DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  ホセ、5年ぶりに韓国復帰

 ロッテは18日、来季の新外国人選手としてフェリックス・ホセ選手(40)と年俸23万ドル(約2660万円)、出来高払い7万ドル(約810万円)の総額30万ドル(約3470万円)で5年ぶりに契約したと発表した。ホセは1999、2001年と2年間ロッテに在籍し、主砲として活躍したが、気性の激しさからトラブルメーカーとしても有名だった。
 1999年には打率.327、36本塁打、122打点を記録しチームの韓国シリーズ出場に貢献した。だがサムソンとのプレーオフ第7戦、敵地大邱(テグ)でホームランを打ったところファンからゴミなどを投げつけられ、ホセはヘルメットやバットをスタンドに投げ入れ大騒ぎとなり試合が20分以上中断し一時は没収試合も検討され、結局ホセが退場を命ぜられたことがあった。
 2001年にロッテへ復帰し、打率.335、36本塁打、102打点を記録したが、9月18日のサムソン戦でビーンボールを投げたとしてペ・ヨンスの顔面を殴り、シーズン残り試合の出場停止処分を受け、結局チームも最下位に終わってしまった。その後ロッテが2002年の契約を結ぼうとしたら、米大リーグ・エクスポズ(現在はナショナルズ)との二重契約問題が発覚し、KBO(韓国野球委員会)の裁定により一定期間韓国プロ野球でプレーできない制限選手に指定された。そしてロッテは2002年から昨季まで、4年連続最下位に低迷した。昨季もロッテはホセを獲得しようとしたが、所有権を持っていた米大リーグ・ダイヤモンドバックスが手放さなかったため実現しなかった。
 ホセは1992年ロイヤルズを皮切りに、2003年まで米大リーグ4球団で7年間プレーした。大リーグでの通算成績は439試合に出場、打率.278、35本塁打、189打点。今季ホセはメキシカンリーグでプレーし、打率.375、30本塁打、113打点と年齢を感じさせない記録を残し、先日母国ドミニカ共和国ウィンターリーグでも活躍した。ホセは来年2月初めにオーストラリアでの海外キャンプに合流予定。
 

(文責:ふるりん