ネクセン １−２ ハンファ （大田）
（勝）ボーティスタ ７勝７敗 （セーブ）ソン・チャンシク ４勝６敗２０Ｓ （敗）ソン・シニョン ４勝３敗１Ｓ
ネクセンの先発キム・ヨンミンは3回裏満塁のピンチで早々と2番手ハン・ヒョンヒィに交代し、無失点にしのいだ。ハンファの先発ボーティスタは好投を続け、打線は6回裏ネクセンの3番手ソン・シニョンからチャンスを作ると、かわったネクセンの4番手カン・ユングから代打チョン・ボムモのタイムリーで2点を先制した。ネクセンは8回表、ハンファの2番手ソン・チャンシクから2番ソ・ドンウクの犠牲フライで1点を返し、その裏は1点リードでも守護神ソン・スンナクを登板させ必勝体勢をとった。
ハンファは守護神ソン・チャンシクが1点差を守りきり、2013年シーズンは最下位を独走し、しかも新球団ＮＣにも大きく差をつけられるという屈辱的な内容だったが、最終戦は本拠地・大田で勝利し有終の美を飾ることができた。8回途中まで得点を与えなかったボーティスタは12奪三振の7勝目。打線では7番イ・デスが3安打と活躍。
敗れたネクセンは勝てば2位が確定したが、トゥサンに勝ったＬＧに抜かれ3位で公式戦を終え、準プレーオフ(10月8日開始予定)で4位トゥサンと対戦することになった。この試合では最下位ハンファに足元をすくわれた形になったが、2008年の球団創設から6年目にして初のポストシーズン進出、公式戦3位という過去最高の成績で終えられた飛躍のシーズンであることに変わりはない。
トゥサン ２−５ ＬＧ （ソウル・蚕室）
（勝）リュ・ジェグク １２勝２敗 （セーブ）ポン・ジュングン ８勝１敗３８Ｓ （敗）ユ・ヒィグァン １０勝７敗１Ｓ
（本塁打） トゥサン ： ホン・ソンフン １５号、イ・ウォンソク １０号
トゥサンは2回表、ＬＧの先発リュ・ジェグクから5番ホン・ソンフン、6番イ・ウォンソクの2者連続本塁打で2点を先制し、先発ノ・ギョンウンも5回まで無失点に抑えた。ＬＧは6回裏、トゥサンの2番手ユ・ヒィグァンから3番イ・ビョンギュ(背番号7)のタイムリーで1点を返すと、5番イ・ビョンギュ(背番号9、元中日)の2点タイムリーで3-2と逆転した。さらにこの回変わったトゥサンの3番手ホン・サンサムから6番キム・ヨンウィのセーフティースクイズで1点を追加した。
ＬＧは8回裏、トゥサンの5番手オ・ヒョンテクから4番チョン・ソンフンのタイムリーで1点を追加し、最後は守護神ポン・ジュングンが抑え、最終戦で逆転勝ちしハンファに敗れたネクセンを抜いて2位となり、1リーグ制のシーズンでは1997年以来16年ぶりとなるポストシーズンでのプレーオフ直行を決めた(プレーオフへの出場は2002年以来11年ぶり)。ＬＧは本拠地・蚕室野球場で劇的な勝利を収め、11年ぶりとなるポストシーズン出場へ士気を高めることができた。8回途中まで2失点に抑えたリュ・ジェグクは12勝目。なお、決勝逆転タイムリーを打ったイ・ビョンギュ(背番号9)はこの試合1安打で打率を.348とし、2005年以来9年ぶりとなる自身2度目の首位打者となった。
なお、蚕室野球場を本拠地とするライバルとの対決で敗れたトゥサンは、勝てば2位になるチャンスもあったが継投に失敗し逆転負けし、4位で公式戦を終えた。2年連続で出場となるポストシーズンは10月8日から準プレーオフで3位ネクセンと対戦する。打線ではイ・ウォンソクが4安打1本塁打1打点と活躍。
(プレーオフ進出を決めて抱き合うイ・ビョンギュ、ポン・ジュングン、ヒョン・ジェユン。)
ＳＫ ５−６ ＮＣ （馬山）
（勝）イム・チャンミン ６勝６敗４Ｓ （セーブ）ソン・ミンハン ５勝６敗９Ｓ （敗）キム・グァンヒョン １０勝９敗
（本塁打） ＳＫ ： パク・チョングォン １８号、イ・ジェウォン ８号 ＮＣ ： クォン・ヒィドン １５号、パク・チョンジュン ４号
ＳＫは1回表、ＮＣの先発イ・スンホから4番パク・チョングォンの2ランで先制した。ＮＣは1回裏、ＳＫの先発ユン・ヒィサンから4番パク・チョンジュンの犠牲フライで1点を返した。ＳＫは4回表、ＮＣの2番手イ・ミンホから8番イ・ジェウォンの本塁打で1点を追加したが、ＳＫは4回裏6番の大卒新人クォン・ヒィドンの2ランで3-3の同点に追いついた。ＮＣは7回裏代打イ・ホジュンの犠牲フライで1点を勝ち越したが、ＳＫは8回表、ＮＣの5番手イム・チャンミンからイ・ジェウォン、6番ハン・ドンミンのタイムリーで5-4と逆転した。
ＮＣは8回裏、ＳＫの2番手キム・グァンヒョンからパク・チョンジュンの2ランで逆転すると、最後は6番手ソン・ミンハンが抑え、本拠地・馬山での2013年シーズン最終戦を勝利で締めくくった。逆転2ランを打ったパク・チョンジュンが3打点と活躍。新球団として1軍へ初めて参加したＮＣは、ハンファ、キアと既存の球団を上回る7位となり、個人レベルでも盗塁王(50個)のキム・ジョンホ、最優秀防御率のチャーリー(2.48)と2人の個人タイトル獲得者を輩出し、今後に期待の持てる有意義なシーズンを送った。7年ぶりにポストシーズン出場に失敗した6位ＳＫは勝率5割を切り2013年シーズンを終え、韓国シリーズ6年連続出場、うち3度の優勝と黄金時代はもう過去のものとして忘れなければならない分岐点に差し掛かっている。
