DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  2005年MVPはソン・ミンハン(ロッテ)、新人王はオ・スンファン(サムソン)

 2005年韓国プロ野球MVPは最多勝最優秀防御率の二冠に輝いたソン・ミンハン(ロッテ)が、新人王はシーズン中盤までは中継ぎ、終盤は抑えとして活躍し10勝をあげ、公式戦、韓国シリーズ優勝にも貢献したオ・スンファン(サムソン)がそれぞれ選出された。ソン・ミンハン、オ・スンファンともに200万ウォン(約220万円)相当の賞金を獲得した。
 ソン・ミンハンは高麗大卒業後、1997年にロッテへ入団し2000年から主力投手として活躍、2001年には15勝をあげ最多勝投手となった。今季は序盤から好投を続け、チームの快進撃に大きく貢献した。6月以降チームが勝てなくなった後も勝ち星を積み重ね最多勝争いを独創した。8月に3連敗を喫すると自ら志願し2軍で調整した後、9月に復帰しキャラウェイ(現代)など他の投手の追撃を振り切り4年ぶりの最多勝に輝き、チームもシーズンを5位で終え4年連続最下位から脱出できた。
 ソン・ミンハンの今季の成績は28試合に登板、18勝7敗1セーブ、防御率2.46。通算成績は187試合に登板、62勝45敗、防御率3.57。ポストシーズンに進出できなかったチーム(今季は5位以下)からMVPが選出されたのは、1986年のプレーオフ導入後初となった。ロッテからの受賞者は1984年のチェ・ドンウォン(現ハンファコーチ)以来21年ぶり2度目。
 オ・スンファンは今春檀国大を卒業したばかりで、プロの門をたたいたばかりの新人だったが、開幕から1軍に定着し続け中継ぎに抑えに大活躍、61試合に登板、10勝1敗16セーブ、防御率1.18の成績を残し、最優秀勝率(.909)のタイトルを獲得した。なお韓国シリーズでは3試合に登板、1勝1Sを記録し第4戦では胴上げ投手となり、シリーズMVPにも輝いた。シーズンMVPの投票でも、ソン・ミンハン(55票)に次ぐ2位の得票(20票、総投票数88票)を集めた。サムソンからの新人王は、1995年のイ・ドンス以来10年ぶり3人目。
 

(文責:ふるりん