LG 4−2 ハンファ  (大田)
(勝)キョン・ホンホ 1勝  (敗)ユ・ウォンサム 1敗
本塁打) LG : チョン・ウィユン 1号   
 ハンファの先発は昨季9勝をあげ復活を遂げたチョン・ミンチョル(元読売)で、3回を無失点に抑えた。LGは5回表、ハンファの2番手キム・ヘニムからチョン・ウィユンの本塁打で1点を先制する。LGの先発シム・スチャンは5回を無失点に抑えた。ハンファは7回裏、相手のエラーやLGの4番手シン・ジェウンからルーキーのキム・テワンのタイムリーで2−1と逆転する。LGは8回表、ハンファの5番手でルーキーのユ・ウォンサン(前ハンファ監督ユ・スンアン氏の息子)からマ・ヘヨンとチョン・ウィユンのタイムリーで4−2と逆転する。このリードを8回から登板したキョン・ホンホが守り、LGが示範競技2勝目をあげた。


現代 7−2 ロッテ  (馬山)
(勝)イム・ソンドン 1勝  (敗)イ・ヨンフン 1敗
本塁打) 現代 : イ・テックン 1号  
 現代は2回表、ロッテの先発イ・ヨンフンからチョン・グンピョのタイムリーで1点を先制するが、3回表サットンへの押し出しの四球とイ・テックンの満塁本塁打で5点を追加する。ロッテは2回裏、現代の先発ソン・スンナクから新外国人ホセのタイムリーなどで2点を返す。現代は5回表ロッテの2番手イ・ミョンウからイ・スンヨンのタイムリーで1点を追加すると、かつての最多勝投手だがここ3年勝ち星がない2番手イム・ソンドン、ルーキーのキム・ギシク、守護神チョ・ヨンジュンなどの好投で勝利した。ロッテは大型高卒ルーキーの5番手ナ・スンヒョン、20歳の若手で6番手チェ・デソンの好投と、新外国人マイローの2安打以外見るべきものがなかった。
  
(文責:ふるりん