皆様、2015年中も当ブログをご贔屓にしていただき、真にありがとうございました。
2015年、韓国プロ野球は新球団KTウィズの一軍参入により、本格的な10球団制がスタートしました。 そしてまだまだ記憶に新しいWBSCプレミア12で、韓国代表が初代王者となりました。
韓国プロ野球が発足して34年がたとうとしています。 当初の6球団からついに10球団へと規模が拡大し、野球場なども新しくなり国内最大級のプロスポーツとしての地位が確立しています。 こういった発展の背景には、韓国らしい情熱的な野球を失わず進んできたことがあると思われます。
WBSCプレミア12、準決勝の日本戦はいまだに皆様の脳裏に強く焼きついていると思います。 8回を終えて3点をリードされ、ヒットはたったの1本しか打てていない。 試合を見ている大半の者たちが韓国の勝利を考えていなかったはずです。
しかし結果はご存知の通り、9回表に4点を奪って鮮やかな逆転勝利を飾りました。
それはなぜだったのか。
管理人は、「韓国らしい野球ができた」からだと考えています。
このブログをご覧になっている方の中には、インターネットでの中継や、現地での観戦で韓国プロ野球を楽しまれている方も大勢いらっしゃると思います。試合をご覧になっていると、結構な点差がついていても終盤に追いついてひっくり返してしまうようなことが少ならずありませんか? それは、韓国の野球が「取ったら取り返す」スタイルで、少ない点数で逃げ切ることよりも、土壇場でいかにひっくり返すかが勝敗を分けるからなのです。
普段の試合では考えられないほど多数の注目を集める国際大会の大一番、そして圧倒的に不利な状況の中で、あのような逆転劇ができたのも、選手たちが普段自分たちがやっている野球をあの極限状態でやりきったからなのです。 また選手たちだけでなく、韓国の野球、そして世界で戦う代表チームのあり方を誰よりも心得ているキム・インシク監督の手腕も、大いに褒め称えられるべきです。
新しい2016年も、このような何が起こるかわからない、勝負の行方がまったく予想できない韓国の野球らしい熱戦が見られることを期待します。
それでは皆様、よいお年を。
(文責:ふるりん)