DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  2013年シーズン開幕  キア、9年ぶりの開幕戦勝利  ロッテ、9回裏逆転サヨナラ勝ち  

 2013年プロ野球公式戦が30日開幕した。4試合のうち大邱、文鶴、光州は入場券完売となったが、社稷は約26700名と満員に1000人以上足りず、2009年以来のプロ野球の開幕戦全試合入場券完売記録は4年連続で途絶えた。


トゥサン 9−4 サムソン  (大邱
(勝)ニッパート 1勝  (敗)ペ・ヨンス 1敗
本塁打) トゥサン : オ・ジェウォン 1号、キム・ヒョンス 1号  サムソン : パク・ソンミン 1号
 トゥサンは1回表、2008年以来5年ぶりに開幕投手を務めたサムソンのペ・ヨンスから6番オ・ジェウォンの満塁本塁打で4点を先制した。サムソンも1回裏、2011年以来3年連続開幕投手を務めたトゥサンのニッパートから4番チェ・ヒョンウのタイムリー、5番パク・ソンミンの2ランで3点を返した。トゥサンは4回表3番キム・ヒョンスの満塁本塁打で4点を追加し、ペ・ヨンスをノックアウトした。サムソンは5回裏相手のエラーで1点を返した。
 トゥサンは6回表、サムソンの3番手イ・ウソンから4番キム・ドンジュの犠牲フライで1点を追加した。ニッパートは6回4失点で降板し、トゥサンは7回以降イ・ヘェチョン(元東京ヤクルト)、ピョン・ジンス、イ・ジェウの継投で相手の反撃を断ち、開幕戦は2本の満塁本塁打で快勝した。打線ではキム・ヒョンスが3安打1本塁打4打点と活躍。一方2012年韓国シリーズ2連覇の王者サムソンは、ペ・ヨンスが8失点でノックアウトされてはどうしようもなく、示範競技最下位だった不調から抜け出せていないようである。
 

(4回表満塁本塁打を打ったキム・ヒョンス。)


LG 7−4 SK  (仁川・文鶴)
(勝)ユ・ウォンサン 1勝  (セーブ)ポン・ジュングン 1S  (敗)イ・ジェヨン 1敗
本塁打) LG : チョン・ソンフン 1号  SK : チョ・ソンウ 1号
 SKは2回裏、LGの開幕投手リズから8番チョ・インソンのタイムリーで1点を先制した。SKの開幕投手は新外国人レイエスで、5回まで無失点に抑えていた。LGは6回表相手のエラーで同点に追いついたが、SKもその裏3番ハン・ドンミンのプロ2年目にして初打点となるタイムリーで1点を勝ち越した。LGは7回表6番チョン・ウィユンのタイムリーで2-2の同点に追いついたが、SKはその裏、LGの4番手イ・サンヨルから代打チョ・ソンウのプロ4年目にして初打席初本塁打となる2ランで勝ち越した。
 LGは8回表、SKの2番手イ・ジェヨンから3番パク・ヨンテクのタイムリーで1点差とし、4番チョン・ソンフンの満塁本塁打で7−4と逆転した。8回以降はチョン・ヒョヌク、守護神ポン・ジュングンが相手の反撃を断ち、LGが逆転勝ちで開幕戦を飾った。7回裏5番手として登板し、相手を併殺打に打ち取ったユ・ウォンサンがたった1球だけで幸運にも勝利投手(史上12人目)となった。SKははレイエスを8回まで引っ張ったが継投に失敗し逆転負けとなった。


(8回表チョン・ソンフンの満塁本塁打でLGが逆転。)


ハンファ 5−6 ロッテ  (釜山・社稷
(勝)キム・サユル 1勝  (敗)アン・スンミン 1敗
 ハンファは3回表、ロッテの開幕投手ソン・スンジュンから3番キム・テワンの2010年以来3年ぶりの打点となるタイムリー、4番キム・テギュン(元千葉ロッテ)のタイムリーで2点を先制した。4回表1番イ・デスのタイムリーで2点を追加され、ソン・スンジュンは4失点でノックアウトされた。ロッテは4回裏、ハンファの開幕投手ボーティスタから6番パク・チョンユンの併殺打の間に1点を返した。ボーティスタは6回途中で2番手イム・ギヨンに交代したが、ロッテは6回裏、ハンファの3番手ユン・グニョン、4番手ソン・チャンシクから5番チャン・ソンホ(移籍後初打点を記録)、7番ファン・ジェギュン、8番キム・ムンホへの押し出しの四死球で4-4の同点に追いついた。
 ハンファは7回表、ロッテの3番手キム・ソンベからキム・テギュンのタイムリーで1点を勝ち越した。ロッテはその後チェ・デソン、キム・サユルの継投で追加点を与えず、9回裏、ハンファの守護神アン・スンミンからチャン・ソンホの犠牲フライで同点に追いついた。そしてパク・チョンユンの犠牲フライで逆転サヨナラ勝ちし、キム・シジン新監督にロッテでの初勝利をプレゼントした。打線では2番ソン・アソプが3安打と活躍。ハンファは序盤の4点のリードを守れず、2011年から続く社稷での連敗を15に伸ばし、開幕戦も2010年から4連敗となり、キム・ウンニョン新監督のハンファでの初勝利はお預けとなった。打線ではイ・デス、キム・テギュンが3安打2打点と活躍。


(9回裏、パク・チョンユンの犠牲フライでロッテが逆転サヨナラ勝ち。)


ネクセン 9−10 キア  (光州)
(勝)パク・チュンピョ 1勝  (セーブ)アンソニー 1S   (敗)ムン・ソンヒョン 1敗
本塁打) ネクセン : イ・ソンヨル 1号  キア : ナ・ジワン 1号
 ネクセンは2回表、キアの開幕投手ソーサから1番ソ・ゴンチャンのタイムリー、相手のエラーなどで3点を先制した。キアは3回裏、ネクセンで2011年以降3年連続で開幕投手を務めるナイト(元北海道日本ハム)から4番ナ・ジワン、5番チェ・ヒィソプのタイムリーで2点を返した。ネクセンは4回表2番チャン・ギヨンのタイムリーで1点を追加した。キアは4回裏2番キム・ジュチャンの移籍後初打点となるタイムリーで1点を返すと、5回裏代打チャ・イルモクのタイムリーで4-4の同点に追いついた。
 キアは6回裏、ネクセンの2番手ハン・ヒョンヒィからナ・ジワンの2ランで勝ち越した。ネクセンは7回表、キアの3番手パク・チフンから3番イ・テックン、5番カン・ジョンホのタイムリー、7番イ・ソンヨルの2ランで一気に5点を奪い9-6と逆転した。だがキアは7回裏、ネクセンの3番手ムン・ソンヒョン、4番手パク・ソンフンからキム・ジュチャン、ナ・ジワンのタイムリーで4点を奪いついに逆転した。
 8回以降チェ・ヒャンナム、アンソニー・レルー(元福岡ソフトバンク)の継投で1点差を守り、キアが乱打戦を制し開幕戦での連敗を8年連続で止め、2004年以来9年ぶりの勝利を飾った。7回途中で登板した4番手の高卒新人パク・チュンピョが打線の援護で幸運にもプロ初勝利。打線ではナ・ジワンが3安打1本塁打5打点、キム・ジュチャンが3打点と活躍。主導権を握りながら終盤逆転されたネクセン打線ではソ・ゴンチャンが4安打1打点、イ・ソンヨルが3安打1本塁打2打点と活躍。


(7回裏の決勝タイムリーを含む5打点と活躍したナ・ジワン。)