韓国シリーズ第6戦、SSGランダースとして初優勝
2022年 韓国シリーズ 第6戦
キウム 3-4 SSG (ソウル・高尺)
(勝)フォント 2勝 (セーブ)キム・グァンヒョン 1S (敗)ヨキシュ 1敗
(本塁打) キウム : イム・ジヨル 1号、イ・ジョンフ 1号
対戦成績がSSGの3勝2敗となり、あと1勝でSSGが優勝となる韓国シリーズ第6戦も仁川SSGランダースフィールドに満員の観客を集めて開始された。
キウムは1回表にSSGの先発フォントから先頭の1番イム・ジヨルがヒットで出るが無得点に終わった。SSGは2回裏にキウムの先発エップラー(元オリックス)から5番ラガーレスのヒットでチャンスを作るもこちらも無得点だった。キウムは3回表に先頭の9番キム・ヘェソンがヒットで出ると、イム・ジヨルの本塁打で2点を先制した。SSGは3回裏に1番チュ・シンスと2番チェ・ジフンが連打でチャンスを作ると、4番ハン・ユソムの内野ゴロがエラーを誘い走者がともに生還し2-2の同点に追いついた。
キウムは6回表に3番イ・ジョンフの本塁打で3-2と1点を勝ち越し、この回続く4番プイーグもヒットで出たが追加点を奪えなかった。SSGは6回裏にキウムの2番手ヨキシュから相手のエラー、6番パク・ソンハンのヒットでチャンスを作ると、8番キム・ソンヒョンの2点タイムリーで4-3と逆転した。SSGの2番手キム・テッキョンは8回表途中から登板し無失点に抑えた。ヨキシュも追加点を与えなかった。SSGの3番手パク・チョンフンは9回表から登板し1死を奪うと、交代した4番手キム・グァンヒョンは打者2人を抑え、SSGが4勝目をあげ前身のSK時代の2018年以来4年ぶりとなる5度目の韓国シリーズ優勝を決めた。
8回途中まで3失点に抑えたフォントは韓国シリーズで2勝目。キム・グァンヒョンはSK時代の2010年、2018年に続いて韓国シリーズで優勝を決めた試合でセーブを記録した。2021年にSKから球団が譲渡されてから韓国シリーズ初優勝となったSSGは、相手の勢いに押される場面も目立ったが、第5戦、第6戦は相手の守備の乱れなどに乗じて逆転し見事に優勝を成し遂げた。現役時代は投手としてSKの優勝に貢献、2021年から指揮を執るキム・ウォンヒョン監督はレギュラーシーズン優勝と合わせ、2年目にして最高の結果を出した。なお、韓国シリーズMVP(最優秀選手)には第1戦の9回裏に代打同点本塁打、第5戦の9回裏に代打逆転本塁打と印象的な活躍を見せたプロ22年目の40歳の外野手キム・ガンミンが受賞した。
敗れたキウムヒーローズは韓国シリーズで3度目の準優勝となった。レギュラーシーズンは3位でポストシーズンはイ・ジョンフとプイーグを軸にレギュラーシーズンであまり目立たなかった選手たちの活躍もありKTとの準プレーオフ、LGとのプレーオフを勝ち抜いて韓国シリーズにまで出場し、韓国シリーズへ出場したが、連戦の疲労もあってか第6戦でのエラーなど選手たちの集中力が落ちていた場面が目立ち、優勝には手が届かなった。
1982年のプロ野球発足から40年目の節目に当たる2022年シーズンは、無観客の試合が多かった2020年、2021年とは違い、2019年までのようなにぎやかな野球場が徐々に取り戻され、SSGランダースの韓国シリーズ初優勝で幕を閉じた。来るべき2023年シーズンの開幕(日時未定)の前の3月には、6年ぶりに開催される野球の国際大会WBC(ワールドベースボールクラシック)が待っている。
(文責:ふるりん)