DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  2017 WBC韓国代表、キム・インシク監督が就任

 通算4回目の世界最高峰の野球の国際大会として開催される2017 WBC(ワールドベースボールクラシック)の韓国代表監督に、キム・インシクKBO(韓国野球委員会)技術委員長(69)の就任が発表され、5日、ソウル市内で記者会見が開かれた。2002年の釜山アジア大会でまず韓国代表を優勝に導き、その後第1回の2006年、第2回の2009年大会と過去2度のWBCで韓国代表として指揮を執り、惜しくも優勝には届かなかったが国内外の野球ファンたちに感動と興奮を与え、2015年にWBSCプレミア12初代王者に韓国代表を導いた名将が、自身3回目の挑戦でWBC初優勝を目指すことになった。プロ野球の監督としては1995年にOBベアーズ(トゥサンの前身)、2001年にトゥサンを韓国シリーズ優勝に導いている。

 2017 WBCは、本大会1次ラウンドのうち、2017年3月7日から同11日にかけ、B組が韓国・高尺スカイドームソウル特別市九老区)でソウルラウンドとして開催される。同グループは開催国韓国、オランダ、台湾、そして現地時間2016年9月22日から同25日にかけてアメリカ合衆国ニューヨーク州で開催される予選4組(ブラジル・イスラエル・イギリス・パキスタンが出場予定)の勝者の合計4チームからなる。総当たりのリーグ戦で合計6試合が開催され、詳細は後日発表となる。なお、4チーム中上位2チームが、2017年3月12日から16日まで開催される日本・東京ドームでの2次ラウンドへ進出し、1次ラウンドA組(日本・キューバ・中国・オーストラリア)を通過した2チームの合計4チームでE組の総当たりのリーグ戦を戦い、上位2チームに与えられる準決勝進出の権利をかけて争う。
 1次ラウンドのC組(ドミニカ共和国アメリカ合衆国・カナダ・コロンビア)、D組(プエルトリコ・イタリア・ベネズエラ・メキシコ)のそれぞれ上位2チームの合計4チームは、現地時間3月14から19日にかけ、2次ラウンドF組(アメリカ合衆国カリフォルニア州サンディエゴ・ペトコパーク)で、E組と同じく準決勝進出の権利をかけて争う。準決勝は現地時間3月20・21日にアメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス・ドジャースタジアムで開催され、準決勝2試合の勝者は現地時間3月22日、ドジャースタジアムでの決勝で対戦し、勝者が優勝となる。
 
 キム・インシク韓国代表監督は記者会見の席上で、今後国内外のプロ選手の精鋭を60名程度候補として選び、2017年の大会開幕前には28名程度の韓国代表最終エントリー登録に備えることを明らかにした。前回の第3回2013年大会で、リュ・ジュンイル監督(サムソン)率いる韓国代表は1次ラウンドの初戦オランダ戦で0-5と敗れたことが響き、2次ラウンド進出に失敗した。初優勝を目指す2017 WBCにおいて、韓国代表はまずは自国開催とはいえ前回同様難敵ぞろいの1次ラウンドを突破することが第一目標である。