DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   2010年保留選手名簿発表  

 KBO(韓国野球委員会)は30日、各球団から提出された2010年保留選手名簿を発表した。8球団で合計451名が登録され、2009年シーズン選手登録された者からは、シーズン途中で退団した者を除き、すでに現役引退を発表した者を含め51名が名簿から漏れた。名簿に載った選手たちは、今後契約更改に臨むことになる。だが外国人選手はこれで2010年シーズンの契約が保障されたわけではなく、チーム事情の変化や優秀な他の外国人選手と契約することになった場合は、再契約されないことも多い。


【名簿から漏れた主要選手】

キア…チャン・ムンソク、キム・ヨンス(以上投手)、イ・ジェジュ(内野手)、× チェ・ギョンファン(外野手)
SK…× チョ・ウンチョン(投手)、× チョン・ギョンベ、ソン・ジファン(以上内野手)、× ユン・ジェグク(外野手)
トゥサン…イ・スンハク、△ ニコースキー、△ セデーニョ(以上投手)、○ チョン・ウォンソク(内野手)、× チョン・サンヨル(外野手)
ロッテ…△ アドキンス(投手)、× パク・ヒョンスン(内野手)
サムソン…チョ・ジンホ(投手)、× キム・ジェゴル(内野手)、× キム・チャンヒィ(外野手)
ヒーローズ…○ イ・サンヨル、○ チョン・ジュンホ(以上投手)、× キム・ドンス(捕手)、チョン・グンピョ、△ ブランボー、× チョン・ジュンホ(以上外野手)
LG…パク・チチョル、キム・ギョンテ(以上投手)、× イ・ジョンヨル(内野手)
ハンファ…× ソン・ジヌ、× チョン・ミンチョル、△ ヤング(以上投手)、× キム・ミンジェ、カン・ビョンス(以上内野手)、ヤン・スンハク(外野手)

注 : ×はすでに現役引退を表明した選手、○は他球団へ移籍した選手、△は外国人選手。


 名簿から漏れた選手のうち、チョン・ウォンソクはトゥサンからハンファ、イ・サンヨルはヒーローズからLG、チョン・ジュンホ(投手)はヒーローズからSKへの移籍が決まっている。
 外国人選手では、トゥサンのニコースキー(元福岡ソフトバンク)とセデーニョ、ロッテのアドキンス、ヒーローズのブランボー(元オリックス)、ハンファのヤング(元オリックス)が2009年限りとなった。特にアドキンスは、26セーブでセーブ王のタイトルも獲得したが、セーブ失敗も多く絶対的な守護神とはいえず、早々と見切られてしまった。2009年シーズンの成績は50試合に登板、3勝5敗26セーブ、防御率3.92。
 左腕ニコースキーは最初SKに所属していたが、結果を残せずシーズン途中でトゥサンに移籍し、先発として起用されるようになった。だが準プレーオフ第1戦で先発したが肩の痛みで途中降板したことで評価を落とし、2010年は37歳という年齢もネックとなってしまった。2009年シーズンの成績は19試合に登板、4勝8敗、防御率3.78。セデーニョは2009年シーズン途中で入団し、先発に中継ぎに起用されたが安定感を欠き、SKとのプレーオフ第5戦で1回持たずノックアウトされたことで評価を落とし、まだ26歳という年齢で育成型外国人として注目されたが、強力な先発投手を求めるチーム事情もあって退団となった。2009年シーズンの成績は28試合に登板、4勝7敗、防御率5.70。
 現代、ヒーローズの主砲として活躍してきたブランボーは、先日ヒーローズからの自由契約が発表されていた。2009年シーズン途中、投手陣の救世主としてハンファに入団したヤングは、12試合に登板、1勝7敗、防御率7.04とまったく期待にこたえられなかった。
 また、日本プロ野球の経験がある在日韓国人選手カン・ビョンス(日本名:大原秉秀、元東京ヤクルト)は、1軍で16試合出場したが無安打に終わり、わずか1年でハンファを去ることになった。