DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   首位SK、キム・グァンヒョンの好投で9連勝  パク・ミョンファン(LG)、通算100勝達成

ロッテ 1−2 SK  (仁川・文鶴) 
(勝)キム・グァンヒョン 3勝  (敗)チョ・ジョンフン 3勝1敗 
 試合はSKの先発キム・グァンヒョン、ロッテの先発チョ・ジョンフンと、それぞれ2008年、2009年と最多勝投手となった若きエース同士の投手戦となった。SKは4回裏6番ナ・ジュファンの犠牲フライで1点を先制し、キム・グァンヒョンも連打を許さず1点を守り続けた。チョ・ジョンフンもその後大きなピンチを招かなかったが、SKは8回裏4番パク・チョングォンのタイムリーで待望の1点を追加した。 
 キム・グァンヒョンは9回表のマウンドも上がり完封を狙ったが、3番ホン・ソンフンのタイムリーでロッテは1点を返した。しかし同点に追いつけず、首位SKがエースの1失点完投で9連勝となった。チョ・ジョンフンも8回2失点と好投したが、キム・グァンヒョンとは相手が悪く、ロッテはネクセンに抜かれ単独最下位となった。なお、この試合は週末のロッテ戦、エースのキム・グァンヒョンの登板ということもあって、文鶴野球場は2010年シーズン2度目となる28000人の観客が集まり、入場券完売となった。


(1失点完投で3勝目をあげたキム・グァンヒョン。)


トゥサン 3−2 サムソン  (大邱) 
(勝)ヒメネス 4勝1敗  (セーブ)チョン・ジェフン 2勝2敗1S  (敗)ペ・ヨンス 2勝2敗
 トゥサンは3回表、サムソンの先発ペ・ヨンスから9番イム・ジェチョル、2番オ・ジェウォン、3番イ・ソンヨルのタイムリーで3点を先制し、サムソンはその裏、トゥサンの先発の新外国人ヒメネスから2番チョ・ドンチャンの内野ゴロの間に1点を返した。サムソンは4回裏9番カン・ミョングのタイムリーで1点を返したが、同点に追いつくことができない。ペ・ヨンスは5回で降板し、ペク・チョンヒョン、アン・ジマン、クォン・ヒョク、チョン・ヒョヌクとサムソンのリリーフ陣が好投して追加点を与えなかった。
 トゥサンは8回以降2番手チョン・ジェフンが1点差を守りきり、2位トゥサンが投手戦を制し連敗を4で止めた。7回を2失点と好投したヒメネスは4勝目。3位サムソンはペ・ヨンスなど投手陣は好投したものの、打線が4番チェ・ヒョンウの無安打など7安打とつながらず、2位トゥサンとの差を縮められなかった。
 
ハンファ 3−14 LG  (ソウル・蚕室) 
(勝)パク・ミョンファン 2勝  (敗)キム・ヒョンミン 3敗
本塁打〉 ハンファ : イ・ドヒョン 4号  LG : イ・ビョンギュ 2号、チョ・インソン 3号
 ハンファは3回表、LGの先発パク・ミョンファンのエラーで1点を先制したが、LGはその裏、ハンファの先発キム・ヒョンミンから2番イ・ビョンギュ(背番号24)の2ランで逆転した。ハンファは4回表4番イ・ドヒョンの本塁打で2−2の同点に追いついたが、LGは5回裏1番イ・デヒョン、イ・ビョンギュ(背番号24)のタイムリーで4−2としキム・ヒョンミンをノックアウトすると、代わったハンファの2番手パク・チョンジン、3番手の高卒新人アン・スンミンから3番イ・ジニョン、4番イ・ビョンギュ(背番号9)のタイムリー、6番チョ・インソン満塁本塁打で10−2と大きくリードを広げた。
 ハンファは6回表、LGの2番手イ・サンヨルから6番チョン・ヒョンテのタイムリーで1点を返したが、LGはその裏ハンファの4番手ホ・ユガン、5番手ユン・グニョンからチョ・インソンのタイムリー、9番パク・キョンスへの押し出しの四球、イ・デヒョンの内野ゴロの間などに4点を追加した。7回以降キム・ギピョ、オ・サンミン、ペ・ウヨル、イ・ドンヒョンの継投で相手の反撃を断ち、LGが15安打14得点と打線の大爆発で大勝した。6回途中まで2失点に抑えたパク・ミョンファンは、プロ15年目にして史上22人目の個人通算100勝を達成。打線ではチョ・インソンが3安打5打点、イ・デヒョン、イ・ビョンギュ(背番号24)が2安打3打点と活躍。ハンファは先発キム・ヒョンミンが5回途中でノックアウトされるとリリーフ陣も打たれ、主砲キム・テワンを肩の負傷で欠く打線も反撃できず大敗した。


(通算100勝を達成したパク・ミョンファン。)
  

キア 1−2 ネクセン  (ソウル・木洞) 
(勝)マ・ジョンギル 1勝  (敗)クァク・チョンチョル 2敗2S
 ネクセンは1回裏、キアの先発ソ・ジェウンから3番クラークのタイムリーで1点を先制し、キアは4回表、ネクセンの先発クム・ミンチョルからサードのキム・ミヌの悪送球により1−1の同点に追いついた。クム・ミンチョルは6回途中で降板し、イ・ボグン、オ・ジェヨンのリリーフ陣も勝ち越し点を許さず、ソ・ジェウンも7回を1失点と好投し投手戦となった。
 ネクセンは9回裏、キアの2番手クァク・チョンチョルから満塁のチャンスを作り、代打チョ・ジェホのタイムリーで、2試合連続のサヨナラ勝ちを収めた。そしてSKに敗れたロッテを抜いて7位に浮上した。8回途中から登板した4番手マ・ジョンギルが、ハンファからの移籍後初勝利。5位キアはわずか6安打に抑えられ、2試合連続のサヨナラ負けで4位以上の球団と離されてきてしまっている。