DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

新外国人選手リオ・ルイーズ内野手と契約

 LGツインスは12月28日、2022年シーズンの新外国人選手としてリオ・ルイーズ内野手(27)と契約金15万ドル、年俸60万ドル、インセンティブ25万ドルの総額最大100万ドルで契約した。

 アメリカ合衆国出身の左打者リオ・ルイーズは2012年にMLBヒューストンアストロスと契約、トレードで移籍したアトランタブレーブスで2016年に初めてメジャーリーグに昇格した。2019年にボルティモアオリオールスに移籍、127試合で12本塁打を記録した。2021年はシーズン途中の5月にコロラドロッキースへ移籍、オリオールスの合計でメジャーリーグ62試合に出場、打率.168、3本塁打、10打点、2盗塁、ロッキース傘下のAAA級マイナーリーグのチームで打率.304、7本塁打、28打点、3盗塁の成績だった。メジャーリーグ6年間の通算成績は打率.212、28本塁打、109打点、5盗塁。マイナーリーグ9年間の通算成績は840試合に出場、打率.266、72本塁打、429打点、27盗塁。

 LGツインスは今回契約したリオ・ルイーズだけでなく2020年より契約しているケーシー・ケリー投手と再契約、新外国人選手アダム・プルトコ投手と契約しており、2022年シーズン当初の外国人選手3名が確定した。

 

(文責 : ふるりん

FAファン・ジェギュン内野手と再契約

 KTウィズは12月27日、2022年のFA(フリーエージェント)選手だったファン・ジェギュン内野手(34)と契約期間4年、契約金25億ウォン、年俸29億ウォン、オプション6億ウォンの総額最大60億ウォンで契約した。

 右打者のファン・ジェギュンは高校卒業後の2006年に現代ユニコーンスへ入団、2007年、63試合に出場し一軍に定着、同年の現代解散後は2008年より新球団ウリヒーローズへ移籍した。2010年シーズン途中の7月にトレードでロッテジャイアンツへ移籍し主に三塁手として活躍、2014年仁川アジア競技大会に韓国代表として出場し優勝による兵役免除の恩典を受けた。2015 WBSCプレミア12にも韓国代表として出場し優勝に貢献した。

 2016年シーズン終了後に初のFAとなり、2017年はMLBサンフランシスコジャイアンツと契約した。2018年より韓国に復帰しKTウィズと契約、主力として活躍し2021年は117試合に出場、打率.291、10本塁打、56打点、11盗塁の成績でシーズン終了後に2度目のFAとなった。2018年ジャカルタパレンバンアジア競技大会、2019 WBSCプレミア12、2020年東京オリンピック野球に韓国代表として出場した。韓国でのプロ14年間の通算成績は1701試合に出場、打率.290、1776安打、191本塁打、902打点、219盗塁。

 

(文責 : ふるりん

新外国人選手ソクラテス・ブリトー外野手、ロニー・ウィリアムス投手と契約

 キアタイガーズは12月27日、2022年シーズンの新外国人選手としてソクラテスブリトー外野手(29)と契約金10万ドル、年俸50万ドル、オプション30万ドルの総額最大90万ドル、ロニー・ウィリアムス投手(25)と契約金10万ドル、年俸35万ドル、オプション30万ドルの総額最大75万ドルで契約した。

 ドミニカ共和国出身の左打者ソクラテスブリトーは2010年にMLBアリゾナダイヤモンドバックスと契約、2016年にダイヤモンドバックスで初めてメジャーリーグに昇格した。2019年にトロントブルージェイスに移籍、2021年はニューヨークヤンキース傘下のAAA級マイナーリーグで107試合に出場、打率.251、9本塁打、53打点、23盗塁の成績だった。メジャーリーグ4年間の通算成績は99試合に出場、打率.179、5本塁打、18打点、3盗塁。マイナーリーグ11年間の通算成績は1005試合に出場、打率.287、80本塁打、520打点、180盗塁。

 アメリカ合衆国出身の右腕ロニー・ウィリアムスは2014年にMLBセントルイスカーディナルスと契約、メジャーリーグへの昇格はなく2021年はサンフランシスコジャイアンツ傘下のマイナーリーグチームに所属、AA級では24試合に登板、6勝4敗1セーブ、防御率2.45、AAA級では5試合に登板、勝敗なし、防御率4.02の成績だった。マイナーリーグ7年間の通算成績は152試合に登板、24勝29敗5セーブ、防御率4.24。

 2022年シーズン当初のキアの外国人選手3名のうち2名が決まり、残る1名は2021年シーズン終了時に契約していたダニエル・メンデン投手の再契約の可能性がある。

 

(文責 : ふるりん

ヤン・ヒョンジョン、契約期間4年でキアに復帰

 キアタイガーズは12月24日、ヤン・ヒョンジョン投手(33)と契約期間4年、契約金30億ウォン、年俸25億ウォン、オプション48億ウォンの総額最大103億ウォンで契約した。

 左腕ヤン・ヒョンジョンは高校卒業後の2007年にキアへ入団、2009年に12勝を記録し韓国シリーズ優勝に貢献した。2010年広州アジア競技大会に韓国代表として出場、優勝により兵役免除の恩典を受けた。その後故障で低迷したが2014年に16勝を記録、同年の仁川アジア競技大会の韓国代表の2連覇に貢献した。2015年は最優秀防御率(2.44)の個人タイトルを受賞。2016年シーズン終了後に初めてFA(フリーエージェント)となりキアと再契約した。2017年はWBCワールドベースボールクラシック)に韓国代表として出場、20勝で最多勝の個人タイトル、韓国シリーズMVP、シーズンMVPを受賞した。

 2018年ジャカルタパレンバンアジア競技大会の韓国代表3連覇に貢献、2019年は4年ぶり2度目の最優秀防御率(2.29)の個人タイトルを受賞、同年のWBSCプレミア12に韓国代表として出場した。2020年シーズン終了後に2度目のFAとなり、MLB・テキサスレンジャースと契約した。2021年はレンジャースで12試合に登板、0勝3敗、防御率5.60の成績で、レンジャース傘下のAAA級マイナーリーグのチームで10試合に登板、0勝3敗、防御率5.60の成績とメジャーリーグマイナーリーグともに未勝利だった。2021年は9位に終わったキアにとって、ナ・ソンボムの加入とともにかつてのエースの復帰は大きな補強となった。韓国での14年間の通算成績は425試合に登板、147勝95敗9ホールド、防御率3.83。

 

(文責 : ふるりん

FAソン・アソプ外野手と契約

 NCダイノスは12月24日、2022年のFA(フリーエージェント)選手だったソン・アソプ外野手(33)と契約期間4年、契約金26億ウォン、年俸30億ウォン、インセンティブ8億ウォンの総額最大64億ウォンで契約した。

 左打者のソン・アソプは高校卒業後の2007年にロッテジャイアンツへ入団、2010年より外野の主力として活躍した。2012年、2013年、2017年と3度の最多安打の個人タイトルを受賞、2013 WBCワールドベースボールクラシック)、2015 WBSCプレミア12、2017 WBCなどの国際大会に韓国代表として出場した。2014年仁川アジア競技大会に韓国代表として出場、優勝により兵役免除の恩典を受けた。

 2017年シーズン終了後に初のFAとなりロッテと再契約し、2018年ジャカルタパレンバンアジア競技大会に韓国代表として出場し優勝に貢献した。2021年は139試合に出場、打率.319、3本塁打、58打点、11盗塁の成績で個人通算2000安打を達成した。プロ15年間の通算成績は1696試合に出場、打率.324、2077安打、165本塁打、873打点、205盗塁。

 

(文責 : ふるりん

FAカン・ミンホ捕手と再契約

 サムソンライオンズは12月24日、2022年のFA(フリーエージェント)選手となっていたカン・ミンホ捕手(36)と4年間で契約金12億ウォン、年俸20億ウォン、インセンティブ4億ウォンの総額最大40億ウォンで再契約した。

 右打者のカン・ミンホは高校卒業後の2004年にロッテジャイアンツへ入団、2005年より一軍に定着、2006年ドーハアジア競技大会の韓国代表に選ばれ、2008年北京オリンピックにも韓国代表として出場し優勝により兵役免除の恩典を受けた。その後もロッテの主力選手として活躍、2009 WBCワールドベースボールクラシック)、2010年広州アジア競技大会、2013 WBC、2014年仁川アジア競技大会、2015 WBSCプレミア12などにも韓国代表として出場した。2013年シーズンオフに初のFAとなりロッテと再契約するも、2017年シーズンオフに2度目のFAとなった際はサムソンライオンズと契約し移籍した。

 2021年は123試合に出場、打率.291、18本塁打、67打点、0盗塁の成績で、1年延期された2020年東京オリンピック野球にも韓国代表として出場し、シーズンオフに3度目のFAとなった。プロ18年間の通算成績は1978試合に出場、打率.276、1761安打、290本塁打、1022打点、23盗塁。

 

(文責 : ふるりん

新外国人選手チャーリー・バーンズ投手、グレン・スパークマン投手(元オリックス)と契約

 ロッテジャイアンツは12月24日、2022年シーズンの新外国人選手としてチャーリー・バーンズ投手(26)と総額61万ドル(契約金15万ドル・年俸46万ドル)、グレン・スパークマン投手(29)と総額最大80万ドル(年俸50万ドル・オプション30万ドル)で契約した。

 アメリカ合衆国出身の左腕チャーリー・バーンズは2017年にMLBミネソタツインスと契約、2021年にツインスで初めてメジャーリーグに昇格し9試合に登板、0勝3敗、防御率6.39、ツインス傘下のAAA級マイナーリーグのチームで16試合に登板、6勝4敗、防御率3.79の成績だった。マイナーリーグ4年間の通算成績は77試合に登板、23勝20敗、防御率3.71。

 アメリカ合衆国出身の右腕グレン・スパークマンは2013年にMLBカンザスシティロイヤルスと契約、2017年より移籍したトロントブルージェイスで初めてメジャーリーグに昇格した。2017年シーズン途中の8月にロイヤルスに復帰した。2019年にはロイヤルスでメジャーリーグ初勝利を含む4勝を記録した。2021年はミネソタツインス傘下のAAA級マイナーリーグのチームで2試合に登板し、5月から日本プロ野球オリックスと契約していた。メジャーリーグ4年間の通算成績は52試合に登板、4勝14敗、防御率6.44。マイナーリーグ8年間の通算成績は101試合に登板、23勝19敗4セーブ、防御率2.88。

 なお、2021年シーズン終了時点で契約していた外国人選手ダン・ストレイリーとは再契約しないことになった。2020年から契約していたストレイリーの2021年の成績は31試合に登板、10勝12敗、防御率4.07だった。韓国2年間の通算成績は62試合に登板、25勝16敗、防御率3.22。

 これでロッテジャイアンツの2022年シーズン当初の外国人選手3名は先日契約したDJ・ピータース外野手、チャーリー・バーンズとグレン・スパークマンの投手2名で確定した。

 

(文責 : ふるりん