イスラエル ２−１ 韓国 （ソウル・高尺)
（勝）ザイード １勝 （敗）イム・チャンヨン １敗
4度目の世界の頂点を決める野球の国際大会、2017 WBC(ワールドベースボールクラシック)・1次ラウンドA組の開幕戦として、開催国の韓国代表と本大会初出場のイスラエル代表が対戦した。
韓国代表の先発はチャン・ウォンジュン(トゥサン)で1回表を三者凡退に抑え、1回裏にイスラエル代表の先発マーキーから2番ソ・ゴンチャン(ネクセン)が四球で出塁したが、無得点に終わった。イスラエル代表は2回表に4番フリーマンへの四球、5番ボレンスタインの2塁打、7番ラバーンウェイの四球で満塁のチャンスを作り、8番クリーガーへの押し出しの四球で1点を先制した。韓国代表は2回裏に6番ミン・ビョンホンのヒットでチャンスを作ったが無得点だった。イスラエル代表は3回表に3番ゲイレンがヒットで出塁するが、二塁への盗塁をヤン・ウィジが刺してチャンスを作らせなかった。韓国代表は3回裏も2番ソ・ゴンチャン(ネクセン)がヒットで出塁するがチャンスにならなかった。チャン・ウォンジュンは4回表を三者凡退に抑え、韓国代表は4回裏にイスラエル代表の2番手ソーントンから6番ミン・ビョンホン(トゥサン)がヒットを打つが得点にはいたらなかった。
韓国代表は5回表から2番手シム・チャンミン(サムソン)を登板させ、先頭のクリーガーに四球を与えたが無得点に抑えた。韓国代表は5回裏に8番ホ・ギョンミン(トゥサン)への四球、9番キム・ジェホ(トゥサン)への死球で無死1,2塁のチャンスを作り、代わったイスラエルの3番手ブライヒからソ・ゴンチャンのタイムリーで1-1の同点に追いついたが、逆転はできなかった。イスラエル代表は6回表にゲイレンが四球で出塁したが、代わった韓国代表の3番手チャ・ウチャン(ＬＧ)が無失点に抑えた。韓国代表は6回裏に5番ソン・アソプ(ロッテ)のヒット、代わったイスラエル代表の4番手クレーマーから7番ヤン・ウィジのヒットでチャンスを作ったが、これを生かせなかった。
イスラエル代表は7回表に韓国代表の4番手ウォン・ジョンヒョン(ＮＣ)から9番バーチャムのヒットでチャンスを作り、ここで代わった韓国代表の5番手イ・ヒョンスン(トゥサン)は1番ファルドのヒットや2番ケリーへの四球で満塁のピンチを招いたものの、ここを無失点でしのいだ。韓国代表は7回裏にイスラエル代表の5番手カッツからキム・ジェホへが死球で出塁したが、ここで1番イ・ヨンギュ(ハンファ)は併殺打に倒れた。イスラエル代表は8回表に韓国代表の6番手イム・チャンミン(ＮＣ)からボレンスタインへの四球、代打デービスのヒット、敬遠で満塁のチャンスを作った。ここで韓国代表は7番手オ・スンファン(セントルイスカーディナルス・元阪神)を登板させピンチをしのいだ。韓国代表は8回裏にイスラエル代表の6番手ザイードから3番キム・テギュン(ハンファ・元千葉ロッテ)の四球、ソン・アソプのヒットで1死1，3塁のチャンスを作ったが、勝ち越すことができなかった。イスラエル代表は9回表に先頭のファルドがヒットで出塁したが、オ・スンファンは後続を断った。韓国代表は9回裏にイ・ヨンギュが四球で出塁したが、盗塁は失敗に終わり試合は延長戦に突入した。
イスラエル代表は10回表に韓国代表の7番手イム・チャンヨン(キア・元東京ヤクルト)からデービスの四球、ラバーンウェイのヒットでチャンスを作ると、バーチャムのタイムリーで1点を勝ち越した。韓国代表は10回裏にザイードの前に三者凡退に終わり、イスラエルが2-1で延長戦を制し、記念すべきWBC本大会初勝利をあげた。
開催国として地の利があったはずの韓国代表はイスラエル代表と死闘を演じたが、投手たちも四球が多く不安定な試合運びで、キム・テギュン、4番イ・デホ(ロッテ・元福岡ソフトバンク)が無安打に終わるなど打線につながりを欠き、2013年大会のオランダ戦と同じく2大会連続で1次ラウンド初戦に敗れてしまった。韓国代表は1次ラウンド第2戦として7日18時半より、2000年にＳＫへ所属していたヘンスリー・ミューレン監督率いるオランダ代表と対戦する。韓国代表の先発はウ・ギュミン(サムソン)が、オランダ代表の先発は2013年から2014年までサムソンに所属していたバンデンハーク(福岡ソフトバンク)が予定されている。
