トゥサン 3−4 キア (光州)
(勝)ユ・ドンフン 1勝4S (敗)チョン・ジェフン 2勝1敗
(本塁打) キア : キム・サンヒョン 4号、イ・ジョンボム 1号
試合はトゥサンの先発イ・ヒョンスン、キアの先発ユン・ソンミンの好投により投手戦となった。トゥサンは4回表2死満塁のチャンスを作ったがこれを生かすことができず、イ・ヒョンスンはなんと6回まで無安打に抑え続けた。ノーヒットノーランの大記録なるかと期待が膨らんできたが、キアは7回裏先頭の3番ナ・ジワンがチーム初ヒットを記録すると、さらに相手のエラーで1,2塁とチャンスが拡大し、5番キム・サンヒョンの3ランで先制し、イ・ヒョンスンをノックアウトした。トゥサンも8回表ユン・ソンミンからチャンスを作ると、代わったキアの2番手クァク・チョンチョル、3番手ユ・ドンフンから4番キム・ヒョンスのタイムリー、5番チェ・ジュンソクの内野ゴロの間に3−3の同点に追いついた。
4位キアは8回裏、トゥサンの3番手チョン・ジェフンから1番イ・ジョンボム(元中日)の本塁打で1点を勝ち越すと、最後はユ・ドンフンがそのまま抑え接戦を制し、2009年から続く対トゥサン戦の連敗を7で止めた。同点に追いつかれたチームを救ったのは、精神的支柱である39歳のベテランのイ・ジョンボムだった。トゥサンは敗れこそしたが、2位サムソンも敗れたため首位をキープした。トゥサンに移籍後最高の投球を見せた左腕イ・ヒョンスンを、打線が早めに援護できなかったのが痛かった。
(8回裏決勝本塁打を打ったイ・ジョンボム。)
サムソン 0−4 LG (ソウル・蚕室)
(勝)ポン・ジュングン 1勝2敗 (敗)ナイト 1勝2敗
サムソンは3回表、4回表とLGの先発ポン・ジュングンから2度の満塁のチャンスを作ったがともに生かせず、LGは4回裏、サムソンの先発ナイト(元北海道日本ハム)から7番チョン・ソンフン、8番チョ・インソンのタイムリーで4点を先制した。4月上旬、不調のため2軍で調整していたポン・ジュングンは、このあと好投を続け、7回途中で降板するまで無失点に抑えた。ナイトも5回以降追加点を与えず、8回から2番手ペク・チョンヒョンが登板し、打線の援護を待った。
LGはキム・ギピョ、イ・サンヨル、シン・ジョンナク、オ・サンミンの継投で相手の反撃を許さず、完封リレーでサムソン相手に連勝し、4チームが並ぶ最下位からロッテと並んで同率5位に浮上した。ようやっと2010年シーズン初勝利をあげたポン・ジュングンは、今後はエースとしての活躍が期待される。サムソンはポン・ジュングンから5つの四死球を得たが、8番チン・ガビョンの2安打、9番シン・ミョンチョルの3安打の合計5安打に終わり、打線がつながらず完封負けを喫し、SKに抜かれ3位に後退した。
(2010年シーズン初勝利をあげたポン・ジュングン。)
SK 10−3 ハンファ (大田)
(勝)門倉 4勝 (敗)アン・ヨンミョン 1勝1敗
(本塁打) SK : チェ・ジョン 1,2号、キム・ガンミン 3号
SKは1回表、ハンファの先発アン・ヨンミョンから相手のエラー、5番チェ・ジョンの3ランで4点を先制し、2回表1番チョン・グヌのタイムリー、相手のパスボールで2点を追加した。ハンファは4回裏、SKの先発門倉(元読売)から6番チェ・ジンヘンのタイムリーで1点を返したが、SKは5回表チェ・ジョンのこの試合2本目の本塁打で1点を追加した。ハンファは6回裏7番ソン・グァンミンのタイムリーで2点を返し3−7と点差を縮めたが、SKは7回表ハンファの3番手ク・デソン(元オリックス)から7番キム・ガンミンの3ランでダメを押した。
SKはオム・ジョンウク、チョン・ウラム、イム・ソンホンの継投で相手の反撃を断ち、ハンファに連勝し、サムソンが敗れたため2位に浮上した。門倉は6回途中まで3失点に抑え、打線の援護もあり開幕4連勝で、最多勝争いトップの4勝目。打線ではチェ・ジョンが3安打2本塁打4打点と活躍。ハンファは先発アン・ヨンミョンが2回までに6点を失ってしまい、主導権を握れなかった。
ロッテ 6−0 ネクセン (ソウル・木洞)
(勝)チャン・ウォンジュン 1勝2敗 (敗)キム・ソンヒョン 1敗
試合は前半ロッテの先発チャン・ウォンジュン、ネクセンの先発キム・ソンヒョンの投手戦となり、5回まで互いに無得点が続いた。ロッテは6回表、3番ホン・ソンフンのタイムリーで2点を先制し均衡を破ると、4番イ・デホのタイムリーでキム・ソンヒョンをノックアウトし、代わったネクセンの2番手パク・ソンフンから6番カン・ミンホのタイムリーで4−0とリードを広げた。チャン・ウォンジュンは打線の援護もあり、終盤になっても相手に連打を許さない。
ロッテは9回表、ネクセンの3番手イ・ドンハクからホン・ソンフンのタイムリーで2点を追加し、9回裏のマウンドもチャン・ウォンジュンが上がり三者凡退に抑え、見事な完封勝ちで最下位から脱出し、LGと同率5位に浮上した。これまで先発した試合で結果を残せなかったロッテの左のエース、チャン・ウォンジュンはわずか3安打に抑え、2010年シーズン8球団を通して初の完封勝ちを収めた。打線ではホン・ソンフンが2安打4打点、7番パク・チョンユンが3安打と活躍。一方完封負けを喫したネクセンは、キム・ソンヒョンも6回に崩れてしまい、ハンファとの同率最下位から抜け出せない。