プレーオフ 第3戦
トゥサン 2−6 サムソン (大邱)
(勝)ユン・ソンファン 1勝 (敗)イ・ヘェチョン 1敗
(本塁打) サムソン : チェ・ヒョンウ 1号
1勝1敗で迎えた2008年プレーオフは、舞台をサムソンの本拠地・大邱に移し、12000人の超満員の観客を集めた。試合はサムソンの先発がユン・ソンファン(※10勝11敗)、トゥサンの先発がイ・ヘェチョン(※7勝5敗)で始まった。
(1塁側には熱心なトゥサンファンたちが多数駆けつけた。)
トゥサンは1回表先頭の1番イ・ジョンウクがヒットで出塁するが、盗塁失敗でチャンスを逃す。サムソンは3回裏1死1,2塁のチャンスを作ると、3番パク・ソンミンの2点タイムリー2塁打で先制した。トゥサンは4回表にも4番キム・ドンジュの2塁打などで1死1,3塁と同点のチャンスを作るが、ここは7番イ・デスが併殺打に倒れてしまった。ようやっとトゥサンは5回表2番オ・ジェウォンの犠牲フライで1点を返し、3番キム・ヒョンスへの打撃妨害などでチャンスを作るが、4番キム・ドンジュが凡退し同点に追いつけなかった。
(3回裏先制タイムリーを打ったパク・ソンミン。)
トゥサンは6回表サムソンの2番手チョン・ヒョヌクから得点圏にランナーを進めるが、これも生かせなかった。するとサムソンは6回裏トゥサンの2番手キム・サンヒョンから5番チェ・ヒョンウの3ランで、リードを4点に広げる。トゥサンは7回表、サムソンの3番手チャ・ウチャンから連打でチャンスを作るが、痛い走塁ミスもありここは代わった4番手アン・ジマンに抑えられた。サムソンは7回裏トゥサンの3番手イ・スンハクから2番シン・ミョンチョルのタイムリーで1点を追加した。
トゥサンは8回表アン・ジマンからチャンスを作ると、代わったサムソンの5番手クォン・ヒョクから代打ユ・ジェウンのタイムリーで1点を返した。なおもトゥサンは満塁のチャンスを作ったが、ショートのパク・チンマンの好守備もありこの回1点どまりだった。サムソンはセーブのつかない場面だったが9回表は守護神オ・スンファンを登板させ、トゥサンはランナーを出したが得点できず、サムソンがチャンスを生かしきり、第1戦に敗れたが延長14回の死闘となった第2戦を制した勢いで、本拠地に戻って連勝し、2年ぶりの韓国シリーズ出場に一歩前進し、第4戦以降に弾みをつけた。
サムソンは負傷が癒えたパク・ソンミンを3番に起用し、第1戦、2戦で元気のなかった大打者ヤン・ジュンヒョクを7番に降格するなど、打順を入れ替えたのが功を奏し、9安打で6得点と効率のよさが目立った。なお、今季プロ7年目にして19本塁打を打ってブレークし、新人王最有力候補となっているチェ・ヒョンウは、チームを勢いづける3ランでこの試合のMVPに選ばれた。5回を1失点に抑えたユン・ソンファンは、プロ4年目にしてポストシーズン初勝利。また第1戦では平凡な打球を落とし致命的なミスを犯したパク・チンマンは、韓国を代表するショートらしい好守備で貢献した。
(再三好守備を見せたパク・チンマン。)
逆にトゥサンは13安打を打ちながら、走塁ミスやチャンスで凡打の山を築きわずか2得点で、リリーフ陣も打たれ主導権を握れなかった。1番イ・ジョンウクが3安打と活躍。
注目の第4戦は、20日18時から第3戦と同じ大邱で開催され、予告先発はサムソンがイ・サンモク(※6勝6敗)、トゥサンがキム・ソヌ(※6勝7敗)となっている。
注 : ※は今季の公式戦成績。
(文責:ふるりん)