2005年の韓国プロ野球は28日、公式戦全日程を終了した。ポストシーズンは10月1日から仁川・文鶴野球場でのハンファ−SKの準プレーオフで開幕する。(詳細は後日掲載)
LG 3−2 SK (仁川・文鶴)
(勝)キム・グァンサム 7勝7敗 (セーブ)ウォルロンド 4勝10敗1S (敗)シン・スンヒョン 12勝9敗
(本塁打) LG : パク・キョンス 2号 SK : パク・チェホン 18号
今季最終戦までもつれこんだSKとトゥサンの2位争いだったが、トゥサンに0.5ゲーム差をつけているSKが勝つか引き分ければ2位が確定し、有利な状況だった。しかも対戦相手のLGには現在9連勝と大のお得意様だった。だが試合は1回表、LGがSKの先発クルーズからパク・キョンスの本塁打で1点を先制する。その裏SKはLGの先発チャン・ムンソクからパク・チェホンの先頭打者本塁打で1−1の同点に追いつく。
SKは不安定な内容のクルーズをあきらめ、3回から2番手として先発要員のシン・スンヒョンを登板させる。だがSK打線はLGの2番手キム・グァンサムに抑えられてしまう。すると6回表、LGはシン・スンヒョンからチェ・ギルソンの犠牲フライで1点を勝ち越すと、7回表にはパク・キョンスの本塁打で1点を追加する。SKも7回裏、LGの4番手キョン・ホンホからチョン・ギョンベのタイムリーで3−2と1点差にする。
その後はLGが5番手ウォルロンドの好投で1点のリードを守りきり、対SK戦の連敗を9で止め、すでに今季最終戦を終えた現代とはゲーム差がないものの勝率で上回り、3年連続のシーズン6位を確定させた。これにより昨季の覇者現代のシーズン7位も確定した。このカードはSKが13勝4敗1分けと大きく勝ち越したが、最後に痛恨の一敗を喫してしまった。2位争いの決着は、蚕室でのトゥサン−キアの結果を待つこととなった。なおLGの主将イ・ビョンギュは2安打し打率を.337に伸ばし、初の首位打者のタイトルを獲得した。
キア 2−7 トゥサン (ソウル・蚕室)
(勝)キム・ソンベ 8勝3敗2S (セーブ)チョン・ジェフン 1勝6敗30S (敗)キム・ジヌ 6勝10敗
2位SKに0.5ゲーム差をつけられた3位トゥサンは、最終戦にプレーオフへと進出できるシーズン2位の座をかけて最下位キアと戦うこととなった。トゥサンは1回裏、キアの先発キム・ジヌからホン・ソンフンのタイムリーで1点を先制すると、3回裏にはキム・ジヌの暴投で1点を追加する。トゥサンは先発の高卒ルーキーのクム・ミンチョルを3回途中で交代させたが、キアは4回表トゥサンの2番手キム・ソンベからキム・ジョングクの犠牲フライで1点を返す。
トゥサンは4回裏チョン・サンヨルの犠打で1点、5回裏にはキアの2番手ユン・ソンミンからナ・ジュファンの犠牲フライで1点を追加する。キアは6回表トゥサンの3番手イ・ジェウからキム・サンフンのタイムリーで1点を返すが、トゥサンは7回裏ソン・シホンとチェ・ギョンファンのタイムリーで3点を追加し、リードを広げた。
トゥサンは7回から守護神チョン・ジェフンを投入し、キアに反撃を許さず連勝を6に伸ばし今季を締めくくった。チョン・ジェフンは8球団でただ1人30セーブを記録し、初の最優秀救援投手のタイトルを確定した。そしてSKがLGに負けたため、逆転で2位に浮上しプレーオフ進出を決め、SKは3位に転落し4位ハンファとの準プレーオフに出場することとなった。今季このカードは、トゥサンが10勝8敗と勝ち越した。
ハンファ 2−5 サムソン (大邱)
(勝)オ・スンファン 10勝1敗16S (敗)チャ・ミョンジュ 4勝1敗
(本塁打) ハンファ : ペク・チェホ 4号、イ・ヤンギ 1号
ハンファは2回表、サムソンの先発ラ・ヒョンジンからペク・チェホの本塁打で1点を先制するが、サムソンは3回裏ハンファの先発アン・ヨンミョンからパク・ハニのタイムリーで1−1の同点とする。サムソンは5回裏キアの2番手チャ・ミョンジュからチャンスを作ると、代わった3番手キム・ヘニムからキム・ハンス、パク・チンマンのタイムリー、チン・ガビョンの犠牲フライで4点を勝ち越す。
サムソンの2番手で中継ぎ、抑えとして活躍したルーキーのオ・スンファンは4回から6回までを無失点に抑える。ハンファは8回表、サムソンの4番手イム・ドンギュからイ・ヤンギのプロ3年目にしての初本塁打で1点を返すが、反撃もここまでだった。サムソンはエースのペ・ヨンス、中継ぎのパク・ソクチン、クォン・オジュンらを韓国シリーズのため調整登板させた。
公式戦優勝を決めたサムソンは今季最終戦を本拠地で勝利し、公式戦を締めくくり韓国シリーズへと弾みをつけた。今季このカードは12勝6敗とサムソンが大きく勝ち越した。一方4位ハンファは最後の10試合で3勝7敗と調子を落としており、SKとの準プレーオフに大きく不安を残した。
ルーキーながらも10勝目をあげた新人王確実のオ・スンファンは、最高勝率のタイトルを獲得した。なお三振を1つ奪ったペ・ヨンスは、リオス(トゥサン)と最多奪三振のタイトル(147個)を分け合うことになった。