DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   2017年シーズン開幕

 
 3月31日、2017年公式戦(レギュラーシーズン)開幕戦が5球場で開催された。


ハンファ 0−3 トゥサン  (ソウル・蚕室)
(勝)ニッパート 1勝  (セーブ)キム・ソンベ 1S  (敗)ビヤヌエバ 1敗
 トゥサンは3回裏にハンファの先発の新外国人ビヤヌエバから1番ミン・ビョンホンの犠牲フライで1点を先制し、6回裏に3番エバンス(元東北楽天)の犠牲フライで1点を追加した。トゥサンの先発ニッパートは好投を続け、7回裏にハンファの3番手パク・チョンジンからチャンスを作ると、代わった4番手チャン・ミンジェから8番ホ・ギョンミンのタイムリーで1点を追加した。
 ハンファの5番手シム・スチャンは8回裏を無失点に抑えた。2番手キム・ソンベが9回表の相手の反撃を断ち、2015〜2016年に韓国シリーズを2連覇したトゥサンが開幕戦を完封リレーで飾り、2013年から開幕戦は5連勝と3連覇に向けて好発進となった。自身6度目の開幕投手となったニッパートは8回を無失点に抑え2017年シーズン初勝利。2015年以降開幕戦は3連敗となったハンファは、韓国初登板で6回2失点と好投したビヤヌエバの好投に打線が応えられなかった。


ロッテ 5−6 NC  (馬山)
(勝)マンシップ 1勝  (セーブ)イム・チャンミン 1S  (敗)ラリー 1敗
本塁打) ロッテ : イ・デホ 1号  NC : スクラッグス 1号
 ロッテは4回表にNCの先発の新外国人マンシップから4番イ・デホ(元福岡ソフトバンク)の2011年10月以来となる韓国での打点で1点を先制した。NCは6回裏にロッテの先発ラリーから7番モ・チャンミンの2点タイムリーで逆転し、ラリーをノックアウトした。さらにこの回代わったロッテの2番手パク・シヨンから9番キム・テグンのタイムリーで1点を追加した。さらに7回裏にロッテの3番手イ・ジョンミン、4番手ペ・ジャンホから4番の新外国人スクラッグスの韓国初本塁打、モ・チャンミンのタイムリーで3点を追加した。
 ロッテは8回表にNCの2番手ウォン・ジョンヒョン、3番手キム・ジンソンから相手のエラー1番チョン・ジュヌのタイムリーで3点を返し、5番手ユン・ギルヒョンも8回裏に追加点を与えなかった。ロッテは9回表にNCの4番手イム・チャンミンからイ・デホの2011年9月以来となる韓国での本塁打で1点差に迫ったが、NCが逃げ切り開幕戦を勝利で飾った。韓国初登板のマンシップは7回を1失点に抑え韓国初勝利。NC打線ではモ・チャンミンが3打点、ロッテ打線ではイ・デホが3安打1本塁打2打点と活躍。


LG 2−1 ネクセン  (ソウル・高尺)
(勝)ソーサ 1勝  (セーブ)チョン・チャンホン 1S  (敗)バンヘッケン 1敗
本塁打) LG : イ・ヒョンジョン 1号
 LGは2回表にネクセンの先発バンヘッケン(元埼玉西武)から相手のエラーで1点を先制し、3回表に1番イ・ヒョンジョンの本塁打で1点を追加した。LGの先発ソーサは無失点を続け、バンヘッケンも6回表まで追加点を与えなかった。ネクセンは6回裏に相手のエラーで1点を返し、7回表から2番手マ・ジョンギルを登板させた。
 LGは7回裏途中から2番手イ・ドンヒョン、3番手チン・ヘスと継投策をとった。ネクセンの3番手クム・ミンチョルは8回表、4番手キム・サンスは9回表を無失点に抑えた。4番手シン・ジョンギル、5番手チョン・チャンホンが1点差を守り切り、LGが開幕戦を勝利で飾った。7回途中まで1失点に抑えたソーサが2017年シーズン初勝利。チョン・チャンホンは2015年6月以来のセーブ。ネクセンは先発バンヘッケンが6回2失点と好投したが打線が援護できなかった。


KT 3−2 SK  (仁川)
(勝)ローチ 1勝  (セーブ)キム・ジェユン 1S  (敗)ケリー 1敗
本塁打) KT : パク・キヒョク 1号
 KTは1回表にSKの先発ケリーから3番ユ・ハンジュンのタイムリーで1点を先制し、2回表に8番パク・キヒョクの本塁打で1点を追加した。SKは3回裏にKTの先発の新外国人ローチから1番キム・ガンミンのタイムリーで1点を返した。KTは4回表に1番イ・デヒョンの内野ゴロの間に1点を追加した。SKも5回裏に3番チェ・ジョンのタイムリーで1点を返した。
 SKは7回表から2番手パク・ヒィス、3番手キム・ジュハン、4番手パク・チョンベ、5番手チェ・ビョンニョンの継投で追加点を与えなかった。KTは7回裏から2番手コ・ヨンピョ、3番手チョ・ムグン、4番手キム・ジェユンの継投で1点差を守り切り、開幕戦を勝利で飾りキム・ジヌク新監督にとっても初勝利となった。韓国初登板のローチは6回を2失点に抑え韓国初勝利。SKの先発ケリーは6回3失点と自身の役割を果たしたが打線の援護がなかった。


キア 7−2 サムソン  (大邱
(勝)ヘクター 1勝  (敗)ぺトリック 1敗
本塁打) キア : ナ・ジワン 1,2号、キム・ジュチャン 1号  サムソン ; ク・ジャウク 1号、ラフ 1号
 キアは2回表にサムソンの先発の新外国人ペトリック(元横浜DeNA)から5番ナ・ジワンの本塁打で1点を先制した。サムソンは4回裏にキアの先発ヘクターから3番ク・ジャウクの本塁打で1-1の同点に追いついた。キアは6回表に4番チェ・ヒョンウのサムソンからの移籍後初打点となるタイムリーで1点を勝ち越した。ぺトリックは7回表途中で2番手キム・デウに交代した。キアは8回表にサムソンの3番手ペク・チョンヒョンからチャンスを作ると、代わった4番手キム・スンヒョンからナ・ジワンのこの試合2本目の本塁打となる満塁弾で4点を追加し、2番手シム・ドンソプは8回裏を無失点に抑えた。
 キアは9回表にサムソンの6番手パク・クンホンから3番キム・ジュチャンの本塁打で1点を追加した。サムソンは9回裏にキアの3番手イム・ギヨンから4番の新外国人ラフの韓国初本塁打で1点を返したが、反撃もここまででキアが開幕戦を勝利で飾った。キアの先発ヘクターは7回を1失点と好投し2017年シーズン初勝利。キア打線ではナ・ジワンが2本塁打5打点と活躍。サムソンでは韓国初登板のぺトリックが7回途中2失点と好投したが、打線の援護がなくリリーフが崩れてしまった。

(文責:ふるりん