DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  1次ラウンド最終戦、延長戦の末台湾に勝利

韓国 11−8 台湾  (ソウル・高尺)

(勝)オ・スンファン 1勝  (敗)陳鴻文 2敗
本塁打) 韓国:キム・テギュン  台湾  : 林哲瑄

 ともにこれまで2敗で2017 WBC1次ラウンドでの敗退が決まった韓国代表と台湾代表は、9日に最終戦を迎えた。この試合に敗れた方が次大会は予選ラウンドからの出場となる可能性が高いため、生き残りを賭けた戦いとなった。

 韓国代表は1回表に台湾の先発陳冠宇から1番ミン・ビョンホン(トゥサン)の2塁打でチャンスをつくると、3番パク・ソンミンのタイムリーで1点を先制した。2回表には台湾代表の2番手郭俊麟、3番手潘威倫から9番ソ・ゴンチャン(ネクセン)のタイムリー、1番ミン・ビョンホン(トゥサン) の犠牲フライ、2番イ・ヨンギュ(ハンファ)、5番ソン・アソプ(ロッテ)のタイムリーで5点を追加した。台湾代表は2回裏に韓国代表の先発ヤン・ヒョンジョン(キア)から1番胡金龍のタイムリーなどで3点を返した。韓国代表は4回表に4番イ・デホ(ロッテ・元福岡ソフトバンク)のタイムリー、ソン・アソプの犠牲フライで2点を追加した。だが台湾代表は4回裏に韓国代表の2番手シム・チャンミン(サムソン)から9番林哲瑄の2ランで反撃した。
 台湾代表の3番手黄勝雄、4番手林晨樺が6回表まで無失点に抑えると、6回裏に韓国代表の3番手チャ・ウチャン(LG)から胡金龍、2番張志豪のタイムリーで2点を返した。さらに7回裏には韓国代表の4番手チャン・シファン(KT)から陳?基のタイムリーでついに8-8の同点に追い付いた。韓国代表の5番手ウォン・ジョンヒョン(NC)は8回裏を無失点に抑えた。台湾の6番手王鏡銘から得点を奪えなかった韓国代表は、9回表に2死満塁のチャンスをつくったが、7番手陳鴻文から得点を奪えなかった。台湾代表は9回裏に韓国代表の6番手イ・ヒョンスン(トゥサン)から蒋智賢がいきなり2塁打を打ちサヨナラ勝ちのチャンスをつくったが、代わった7番手オ・スンファン(セントルイスカーディナルス)がここをしのぎ、試合は延長戦に入った。
 韓国代表は10回表に陳鴻文から途中出場の4番オ・ジェウォン(トゥサン)、ソン・アソプのヒットで1死1,3塁のチャンスをつくった。ここで6番ヤン・ウィジ(トゥサン)の犠牲フライでようやく1点を勝ち越すと、代打キム・テギュン(ハンファ・元千葉ロッテ)の2ランでリードを広げた。さらに代わった台湾代表の8番手蔡明晋から途中出場の8番キム・ジェホ(トゥサン)の2塁打でチャンスを広げたが、これ以上得点できなかった。オ・スンファンは10回裏を三者凡退に抑え、韓国代表が11-8で勝利し次大会のWBC予選を回避することが濃厚になった。なお、これで韓国代表は2006年の第1回のWBCから4大会連続で台湾代表に勝利している。韓国代表の打者ではキム・ジェホが3安打と活躍。












 韓国代表にとって最大6点差を追い付かれる非常に苦しい展開だったが、9回裏の絶体絶命のピンチをメジャーリーグベースボール(MLB)で活躍するオ・スンファンが抑え、延長戦で突き放して勝利した。これにて韓国代表にとって4度目のWBCは幕を閉じ、代表選手たち28名は各所属チームに復帰し、3月14日からの示範競技に備える。