DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

韓国プロ野球では、現在外国人選手が2人しか試合に出場できないため、各球団ともにあまり必要以上に外国人を獲得しようとしない。
最大4人の外国人選手が出場でき、5人以上の外国人選手がいる球団も珍しくない日本プロ野球とは大違いだ。
各球団ともに戦力補強が最終段階に入ってきたこの時期に、今年韓国プロ野球でのプレーが決定している外国人を、各球団ごとに紹介したい。

現代:ブロンバー(外野手)②、フィアリー(投手)①
SKカブレラ(投手)①、アルマンザ(投手)①、ブリトー(内野手)⑤
キア:リオス(投手)③、マニョン(投手)①
サムソン:ホッジス(投手)①、オリアリー(外野手)①
ハンファ:ペーニャ(内野手)①、デービス(外野手)⑤
LG:フッタード(投手)①、アル・マーティン(外野手)①
トゥサン:キーファー(投手)③、ラス(投手)③
ロッテ:ペレス(外野手)②

(選手名の後の丸数字は、韓国プロ野球の在籍年数)


今年も9人の新外国人が、韓国を新天地として選んだ。
韓国プロ野球で外国人選手制度が導入されたのは1998年とまだ新しく、しかも入れ替えが激しいため3年以上プレーした選手は数少ない。
その中でもっとも有名なのは、1998年OB(99年トゥサンに改称)に入団し、当時の韓国プロ野球記録となるシーズン42本塁打を記録したタイロン・ウッズだ。
ウッズは2002年までトゥサンでプレーし、去年は横浜に移籍しセリーグ本塁打王に輝いたのは皆様の記憶に新しいところだろう。
また、去年千葉ロッテの主砲として活躍し今年は西武に移籍したホセ・フェルナンデスも、2002年の1年間だけだったがSKの主砲として45本塁打を記録している。

今年の外国人選手中、5年在籍しているのはSKのブリトーとハンファのデービスだ。
ブリトーは2000年から01年までSKに在籍、02年にサムソンへ移籍し去年オフに退団し、先日古巣への復帰が決まった。
長打力はさほどでもないが、コンスタントに3割前後を打てるシュアなバッティングと、ショートを守れる堅実な守備がセールスポイントだ。
デービスは1999年から2002年までハンファの打線の軸として活躍したが02年オフに退団、ハンファの外野手不足のため去年末ハンファ復帰が決まった。

なお、1999、2001年とロッテに在籍し主砲として活躍したが、02年の春季キャンプ前に突如退団したフェリックス・ホセが、ロッテとの再入団交渉に臨んでいる。
だが、ホセ自身が年俸や契約金を高く吹っかけているため、入団交渉は難航している。

今年の新外国人の中で大物といえば、サムソンのオリアリーとLGのアル・マーティンだろう。
オリアリーは1995年から2001年まで米大リーグのレッドソックスでレギュラーとして活躍し、02年はエクスポズ、去年はカブスに在籍し、通算127本塁打を放った。
日本プロ野球へ進出したイ・スンヨプ、キアへFA移籍したマ・ヘヨンらの穴を埋められるだろうか。

アル・マーティンは1990年代米大リーグパイレーツのレギュラーとして活躍し、2000年にマリナーズへ移籍し、去年はデビルレイズで100試合に出場した。
通算132本塁打の長打力だけでなく、173盗塁の快足も魅力だ。

2人ともこれまで韓国プロ野球でプレーした外国人の中ではトップクラスのメジャーでの実績と経験があるが、年齢が30代後半に突入しており、韓国という未知の環境への適応力が問われる。

なお、これまで日本プロ野球に在籍していた外国人選手も数多くのものがこれまで韓国プロ野球に新天地を求めている。
今年は現代のフィアリー(元千葉ロッテ)、サムソンのホッジス(元ヤクルト)、LGのフッタード(元オリックスのウィン)などがそうだ。
なお、トゥサンのラスは去年巨人に在籍していたが、今年は古巣に復帰することとなった。
また、ロッテのペレスも1999年オリックスに在籍経験がある。

彼らのうち何人が、シーズン終盤まで在籍し来季の再契約を勝ち取れるだろうか?