プレーオフ 第１戦
サムソン ４−８ トゥサン （ソウル･蚕室）
（勝）チョン・ジェフン １勝 （セーブ）イ・ジェウ １Ｓ （敗）クォン・ヒョク １敗
韓国シリーズ出場チームを決めるプレーオフの第1戦は、トゥサンの本拠地のソウル・蚕室野球場に3万人の満員の観衆を集め、芸能人による始球式など華やかに幕を開けた。トゥサンの先発はキム・ソヌ、サムソンの先発はペ・ヨンスで始まった。
(超満員で膨れ上がる蚕室野球場。)
サムソンは3回表3番ヤン・ジュンヒョク、4番チン・ガビョンのタイムリーで2点を先制し、キム・ソヌを早々とノックアウトすると、代わったトゥサンの2番手イ・ヘェチョンから5番チェ・ヒョンウの押し出しの死球、7番チェ・テインの犠牲フライで2点を追加した。トゥサンは4回裏5番ホン・ソンフンの犠牲フライ、6番コ・ヨンミン、7番イ・デスのタイムリーで3点を返し、1点差とするとサムソンはペ・ヨンスを2番手チョン・ヒョヌクに交代させた。トゥサンは5回裏2番オ・ジェウォンのタイムリーで4−4の同点とし、試合を振り出しに戻した。
トゥサンは5回途中から3番手チョン・ジェフンを登板させるなど、必死の継投で相手に勝ち越し点を許さない。するとトゥサンは7回裏サムソンの3番手クォン・ヒョクから連続四球でチャンスを作ると、代わった4番手アン・ジマンも3番キム・ヒョンスに死球を出し、満塁とチャンスが拡大した。ここで4番キム・ドンジュがやや浅い外野フライを打ったが、3塁走者イ・ジョンウクが快足を飛ばして生還し、犠牲フライとなり1点を勝ち越した。更にトゥサンはホン・ソンフンの内野ゴロの間や相手のエラーでに2点を追加した。
トゥサンは8回裏サムソンの5番手チョン・ビョンホから1番イ・ジョンウクのタイムリーで1点を追加しダメを押すと、最後は8回から登板した4番手イ・ジェウが相手に反撃を許さず、2年連続の韓国シリーズ出場に向けて、プレーオフ緒戦で逆転勝ちしスタートを切った。トゥサンはこの勝利で、2004年プレーオフでの3連敗、2005年韓国シリーズでの4連敗と、ポストシーズンでのサムソン戦の連敗を7で止めた。
トゥサンのベンチは3回に失点した時点で不安定だった先発キム・ソヌをあきらめ、先発要員と予想された左腕イ・ヘェチョンをリリーフに送り、普段とは違った形での継投で相手に追加点を許さず、逆転勝ちにつなげた。5回途中から7回まで無失点に抑える好投を見せたチョン・ジェフンは、プロ6年目にしてポストシーズンでの自身初勝利。打線ではイ・ジョンウクが3安打1打点と活躍し、大舞台でスタメン2番に起用された期待の若手オ・ジェウォンも5回裏同点タイムリーを打ち、大抜擢にこたえた。
(勝利を祝うイ・ジェウとチェ・サンビョンのバッテリー。)
一方サムソンは先発ペ・ヨンスが4回途中で降板し、トゥサンと同じくリリーフ勝負になったが、7回裏左のクォン・ヒョクがイ・ジョンウク、オ・ジェウォンの2人の左打者に四球を出してしまい、右のアン・ジマンもその流れを食い止められず、自慢のリリーフ陣の崩壊で、準プレーオフをロッテ相手に3連勝で勝ちあがってきた勢いを止めてしまった。打線も4回以降トゥサンの継投の前に沈黙し、準プレーオフで見せた勝負強さは息を潜めた。
注目の第2戦は、17日18時から蚕室野球場で開始されるが、トゥサンの先発がランデル(9勝9敗、元読売)、サムソンの先発がエニス(1勝3敗)と予告され、外国人投手どうしの対決となった。
