DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

レギュラーシーズン(4.2) 結果

2022年レギュラーシーズン開幕  

フォント(SSG)、プロ野球史上初の9回完全投球達成

 

 4月2日、2022年レギュラーシーズンが開幕した。各チーム144試合ずつ、全720試合が行われる。

 

サムソン 1-4 KT  (水原)

(勝)クエバス 1勝  (セーブ)キム・ジェユン 1S  (敗)ブキャナン 1敗

 サムソンは4回表にKTの先発クエバスから4番カン・ミンホの内野ゴロの間に1点を先制した。KTは4回裏にサムソンの先発ブキャナン(元東京ヤクルト)から7番オ・ユンソクの2点タイムリーで逆転した。KTは7回裏にサムソンの2番手イ・スンヒョン(背番号20)からチャンスを作ると、代わったサムソンの3番手イ・スンヒョン(背番号54)から4番の新外国人ラモスの内野ゴロの間に1点(韓国初打点)を追加した。KTの2番手キム・ミンスは7回表途中まで無失点に抑え3番手チュ・グォンに交代した。

 KTは8回裏にサムソンの4番手ムン・ヨンイクから9番シム・ウジュンのタイムリーで1点を追加した。サムソンの5番手イ・ジェイクは追加点を与えなかった。KTの4番手キム・ジェユンは9回表を無失点に抑え、KTが開幕戦で勝利した。6回を1失点に抑えた先発クエバスはシーズン初勝利。サムソンでは先発ブキャナンは6回を2失点に抑えるも打線の援護に恵まれなかった。

 

 

ハンファ 4-6 トゥサン  (ソウル・蚕室)

(勝)ストック 1勝  (セーブ)キム・ガンニュル 1S  (敗)キム・ミヌ 1敗

本塁打) トゥサン : ヤン・ソックァン 1号

 ハンファは1回表にトゥサンの先発の新外国人ストックから3番の新外国人トークマンと5番ハ・ジュソクのタイムリーで2点を先制した。トゥサンは2回裏にハンファの先発キム・ミヌから5番ヤン・ソックァンの本塁打で2-2の同点に追いついた。トゥサンは3回裏に1番ホ・ギョンミンと3番フェルナンデスのタイムリーで4-2と逆転した。ハンファは5回表に4番ノ・シファンのタイムリーで1点を返した。トゥサンは5回裏に6番キム・インテのタイムリーで2点を追加した。トゥサンの2番手ホン・ゴンヒィは6回表を無失点に抑えた。

 ハンファは7回表にトゥサンの3番手チェ・スンヨンからノ・シファンのタイムリーで1点を返した。ハンファの2番手キム・ジェヨンは7回裏途中で3番手チュ・ヒョンサンに交代した。トゥサンの4番手イム・チャンミンは8回表まで無失点に抑えた。トゥサンの5番手キム・ガンニュルは9回表を無失点に抑え、トゥサンが開幕戦で勝利した。5回を3失点に抑えたストックは韓国初勝利。ハンファの先発キム・ミヌは5回6失点で降板した。ハンファ打線ではトークマンが3安打1打点、1番チョン・ウヌォンが3安打と活躍。

 

 

LG 9-0 キア  (光州)

(勝)プルトコ 1勝  (セーブ)コ・ウソク 1S  (敗)ヤン・ヒョンジョン 1敗

本塁打) LG : チェ・ウンソン 1号

 LGは5回表にキアの先発ヤン・ヒョンジョンから9番ソ・ゴンチャンの走者一掃となるタイムリー、2番ソン・チャニィのプロ5年目にしての初打点となる犠牲フライで4点を先制した。LGの先発の新外国人プルトコは6回裏まで無失点に抑えた。キアの2番手イ・ジュニョンは7回表に追加点を与えなかった。LGの2番手キム・デユは7回裏から登板した。キアの3番手キム・ヒョンジュンは8回表に追加点を与えなかった。

 LGの3番手チョン・ウヨンは8回裏途中まで無失点に抑え、4番手チェ・ソンフンに交代した。LGは9回表にキアの4番手の高卒新人チェ・ジミンから4番チェ・ウンソンの本塁打、1番パク・ヘミンへの押し出しの死球(サムソンからの移籍後初打点)、代打キム・ミンソンのタイムリーで5点を追加した。LGの5番手コ・ウソクは9回裏を無失点に抑え、LGが完封リレーで開幕戦に勝利した。プルトコは韓国初勝利。先発ヤン・ヒョンジョンが6回4失点で降板したキアでは打線が沈黙した。

 

 

ロッテ 7-2 キウム  (ソウル・高尺)

(勝)バーンズ 1勝  (敗)アン・ウジン 1敗

 キウムは4回裏にロッテの先発の新外国人バーンズから8番イ・ジヨンのタイムリーで1点を先制した。ロッテは5回表にキウムの先発アン・ウジンから1番パク・スンウクのKTからの移籍後初打点となる2点タイムリーで逆転した。ロッテの2番手ムン・ギョンチャンは6回裏を無失点に抑えた。キウムの2番手ムン・ソンヒョンは7回表に追加点を与えなかった。ロッテの3番手キム・ユヨンは7回裏を無失点に抑えた。ロッテは8回表にキウムの3番手キム・ソンジンから相手のエラー、7番ハン・ドンヒィと9番チ・シワンのタイムリーで5点を追加した。

 ロッテの4番手ク・スンミンは8回裏を無失点に抑えた。キウムの4番手パク・チュソンは9回表に追加点を与えなかった。キウムは9回裏にロッテの5番手チェ・ゴンから2番キム・ヘェソンの内野ゴロの間に1点を返したが、ロッテが開幕戦で勝利した。5回を1失点に抑えたバーンズは韓国初勝利。キウムでは先発アン・ウジンが6回を2失点に抑えるも打線の援護に恵まれなかった。

 

 

SSG 4-0 NC  (昌原)

(勝)フォント 1勝  (敗)シム・チャンミン 1敗

 試合はSSGの先発フォント、NCの先発ルチンスキーの投手戦となった。特にフォントはエラーも含めて1人の走者も出さない完璧な投球を続けた。ルチンスキーはピンチを招くも7回表まで無失点に抑えた。NCの2番手リュ・ジヌクは8回表、3番手イ・ヨンチャンは9回表を無失点に抑えた。フォントは9回裏まで3アウトをすべて自力でとり、打者27人を完全に抑えた1982年以来のプロ野球の40年間の歴史で初の投手となった。

 試合はこのまま延長に突入し、SSGは10回表にNCの4番手シム・チャンミン、代わった5番手キム・ヨンギュからチャンスを作ると、さらに代わった6番手ウォン・ジョンヒョンから3番チェ・ジョンの犠牲フライ、4番ハン・ユソムのタイムリー、5番の新外国人クロン(元広島)の韓国初打点となるタイムリーで4点を先制した。SSGの2番手キム・テッキョンは四球を1つ出したが無失点に抑え、SSGがプロ野球史上2度目(2014年10月6日のLGがNC相手に初めて達成)の継投によるノーヒットノーランを達成し、開幕戦で勝利した。フォントは勝利投手となったが、プロ野球史上初の完全試合達成者とは惜しくも認められなかった。NC打線は完全に沈黙し投手陣を援護できなかった。

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プロ野球史上初の9回完全投球を達成したフォント(SSG)https://sports.news.naver.com/news?oid=076&aid=0003848232

 

(文責 : ふるりん