2010年 プレーオフ 第４戦
サムソン ８−７ トゥサン （ソウル・蚕室）
（勝）アン・ジマン １勝１Ｓ （セーブ）ペ・ヨンス １敗１Ｓ （敗）キム・チャンフン １敗
トゥサンが2勝1敗で韓国シリーズ進出に王手をかけたプレーオフ第4戦は、トゥサンの本拠地・蚕室野球場に27000人の超満員の観衆を集め、トゥサンの先発がホン・サンサム、サムソンの先発がレディングで始まった。
サムソンは1回表、2回表と走者を出したがチャンスに結び付けられず、トゥサンは2回裏レディングの暴投もあって2塁まで走者を進めたがこちらも得点できなかった。するとサムソンは3回表、8番シン・ミョンチョルのヒット、9番イ・ヨンウクへの四球で無死1，2塁のチャンスを作ると、1番キム・サンスのバントをホン・サンサムが3塁へ悪送球し、この間に2点を先制した。さらにこの回2番チョ・ドンチャンもセーフティーバントを決め、3番パク・ハニの犠牲フライ、4番チェ・ヒョンウのタイムリーで2点を追加し、ホン・サンサムをノックアウトした。
トゥサンは3回裏8番ヤン・ウィジ、1番チョン・スビンのヒットで1死1，2塁のチャンスを作ったが、2番オ・ジェウォンの併殺打で生かせなかった。だが4回裏4番キム・ドンジュのタイムリー、7番ソン・シホンの併殺打の間に2点を返した。サムソンは5回表、トゥサンの3番手キム・ソヌの暴投や相手のパスボール、イ・ヨンウクのタイムリーで3点を追加し、7−2と5点差に広げた。
サムソンは5回裏先頭打者にヒットを許したところでレディングから2番手チャ・ウチャンに代え、後続を断ちこの回を無失点に抑えた。トゥサンは6回裏サムソンの3番手クォン・オジュンから4番キム・ドンジュ、6番イム・ジェチョルのタイムリーで1死1，2塁のチャンスを作り、代わった4番手チョン・ヒョヌクからソン・シホンのヒットで2塁走者が生還かと思われたが、ホームでタッチアウトとなった。結局この回また満塁のチャンスを作ったが、トゥサンは無得点に終わった。
しかしトゥサンは7回裏、サムソンの5番手イ・ウソンから3番イ・ジョンウク、キム・ドンジュのヒットで2死1，2塁のチャンスを作り、5番チェ・ジュンソクのタイムリーで1点を返した。さらに代わったトゥサンの6番手アン・ジマンから代打キム・ヒョンス、ヤン・ウィジ、イ・ウォンソクのタイムリーで一気に7−7の同点に追いついた。だがサムソンは8回表トゥサンの6番手キム・チャンフン、7番手コ・チャンソンから連続四死球とバントで1死2，3塁のチャンスを作った。ここで代わったトゥサンの8番手ウォーランド(元横浜)から、1番パク・ハニの犠牲フライで1点を勝ち越した。
トゥサンは8回裏アン・ジマンから2死2塁の同点のピンチを迎えたが、ここはサムソンの7番手ペ・ヨンスがチェ・ジュンソクを打ち取った。9回裏ペ・ヨンスは先頭打者を内野ゴロに打ち取ると、最後は2者連続三振で締めて1点差を守りきり、サムソンが勝利し対戦成績は2勝2敗となり、プレーオフの決着は第5戦までもつれ込むこととなった。
サムソンはこれまでと同じくリリーフ陣のやりくりに苦しみ、いったんは同点に追いつかれたが接戦を制した。特にかつてエースとしてチームを支えていたペ・ヨンスの存在感が際立ち、乱打戦での好投だっただけに余計光っていた。一方トゥサンは16安打と相手の9安打を上回っていたが、拙攻続きで逆転できなかった。キム・ドンジュが3安打1打点と活躍。
勝ったほうがＳＫとの韓国シリーズに進出する第5戦は、13日18時よりサムソンの本拠地・大邱で開始される。
