DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   好調LG4連勝、14年ぶりの首位  新外国人トラビス(キア)、2011年シーズン初の完封勝利

サムソン 9−4 SK  (仁川・文鶴) 
(勝)ペ・ヨンス 1勝  (敗)キム・グァンヒョン 1敗
本塁打) サムソン : イ・ヨンウク 1号
 サムソンは1回表、SKの先発キム・グァンヒョンから3番パク・ソンミンのタイムリーで1点を先制し、2回表パク・ソンミンの内野ゴロの間に1点を追加した。サムソンの先発ペ・ヨンスは3回裏のピンチをしのぐと、サムソンは4回表、SKの2番手コ・ヒョジュン、3番手イ・ヨンウクからパク・ソンミン、5番の新外国人ガーコ、7番シン・ミョンチョルのタイムリー、9番イ・ヨンウクの3ランで一気に7点を追加し、9−0とした。SKは5回裏1番チョン・グヌの内野ゴロの間に1点、6回裏途中出場の4番チェ・ドンスの犠牲フライで1点、7回裏チョン・グヌのタイムリーで1点を返した。
 サムソンは大卒新人イム・ヒョンジュン、クォン・オジュンが相手に反撃を許さず、SKは9回裏、サムソンの4番手チョン・ヒョヌクから途中出場の2番アン・チヨンのタイムリーで1点を返したが、反撃もここまででサムソンが逃げ切った。故障で出遅れ、2011年シーズン初登板となったかつてのエース、ペ・ヨンスは7回途中まで3失点に抑え、2010年7月以来の先発勝利をあげた。打線ではガーコが3安打1打点、パク・ソンミンが2安打3打点、2番ペ・ヨンソプが3安打と活躍。SKはエースのキム・グァンヒョンが4回持たず降板すると投手陣が崩壊し、打線もつながりを欠きペ・ヨンスを攻略できなかった。


(2010年7月以来の先発勝利となったペ・ヨンス。)
  

キア 8−0 トゥサン  (ソウル・蚕室) 
(勝)トラビス 1勝  (敗)キム・ソヌ 1敗 
 キアは3回表、トゥサンの先発キム・ソヌから9番イ・ジョンボム(元中日)、2番キム・ソンビンのタイムリー、相手の捕球ミスもあって5点を先制した。キアの先発の新外国人トラビスは危なげない投球で連打を許さず、無失点を続けた。キム・ソヌも4回以降追加点を許さなかったが、キアは7回表、トゥサンの2番手チョ・スンスから3番イ・ボムホ(元福岡ソフトバンク)のタイムリーで2点、9回表トゥサンの3番手チャン・ミニクから4番チェ・ヒィソプのタイムリーで1点を追加した。
 オーストラリア出身の左腕トラビスは無失点を続け、点差が開いていたこともあり9回裏のマウンドにも上がり、走者を2人出したが最後の打者を三球三振に抑え、韓国初勝利を2011年シーズン8球団で初の完封勝利という最高の形で飾った。内容は被安打5、四球1、奪三振9とこれからの活躍を感じさせるものであった。打線ではイ・ボムホが3安打2打点、チェ・ヒィソプが3安打1打点と活躍。トラビスに手も足も出なかったトゥサンは連勝が3で止まった。

 
ロッテ 5−1 ネクセン  (ソウル・木洞) 
(勝)チャン・ウォンジュン 2勝  (敗)キム・ヨンミン 1敗
本塁打) ロッテ : カン・ミンホ 1号  ネクセン : アルドリッジ 2号
 ロッテは1回表、ネクセンの先発キム・ヨンミンから4番イ・デホのタイムリー、5番カン・ミンホの2ランで4点を先制し、2回表相手の守備の連携ミスで1点を追加した。ロッテの先発チャン・ウォンジュンは3回までパーフェクトに相手を抑えていたが、ネクセンは4回裏、3番の新外国人アルドリッジの2試合連続本塁打で1点を返した。5回途中からマ・ジョンギル、ソン・シニョン、ムン・ソンヒョンなどネクセンのリリーフ陣は追加点を許さなかった。
 ロッテは7回以降イム・ギョンワン、コ・ウォンジュンの継投で相手の反撃を断ち、3連敗から脱出した。6回を1失点に抑えたチャン・ウォンジュンが2勝目。主砲イ・デホは1回表の2点タイムリーで、史上26人目となる通算700打点を達成。ネクセンは先発キム・ヨンミンが序盤に5点を失うと、打線も7安打に抑えられなすすべがなかった。
 
LG 9−4 ハンファ  (大田) 
(勝)ジュキッチ 1勝  (敗)デポーラ 2敗
本塁打) LG : パク・ヨンテク 2号  ハンファ : イ・デス 3号、イ・ヒィグン 1号 
 LGは2回表、ハンファの先発デポーラから4番パク・ヨンテクの2試合連続本塁打、8番チョ・インソンのタイムリー、2番パク・キョンスへの押し出しの四球、3番イ・ビョンギュ(元中日、背番号9)のタイムリーで5点を先制した。ハンファは3回裏、LGの先発の新外国人ジュキッチから7番イ・デスのソロ本塁打、9番イ・ヒィグンの2009年以来の本塁打となる2ランで3点を返した。LGは4回表2番パク・キョンスのタイムリーで1点を追加し、ジュキッチは6回途中で降板した。さらにLGは7回表、ハンファの3番手パク・チョンジン、4番手ユン・ギュジンからパク・ヨンテク、5番イ・ジニョン、チョ・インソンのタイムリーで3点を追加した。
 LGは6回以降キム・ソンギュ、オ・サンミン、イ・ドンヒョンの継投で追加点を許してこなかったが、ハンファは9回裏、LGの5番手キム・グァンスから途中出場の9番コ・ドンジンへの押し出しの四球で1点を返した。だが反撃もここまでで、LGが打線の爆発もあって4連勝となり、サムソンに敗れたSKと並んで5勝2敗の同率ではあるが、1997年以来14年ぶりの首位となった。6回途中3失点で打線の援護に恵まれたジュキッチは韓国初勝利。先発デポーラが5回6失点と振るわなかったハンファはLGの勢いを食い止められず3連敗。


(韓国初勝利をあげたジュキッチ。)
(文責 : ふるりん)