延長10回裏、ヤン・ウィジ(NC)の押し出しの死球でサヨナラ勝ち
2020年東京オリンピック オープニングラウンド グループB
イスラエル 5−6 韓国 (横浜)
(勝)オ・スンファン 1勝 (敗)ブリーチ 1勝
(本塁打) イスラエル : キンズラー 1号、ラバーンウェイ 1,2号 韓国 : オ・ジファン 1号、イ・ジョンフ 1号、キム・ヒョンス 1号
2008年北京オリンピックに続いてオリンピック野球連覇を狙う韓国代表は7月29日、横浜スタジアムにてオープニングラウンドBの緒戦でイスラエル代表と対戦した。
韓国代表の先発ウォン・テイン(サムソン)は1回表を無失点に抑えた。韓国代表は1回裏にイスラエル代表の先発モスコットから1番パク・ヘミン(サムソン)がヒットで出塁すると、2番イ・ジョンフ(キウム)の打席の途中でモスコットは痛みを訴え2番手フィッシュマンに交代するも、韓国代表はこの回無得点に終わった。韓国代表は2回裏に2死から7番オ・ジファン(LG)と8番ホ・ギョンミン(トゥサン)の連打でチャンスを作るが、9番キム・ヘェソン(キウム)が凡退し無得点に終わった。イスラエル代表は3回表にケリーがヒットで出ると、キンズラーの本塁打で2点を先制した。
韓国代表は3回裏にパク・ヘミンがヒットで出るが、イ・ジョンフが併殺打に倒れチャンスに拡大しなかった。イスラエル代表は4回表に先頭のブレイクがヒットで出塁し、ここで韓国代表は2番手チェ・ウォンジュン(トゥサン)が登板すると三者連続奪三振で追加点を与えなかった。韓国代表は4回裏に7番カン・ミンホ(サムソン)がヒットで出ると続くオ・ジファンの本塁打で2-2の同点に追いついた。さらにこの回ホ・ギョンミンとキム・ヘェソンの連打で勝ち越しのチャンスを作るが、代わったイスラエル代表の3番手カッツから得点できなかった。
韓国代表は5回裏に4番カン・ベッコ(KT)、5番オ・ジェイル(トゥサン)の連続四球でチャンスを作ったが、代わったイスラエルの4番手ワイスから得点できなかった。イスラエルは6回表にバレンシアがヒットで出るとラバーンウェイの本塁打で2点を勝ち越した。韓国代表は7回表から3番手チョ・サンウ(キウム)を登板させ無失点に抑えた。韓国代表は7回裏にイ・ジョンフと3番キム・ヒョンス(LG)の2者連続本塁打で4-4の同点に追いつくと、オ・ジェイルがヒットで出て二塁へ進むとオ・ジファンのタイムリーで5-4と逆転した。ここで登板したイスラエル代表の5番手ザイードは追加点を与えなかった。
イスラエル代表は9回表に韓国代表の4番手オ・スンファン(サムソン)からラバーンウェイの2打席連続本塁打で5-5の同点に追いついた。韓国は9回裏にカン・ベッコが四球で出ると、捕手がボールを落とした際に二塁へ進塁しようとしたがアウトとなり結局無得点に終わり、試合は無死1,2塁から始まるタイブレーク方式の延長戦に突入した。オ・スンファンは10回表も登板し三者連続三振で無失点に抑えた。韓国代表は10回裏にイスラエル代表の6番手ブリーチから途中出場の6番ファン・ジェギュン(KT)が送りバントで1死2,3塁とチャンスを拡大した。2死となりホ・ギョンミンが死球で出塁すると、途中出場の9番ヤン・ウィジも死球を受け韓国代表が6-5でサヨナラ勝ちし、熱戦の末に勝利をもぎ取った。
韓国代表は先制されリードを許す苦しい展開だったが、国際大会の経験が豊富な選手たちが勝負どころで得点をあげ無失点に抑えるなど、チーム一丸となった戦いで2017 WBC(ワールドベースボールクラシック)1次ラウンドの緒戦で敗れた相手に4年越しの雪辱を果たした。韓国代表打線ではオ・ジファンが3安打1本塁打3打点と活躍。
韓国代表は7月31日19時よりオープニングラウンドBでアメリカ合衆国と対戦する。
(文責 : ふるりん)