2005年韓国プロ野球MVPは最多勝、最優秀防御率の二冠に輝いたソン・ミンハン(ロッテ)が、新人王はシーズン中盤までは中継ぎ、終盤は抑えとして活躍し10勝をあげ、公式戦、韓国シリーズ優勝にも貢献したオ・スンファン(サムソン)がそれぞれ選出された。ソン・ミンハン、オ・スンファンともに200万ウォン(約220万円)相当の賞金を獲得した。
ソン・ミンハンは高麗大卒業後、1997年にロッテへ入団し2000年から主力投手として活躍、2001年には15勝をあげ最多勝投手となった。今季は序盤から好投を続け、チームの快進撃に大きく貢献した。6月以降チームが勝てなくなった後も勝ち星を積み重ね最多勝争いを独創した。8月に3連敗を喫すると自ら志願し2軍で調整した後、9月に復帰しキャラウェイ(現代)など他の投手の追撃を振り切り4年ぶりの最多勝に輝き、チームもシーズンを5位で終え4年連続最下位から脱出できた。
ソン・ミンハンの今季の成績は28試合に登板、18勝7敗1セーブ、防御率2.46。通算成績は187試合に登板、62勝45敗、防御率3.57。ポストシーズンに進出できなかったチーム(今季は5位以下)からMVPが選出されたのは、1986年のプレーオフ導入後初となった。ロッテからの受賞者は1984年のチェ・ドンウォン(現ハンファコーチ)以来21年ぶり2度目。
オ・スンファンは今春檀国大を卒業したばかりで、プロの門をたたいたばかりの新人だったが、開幕から1軍に定着し続け中継ぎに抑えに大活躍、61試合に登板、10勝1敗16セーブ、防御率1.18の成績を残し、最優秀勝率(.909)のタイトルを獲得した。なお韓国シリーズでは3試合に登板、1勝1Sを記録し第4戦では胴上げ投手となり、シリーズMVPにも輝いた。シーズンMVPの投票でも、ソン・ミンハン(55票)に次ぐ2位の得票(20票、総投票数88票)を集めた。サムソンからの新人王は、1995年のイ・ドンス以来10年ぶり3人目。
(文責:ふるりん)