2013年 プレーオフ 第４戦
ＬＧ １−５ トゥサン （ソウル・蚕室）
（勝）ユ・ヒィグァン １勝 （セーブ）ハンキンス １Ｓ （敗）ウ・ギュミン １敗
（本塁打） トゥサン ： チェ・ジュンソク １号
トゥサンが勝てば韓国シリーズ進出となるプレーオフ第４戦は、満員の観衆を蚕室野球場に集めて始まった。
トゥサンは2回裏、ＬＧの先発ウ・ギュミンから5番イ・ウォンソク、6番オ・ジェウォンのヒットで1アウト1,2塁のチャンスを作ると、2アウト後に8番チェ・ジェフンの打球をファーストのキム・ヨンウィがエラーし、1点を先制した。トゥサンは3回裏にも相手の暴投、4番オ・ジェイルへの四球、5番イ・ウォンソクのヒットなどで満塁のチャンスを作ったが、ここは無得点に終わった。ＬＧは4回表、トゥサンの先発ユ・ヒィグァンから3番イ・ジニョン、4番チョン・ソンフンの連続四球でチャンスを作ったが、5番イ・ビョンギュ(背番号9、元中日)のバント失敗などでチャンスを潰した。
ＬＧは6回表2番クォン・ヨングァン、3番イ・ジニョンの連打、6番イ・ビョンギュ(背番号7)への四球で2アウト満塁とチャンスを作ったが、ここでキム・ヨンウィは凡退し無得点に終わった。ＬＧは7回表9番ユン・ヨソプのヒットで代走イ・デヒョンを送ると、パク・ヨンテクのタイムリーで1-1の同点に追いついたが、逆転できなかった。するとトゥサンは7回裏、ウ・ギュミンからの２つの死球でチャンスを作り、代わったＬＧの2番手イ・サンヨルの暴投で2,3塁へと走者が進塁し、1番イ・ジョンウクの犠牲フライで1点を勝ち越した。
トゥサンは8回裏、ＬＧの3番手ポン・ジュングンから代打チェ・ジュンソクの本塁打で1点を追加し、さらに4番オ・ジェイルが外野への長打の間に相手のエラーで生還してリードを3点に広げた。さらに代わったＬＧの4番手イ・ドンヒョンから途中出場の7番ミン・ビョンホンのタイムリーで5点目を奪った。8回から登板したトゥサンの2番手ハンキンスは相手の反撃を断ち、トゥサンが3勝1敗でプレーオフ勝利を決め、2008年以来5年ぶりの韓国シリーズ出場となった。
7回まで1失点に抑えたユ・ヒィグァンが準プレーオフ第4戦に続いて2013年ポストシーズン2勝目。外国人投手ハンキンスは韓国でのポストシーズン初セーブ。トゥサンは準プレーオフで第5戦まで戦った疲労がありながら、長年培ったポストシーズンでの経験を生かした誰が出ても自分の役割を果たす成熟したチームであり、ＬＧを突き放した。なお、プレーオフMVPにはユ・ヒィグァンが選ばれた。
逆にＬＧは11年ぶりのポストシーズン出場で、選手も監督・コーチ陣ともども経験不足だった。プレーオフ４試合を通して致命的なエラーや拙攻を繰り返し、選手起用もごとごとく裏目に出た。結局第２戦のリズの好投だけが唯一の慰めだった。長年低迷していたチームが常勝チームに生まれ変わるために、あまりにもその道のりは厳しく長い。
先に４勝したほうが韓国シリーズ優勝となる韓国シリーズの第１戦は、10月24日18時より、サムソン(公式戦優勝)の本拠地・大邱で開始予定となっている。
