DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

 WBC韓国代表、日本代表に逆転勝利  アジアラウンドを首位で終える

韓国 2−3 日本 (日本・東京ドーム)

(勝)ク・デソン 1勝  (セーブ)パク・チャンホ 2S   (敗)石井 1敗
本塁打) 韓国 : イ・スンヨプ 3号

 第1回WBC(ワールドベースボールクラシック)で台湾、中国に連勝し、2次リーグ進出を決めた韓国代表は5日、同じく2次リーグ進出を決めた最大のライバル・日本とアジアナンバー1の座をかけた戦いを繰り広げた。試合は日本の皇太子夫妻や長嶋茂雄元日本代表監督などが観戦する中、韓国の先発はキム・ソヌ(米大リーグ・ロッキーズ)、日本の先発は渡辺で始まった。
 日本は1回裏松中のタイムリーで先制すると、2回裏には川崎の本塁打で1点を追加し、2−0とリードする。韓国は渡辺に抑えられ、3回表の2死満塁のチャンスもイ・スンヨプ(読売)が凡退し同点に追いつくことができない。韓国は4回裏1死2,3塁と追加点のピンチで投手をキム・ソヌから2番手ポン・ジュングン(米大リーグ・レッズ)に交代させる。2死満塁で西岡の打球はライトへ飛び長打になりそうだったが、ライトのイ・ジニョン(SK)がファインプレーでキャッチし、追加点を許さなかった。
 韓国は5回表、渡辺からイ・ビョンギュ(LG)の犠牲フライで1点を返す。だがこの回イ・スンヨプが2死1,3塁と同点のチャンスで日本の2番手藤田に三振に切って取られてしまった。ポン・ジュングンは好投し6回途中で3番手ペ・ヨンス(サムソン)に交代する。日本の3番手杉内も6回、7回をそれぞれ無得点に抑える。韓国は7回途中から4番手ク・デソン(ハンファ)を投入し、日本に追加点を許さない。
 韓国は8回表1死から、イ・ジョンボム(キア、元中日)が日本の4番手石井からヒットで出塁する。続くイ・スンヨプは石井の5球目を完璧にとらえ、ライトスタンドへ突き刺さる逆転2ランを放ち、韓国が3−2とリードする。その裏の日本の攻撃もク・デソンが3者凡退に抑え、1点リードのまま9回裏に突入する。そして最後のマウンドには韓国人メジャーリーガーの先駆けパク・チャンホ(米大リーグ・パドレス)が上がった。
 パク・チャンホは最初の2人を切って取ると、最後はイチローを内野フライに打ち取り、韓国が3−2で逆転勝利をおさめ、1次リーググループAのアジアラウンド首位通過を決めた。敗れた日本は2位となった。なお台湾は12−3で中国に勝利し、今大会初勝利をあげ3位で終えた。今後韓国代表は渡米し、12日(現地時間)から1次リーググループB(米国、メキシコ、カナダ、南アフリカ)の上位2位と2次リーググループA(米国・カリフォルニア州アナハイム)を戦う。